「a-nation 2017」現場の空気を変えた10曲

「a-nation 2017」現場の空気を変えた10曲
鳴田麻未
鳴田麻未
8月26、27日に東京・味の素スタジアムにて行われた「a-nation 2017」。16年目を迎える今年は、26日にAAAが初のヘッドライナーを、27日に浜崎あゆみが通算14度目のヘッドライナーを務め、2日間で約12万人(無料エリア含む)を動員した。2日間のアクトの中で、スタジアムの空気をかっさらっていった印象深い曲を紹介していこう。 ▼「a-nation 2017」の様子。
ピコ太郎「PPAP a-nation remix」
▼ピコ太郎 1日目序盤に登場したピコ太郎。「PPAP」はアクトの冒頭にオリジナルバージョン、ラストにリミックスで披露した。後者はベースビートで踊らせつつ、客席を左右半分に分けて「アッポーペン!」「パイナッポーペン!」と声を誘い、全員で「ペンパイナッポーアッポーペン!」と大コール。子供も大人も手を挙げてしまう流行歌の威力をまざまざと見せつけた。
超特急「バッタマン」
▼超特急 「みなさんそれぞれ好きなアーティストはいると思いますが、今だけは超特急の8号車(ファン)になってください!」。エイベックス勢優勢の中、アウェイで始まった超特急だが、TPOに合わせた謙虚な姿勢と全力のパフォーマンスで観客の心をつかんでいく。最後のこの曲では、ファンコットに乗せた高速ダンスとハイテンションな雄叫びで場内を圧倒。これをきっかけに沼に足を入れた人もいたのではないだろうか。
三浦大知「EXCITE」
▼三浦大知 彼のアクトで特筆すべきは、1日目のメインステージで唯一生バンドを使ったこと。1曲目「(RE)PLAY」が鳴り出した瞬間、音圧がぐんと上がり場内の空気が変わった。その後もバンドとタイミングを合わせて曲を締めたり、各楽器のソロとダンスをかけ合わせたりと、生音ならではのステージを展開。ステージを端から端まで疾走しても、豊富なスタミナで息切れなど見せる隙もなかった。
EXO「Drop That」
▼EXO 割れんばかりの歓声、シルバーのペンライト、曲に合わせたかけ声などで、一瞬にしてa-nationを熱狂の渦に巻き込んだEXO。屈指のアッパーチューン「Drop That」では、チェンが高音ボーカルを張り上げる大サビ前の盛り上がりポイントで爆発の特攻が。人気もパフォーマンスも国際的スーパースターの風格だ。
AAA「ハリケーン・リリ,ボストン・マリ」
1日目のラストを飾ったナンバー。13回目の出演にして「いただきました、トリを!」と喜ぶAAA。 ▼AAA トリ恒例のフロート演出でアリーナ外周を周り、タオルを振り回し、一番の盛り上がりとなったところで無数の花火がスタジアムを彩った。デビュー前から出ているだけあってa-nationの盛り上げ方を熟知している彼らは、多彩な楽曲、仲睦まじいMC、きめ細かいファンアピールと、サービス精神満点のステージを送った。 ▼「a-nation 2017」フィナーレの様子。
Beverly「I need your love」
▼Beverly 両日出演したBeverly。大躍進のきっかけとなったドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」の映像を使った紹介VTRが流れ、颯爽とステージに現れる。第一声、トレードマークのハイトーンボイスで「Tell Me Baby」と発しただけでスタジアムは驚きの声に包まれた。前述のドラマ主題歌となったこの曲で、卓越した歌唱力を披露する一方で、エキゾチックかつキュートなルックスで初見の観衆も魅了。
VAMPS「B.Y.O.B. (BRING YOUR OWN BLOOD)」
▼VAMPS サングラス着用にフードをかぶって登場したhydeが、中盤でそれを外すと悲鳴のような歓声が沸き起こる。MCで「1つになれんのかa-nation!?」と扇情的に客席にウェーブを起こし、ノイジーな声で「BRING THE NOIZE!」と叫ぶとこの曲へ。カメラにキス顔、客にも投げキス。その度に感嘆の声が漏れる。カリスマはa-nationの会場をV系に染めていった。
iKON「DUMB & DUMBER」
▼iKON 紹介VTRが流れた時点で、彼らのテーマカラーである赤のペンライトで埋まった会場。そして登場と共に赤色の爆破! 全編ダンスビートのパーティチューンでは、メンバーがステージ上散り散りになって煽りに行き、オーディエンスもジャンプしまくり。昨年に続き2回目の出演だが、確実にファンベースが拡大していることを感じさせた。
TRF「survival dAnce ~no no cry more~」
▼TRF 毎年惜しみなくミリオンヒット曲をやってくれるa-nationの重鎮・TRF。今年も「BOY MEETS GIRL」で大合唱、「CRAZY GONNA CRAZY〜EZ DO DANCE」でオーディションを勝ち残ったアクトダンサー77名を従えるなど期待を裏切らない演出でクライマックスを迎える。Yeah×4、Wow×4、「survival dAnce」フー!×2のセットは、もはやa-nationの代名詞と言えるシーンだ。全員で歌える超有名曲を持ってるっていいよねーとしみじみ。
GENERATIONS from EXILE TRIBE「AGEHA」
▼GENERATIONS from EXILE TRIBE GENERATIONSは、彼らのワンマンライブかと錯覚するほど場の空気を掌握。「PIERROT」「Hard Knock Days」「YMCA」(西城秀樹カバー)などダンサブルなセットを送る。中でも、「空」をしっとり聴かせた後の「AGEHA」は、アクトの集大成と言える盛り上がりに。メンバーが上半身裸になり男らしい肉体美を露わにすると、大興奮の黄色い声が轟いた。 夏フェスといえど、厚いソールのサンダルにメイク&ヘアばっちりという女性が目立つのはa-nationならではの光景。特に1日目はAAAとEXOを二強として特定の出演グループのファンであろう10〜20代の女性同士が多く見られた。2日目はYGエンターテインメント、LDH系グループ、そしてTRFや浜崎といったエイベックス系アーティストを好む人が増えたことで、前日よりギャルとファミリー層が多い印象だった。 ▼「a-nation 2017」の様子。 このほかにも、lol、Da-iCE、EXILE THE SECOND、EXO-CBX、BLACKPINK、Happiness、ET-KING、D-LITE(from BIGBANG)らが出演し、多彩なパフォーマンスが絶えず繰り広げられた「a-nation 2017」。2日間の祭典は、浜崎あゆみによる鉄板夏ソングの応酬で締めくくられた。 ▼浜崎あゆみ
鳴田麻未
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