細美武士が100年後に残したい音楽:897Selectors#27

細美武士が100年後に残したい音楽:897Selectors#27

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897 Selectors
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プレイリスト紹介

第27回目の「KKBOX presents 897Selectorは、ミュージシャンの細美武士さん。ELLEGARDEN・the HIATUS・MONOEYESと常に音楽を追求している細美さんの音楽的ルーツを辿ります。

<TALK MEMO>

〜音楽体験の原点となった曲〜
M1. Open All Night / Georgia Satellites
自分が初めてボーカルを務めたバンドを結成した時にコピーしたのがこの曲。学園祭に出演するためのオーディションでも演奏し、見事学園祭のステージに立つことが出来たそう。当時、嫌われ者だったと語る細美さんは、自らも周囲に対して敵意を剥き出しにしていた。しかし、学園祭のステージに立った時に、嫌いだった人達も笑顔で自分たちの演奏を見てくれて、ライブ後には声を掛けてくれた。その時に、嫌われ者の自分でもステージに立てば周りに人が集まってくれるんだと感じた。

〜10代・20代の節目になった曲〜
M2. 2000miles/ The Pretenders
17歳の頃、高校を辞めて工場勤務をはじめ、寮生活を始めた細美さん。バイクにのめり込み、収入の殆どを使い果たしていたとのこと。貧乏生活さなかの、とあるクリスマス。食堂に置いてあったチラシを見てポータブルCDプレーヤーを3,980円で購入した。一緒に「クリスマス・ソングス」というコンピレーションCDも購入。この曲はそのアルバムに入っていた曲で、一番のお気に入りだったそう。今でもこの曲を聴くと当時の葛藤や情景を思い出すと語った。

M3. Today / Smashing Pumpkins
この曲がリリースされた1993年、20歳を迎えた細美さんは大学に進学し違う未来を探していた。その時に、MTVでアメリカのローカルバンドのツアーに密着した映像を観て、仲間と一緒にロードムービーのようなツアーをすることに憧れを抱くようになる。その後、バンド活動を始たる細美さんが、この時に抱いた憧れを実行し、日本全国を走り回っているのはご存知の通り。この曲は、そのMTVでの番組のエンディングだったそう。色々あった20歳の頃に、細美さんは音楽の中に何らかの救いを求め、「Today」は90年代に青春を過ごした若者たちの特有の気分を象徴する1曲だと紹介した。

〜音楽活動に影響を与えた1曲〜
M4. Zombie / The Cranberries
1994年のリリース時にリアルタイムで聴いていた曲。ドロレス・オリオーダンはバンドのボーカリストとして5本の指に入るくらい好きとのこと。この曲の紹介で細美さんは「歌って不思議。人の心にスッと入る曲を歌うのに上手い下手は関係ない。」と話した。The Cranberriesなど、この時代のボーカリストは自分の声に正面から向き合って、自分の声に合う曲を書く能力が高い人が多かったと語った。

M5. The World Has Turned And Left Me Here / Weezer
Weezerのリヴァース・クオモは、歌とギターがとてつもなく上手で、人の心を動かすために自分の声と合った曲を書く天才と評した。一番影響を受けたと言っても過言でないと細美さんは語った。

〜100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲〜
M6. Hyperballad / Björk
90年代ド真ん中を過ごした細美さんは、当時の機械化する直前の音楽が大好きだと語る。この曲も95年のリリースである。

the HIATUS結成してしばらくは、ELLEGARDEN休止のダメージから回復しきれずにステージに向かうのが大変だった。ステージに上る前に、一人きりでこの曲を爆音で20回ぐらい聴くと、まるで草や木と会話できるような感覚になり、雑念が取り払われステージに晴れやかな気持ちで立つことができた。一時期、この曲によって救われていた細美さん。人生で一番、聴いた曲だそうで、何回聴いても飽きないし泣きそうになると語った。

M7. Motorcycle Drive By / Third Eye Blind
97年リリースの彼らのファーストアルバムから。この曲を初めて聴いた時に、歌詞と音から映画のようなビジュアルイメージが頭に入ってきたそう。リリース当時、サンフランシスコにいたが、毎日ラジオからThird Eye Blindの曲が流れていたとのこと。彼らのデビュー・アルバムは人生で一番聴いたアルバムで、とりわけこの曲が好きで「奇跡的な曲」と紹介した。

Third Eye Blindがジャパン・ツアーを敢行した時にthe HIATUSも2マンで回り、スティーヴン・ジェンキンスと仲良くなった。細美さんは彼に「君達のファーストアルバムは人生で一番聴いたアルバム。特にMotorcycle Drive Byは名曲だ。」と伝えたそう。するとスティーブンは「当時のレコードレーベルのディレクターでさえ、この曲は売れないし評価されないと言い、アルバムに収録したがらなかった」と答え、どの国でも似たようなことがあるんだな、と感じたそう。笑