歌曲

六月の空蝉

試聽 聽全曲

作詞:5u5h1     作曲:5u5h1



失ったものの方が
いつの間にか多くなって
踏み砕いた空蝉が
風に吹かれ飛んでった

揺れる一人分の影
うらぶれた日々が
明日に怯えて蹲ってた

堕ちる空に思い出を放り投げた
何にもない僕だ
出会い、別れ、たどるほど遠くなる
見上げた青の青さだけが ねえ

掃いて捨てるほどの「今」が
振り向く間も無く過ぎる
部屋の隅で色褪せた
夏の日が眩しかった

等身大の僕に刺さった毒針
ガザニアは咲いた

あぁ

崩れていく月が 死んだ言葉が
灰になった過去が
蝉が鳴いた ありふれた世界の果て
そこで確かに息をしてた

堕ちる空に花束を放り投げた
別れ 告げるように
巡る季節 そこに君が居なくても
それでもいいと思えるかな
夏が来る

変わっていく空蝉
誰かが笑う夏空の隅 ねえ