お部屋で波乗り気分を味わう〜チェックすべきサーフィン映画と音楽

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サーフィンをやっている人と話をしていると、決まって「波乗りは人生そのものなんだよねー」と言葉にします。自分はサーフィンをやらないので「何を大袈裟な」と思っていたのですが、今回紹介する映画を観てからはそんな気持ちが一変。サーフィンをやっていなくても「波乗りは人生そのものなんだよねー」と語りたくなってしまいました。それぐらいサーフ映画は素敵な作品が多いです。そして欠かせないのは音楽。ローファイなものから壮大なものまで、映画と共にサーフ音楽を味わってみましょう。


エンドレス・サマー(1964年)

出典元:YouTube(Cinedigm)


まず紹介するのは1964年に制作されたサーフ映画のバイブル「エンドレス・サマー/終りなき夏(THE ENDLESS SUMMER)」。5万ドルという低予算で制作、監督のブルース・ブラウンと2人の若きサーファーのマイク・ハインソン、ロバート・オーガストの3人が、ガーナ、ナイジェリア、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、タヒチそしてハワイと世界中の波を求めて約3年半をかけて旅するドキュメンタリーです。タイトル通りの「終わりなき夏」を感じることができます。いまはショートボードが主流ですが、この時代はロングボードが全盛、パドリングの膝立ちで漕いだり、リシューコードも付けていない時代。オールドスタイルのサーファーたちの姿も楽しむことができます。そしてローファイな素敵な音楽を聴かせてくれるTHE SANDALSは、60年代初頭のサーフ・インスト・ムーブメントの先駆的存在。あのジャック・ジョンソンも一大きな影響を受けたと述べています。すべてのサーフ・ミュージックの原点となる音楽は必聴です。


ビッグ・ウェンズデー(1978年)

出典元:YouTube(YouTubeムービー)


サーフィンをメジャーな存在としたエポックメイキング的な作品が「ビッグ・ウェンズデー」。時は1962年。カリフォルニアの海辺の町。マット、ジャック、リロイを中心としたサーファー仲間たちは、パーティーや恋に明け暮れながらも、水曜日にやって来るという世界最大の波“ビッグ・ウェンズデー”に挑戦することを夢見ていました。しかしベトナム戦争が始まると時代は大きく変化します。戦死した仲間、転居していく仲間、結婚して家庭を持つ者など、奔放に過ごしてきた青春の日々は過去の記憶になっていきます。あれから12年、遂にその波はやってきます。酒に溺れた日々を過ごしていたマットは、ひとりでボードを持ち海に向かいます。そして、そこにいたのはジャックとリロイだったのです。「ビッグ・ウェンズデー」は単なるサーフィン映画ではなく、青春にピリオドを打ち、未来に向かって歩んでいくことを教えてくれる映画でもあります。音楽は数々の名作映画を手掛けたベイジル・ポールドゥリスが担当、全編を通じて、エモーショナルな美しいストリングス音楽が使用されています。


マーヴェリックス/波に魅せられた男たち(2013年)

出典元:YouTube(moviecollectionjp)


カルフォルニア北部に現れる世界最大級の大波「マーヴェリックス」に挑み、22歳の若さで他界したサーファー、ジェイ・モリアリティの実話を描いたドラマが「マーヴェリックス/波に魅せられた男たち」。ジェイの少年時代から青年期までを描いていますが、恋もあり、いじめもある。しかしどんなときにも彼にはサーフィンがあった日々でした。22歳で短い生涯を閉じた天才サーファーの不可能とも思える挑戦。彼が見たものは「この世に生まれた理由がこれだって思った瞬間」だったのかもしれません。美しい波の映像とともに、ジェイの短くも熱い半生に胸を打たれてください。エンディングで流れるグレッグ・ホールデンの「I Need An Energy」が泣けます。


ソウル・サーファー (2011年)

出典元:YouTube(moviecollectionjp)


「ソウル・サーファー」も実話を作品化した映画です。サーファーである両親と2人の兄に囲まれサーフィンに明け暮れる少女ベザニー・ハミルトン。将来を有望視されていたある日、ベザニーは鮫に左腕を食いちぎられる大怪我を負ってしまいます。挫折、諦めを頂きながらも、仲間たちに支えながら、再び波に立ち向かうべザニーの姿を描いています。その後、プロサーファーとなったべザニーはサーファーとして活躍するだけでなく、様々なメディアに登場し世界中に勇気と希望を与え続けています。ベザニーが片腕の状態でサーフィンの練習をするシーンで使用されているのがマット・カーニーの「Runaway」、主題歌はケイティ・ペリーの「Firework」。いずれも力強い楽曲でべザニーの内面を表現しているかのようです。


ブルークラッシュ(2002年)

出典元:YouTube(YouTubeムービー)


ハワイのオアフ島が舞台の青春サーフ映画で、アン・マリーという女の子がサーフィンを通して一回り大きくなっていくストーリー。サーファー女子たちがひたむきに自分たちの乗るべき“波”を求め、人生をパドルする姿は美しく素敵です。波、恋、ビキニ 、青春。それでも、世界一危険なハワイのパイプラインに乗るアンは逞しいし、何より波の映像がとても綺麗です。とてもポジティブな内容なので、肩に力を入れずに楽しめる映画になっています。邦画でも広瀬すず、川口春奈、永野芽郁あたりでサーフィン映画を作ったらヒットすると思うのですが、いかがでしょう?。音楽はレニー・クラヴィッツやN.E.R.D.などのテンションあがる曲がたくさん使われています。


ブレス あの波の向こうへ (2019年)

出典元:YouTube(シネマトゥデイ)


日本ではあまり話題になりませんで「ブレス あの波の向こうへ」は サーフィン版「スタンド・バイ・ミー」と思えるほど、美しい少年たちの儚くも輝かし夏を描いた良質な作品です。ストーリーを簡単に説明すると、ある日、少年が伝説のサーファーに出会うことで平坦だった日常が少しづつ変化していき、サーフィンを通じて大人へと成長していくお話です。原作「ブレス」はオーストラリアの人気作家ティム・ウィントンによるもので、伝説のサーフ文学として支持され続けています。情緒的な文体が見事に映画でも表現さているので、日本人の琴線に触れる作品になっているのではないでいしょうか。


あの夏、いちばん静かな海。(1991年)

出典元:YouTube(劇場予告)


最後に紹介するのはサーフィンを題材にした邦画としては誰もが認める、北野武監督の「あの夏、いちばん静かな海。」。聴覚障害者でゴミ収集車の助手をしている茂は、ある日、粗大ゴミに出されたサーフボードを拾いサーフィンをはじめます。地元のサーファーたちからは馬鹿にされながらも、来る日も来る日も波乗りに没頭します。そのひたむきな姿に心打たれ、次第に周りからも認められていきます。そしてもうひとつ茂の支えになっているのは、同じ聴覚障害者の恋人の貴子の存在。二人が海辺にいるシーンは何度も出てきますが、言葉がない中でもお互いを信頼する関係性は強く感じ取れます。そして遂にサーフィン大会で入賞するまでになった茂。そんなある日、貴子が海辺に行くと波打ち際に茂のサーフボードだけが残されていました。当時のキャッチコピーは「一生にいちど、こんな夏が来る」。邦画ならではの美しくも儚い情景感を引き立てるのは久石譲の美しいメロディです。


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