アイドル〈3人娘〉伝説

邦楽 特集 トピック
山本雅美

好感度の高い「UQモバイル」のテレビCMに登場しているのは三姉妹役を演じる深田恭子、多部未華子、永野芽郁。言葉数は少ないながらも三者三様のキャラクターが人気で、巷ではUQモバイル3人娘などと呼ばれています。私たちの心を躍らせてくれる現代のアイドルたちは大人数グループというのが当たり前になっていますが、以前のアイドルグループと言えば〈3人組〉が定石でした。また70年代、80年代のアイドルは、ソロ活動がメインだったにも関わらずレコード会社の壁を超えて〈3人組〉としてメディアで紹介されることが多かったのです。


出典元:YouTube(UQ mobile/UQ WiMAX)


この「3」という数字、世界各地で特別な意味を持っています。キリスト教の三位一体説やケルト神話の三組神から始まり、桃太郎には犬、猿、キジの3匹がお供をしているし、「三匹のこぶた」や 「アラジン」に出てくる魔法のランプは3つまでの願いを叶えてくれます。そう言えば「仏の顔も3度まで」なんていう諺もありました。今回は古き良き時代の〈3人組〉アイドルについて掘り下げてみます。


キャンディーズ〜昭和を代表する3人娘

昭和を代表する3人組アイドルグループはキャンディーズ一択です。その成功例はその後の音楽シーンに大きな影響を残しています。「春一番」は様々なシンガーや現代のアイドルたちがカバーしたり、テレビCMにも使用されたりするなど、リアルタイムではない人もキャンディーズの曲は聴いたことがあるのではないでしょうか。


出典元:YouTube(oricon)


また「やさしい悪魔」では当時としては画期的なセクシーな衣装で登場する傍らで、大人気バラエティ番組『8時だョ!全員集合』にレギュラー出演しコントを披露するなど親しみのあるキャラクターとしてお茶の間で愛されました。人気絶頂時に「普通の女の子に戻りたい!」という衝撃的な解散を発表、解散コンサートは後楽園球場(現東京ドーム)で、いわゆるドーム公演を開催した女性アーティストとして、初めての快挙を成し遂げたのがキャンディーズだったのです。



その後の昭和の音楽史に残る〈3人組〉グループとして、キャンディーズの妹分的な存在としてデビューしたトライアングル、多額の宣伝費を投入した少女隊、バラエティ番組『欽ちゃんのどこまでやるの!』から誕生したわらべ(高部知子、倉沢淳美、高橋真美)、アイドルの方程式を変えたおニャン子クラブから派生した3人組グループ・うしろ髪ひかれ隊(工藤静香、生稲晃子、斉藤満喜子)などがあげれます。


Perfume〜平成・令和を代表するガールズグループも3人組〜

出典元:YouTube(Perfume)


平成そして令和の時代を代表する3人組ガールズグループは、何といってもPerfumeです。2000年に結成、長い下積みを経て2007年から2008年にブレイク。最先端のサウンド、ダンス、アートワーク、デジタルテクノロジーを取り入れてきたPerfumeは、世界中のファンからも支持されこれまでに4度のワールドツアーを開催しています。Perfumeを語る上で欠かせないのがキャンディーズとの関連性です。Perfumeが所属するアミューズの創設者で代表取締役会長である大里洋吉さんが、渡辺プロダクション時代に担当したのがキャンディーズだったのです。昭和と平成・令和、両方の時代を代表する〈3人組〉アイドルグループを手がけたのが、大里氏だったのは必然だったのかもしれません。


出典元:YouTube(avex)


その一方で平成のアイドルは大人数グループ化してきましたが、そこから派生した人気ユニットに3人組が多いのが特徴です。ハロプロではモーニング娘。から2番目のグループ内ユニットとして後藤真希、保田圭、市井紗耶香の3人でプッチモニとしての活動を開始、1stシングル「ちょこっとLOVE」はミリオンセールスを記録しています。またAKBグループもノースリーブス(小嶋陽菜、高橋みなみ、峯岸みなみ)、フレンチ・キス(柏木由紀、倉持明日香、高城亜樹)が〈3人組〉派生グループとしてコンスタントに活動をして人気を得ています。つんく♂さんも、秋元康さんも、どこかでキャンディーズの姿をイメージしていたのかもしれません。


昭和を飾ったいろんな3人娘

おニャン子クラブが登场する前のアイドルはソロでの活4G通常のアイドル。更一人での活PINと戥事Charm付けをしてPRしのが〈3人娘〉のししします。ここからは、そんな、な昭和の〈3人娘〉連を绍介しますで表されます。


新3人娘

おニャン子クラブが登場する以前のアイドルはソロでの活動が一般的でした。ただ一人での活動と違った魅力付けをしてPRできるのが〈3人娘〉の利点とも言えます。ここからは、そんな代表的な昭和の〈3人娘〉グループを紹介します.



花の中3トリオ

70年代から80年代にかけてスターへの登竜門となっていたオーディション番組『スター誕生!』。この番組でオーディションを勝ち抜きデビューしたのが山口百恵、桜田淳子、森昌子の3人でした、デビュー当時が中学3年生であったことことから名付けられたのが「花の中3トリオ」。テレビやアイドル雑誌に3人一緒に登場することが多く、高校卒業まで「花の高1トリオ/高2トリオ/高3トリオ」と進級するたびにネーミングが変化していきました。3人が揃っての主演映画『花の高2トリオ 初恋時代』が制作されたり、3人が高校を卒業する1977年3月27日にはには、日本武道館で3人共演の解散コンサートが開かれたりするなど、レコード会社&事務所の壁を超えた活動をしていたのは興味深いことです。ちなみに3人の所属は、山口百恵(CBSソニー/ホリプロ)、桜田淳子(ビクターレコード/サンミュージック)、森昌子(徳間音楽工業/ホリプロ)でした。



フレッシュ3人娘

1977年にデビューした女性アイドル歌手の榊原郁恵・清水由貴子・高田みづえを称して名付けられたのが「フレッシュ3人娘」です。「花の高3トリオ」が1977年に解散したため、この後継グループとしての活躍が期待され、アイドル雑誌『明星』1977年7月号では「フレッシュ3人娘!」と銘打って特集が組まれています。しかし思うような人気がでず、1年半ほどで自然消滅してしまったようです。デビューのきっかけになったのが、榊原郁恵は『ホリプロスカウトキャラバン』、清水由貴子が『スター誕生!』、高田みづえが『君こそスターだ!』とそれぞれ出身オーディションが違うというのも、同期的な結びつきが弱かったのかもしれません。ちなみに高田みづえはデビューシングル「硝子坂」が大ヒットし、同年に「NHK紅白歌合戦」に初登場しています。



角川3人娘

70年代後半から80年代にかけて映画シーンを牽引した角川映画。無名の新人を主役級に抜擢するなどの斬新なキャスティングも話題となり、角川映画のシンボル的存在になったのが「角川3人娘」です。薬師丸ひろ子は『野生の証明』でデビュー、その後『セーラー服と機関銃』『探偵物語』『Wの悲劇』というヒット作に主演するとともに主題歌を担当し、すべてが大ヒットしています。原田知世も『時をかける少女』で主役デビュー、松任谷由実が提供した「時をかける少女」が大ヒットしました。渡辺典子は1983年公開された『積木くずし』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、その後も数々の映画やテレビに出演しています。時代を代表するアイドルが映画のスクリーンから生まれていったのが「角川3人娘」だったのです。



いかがでしたか。いろんな時代に活躍した〈3人娘〉のアイドルたち。時代は変われど、いつの時代にも夢中にさせてくれたアイドルたちの曲に耳を傾けてみませんか。



山本雅美

ainone合同会社 代表/プロデューサー ビクターエンタテインメント/A-Sketch/KKBOX Japanで幅広く音楽ビジネスを担当、現在は音楽専門インターネットラジオのプロデューサーのほか、多摩川沿いの街で音楽フェスなどを開催。また写真家として国内・海外でのエキシビションに出展。