時は流れて
(時は流れない)
雪は溶けた
(一面に咲くレンゲソウ)
(あなたの匂いがしたんだ)
一人きりは嫌い
(一人がいい)
優しい春に
(暗闇の中歩いて)
(ただ あなたはいなくなった)
夢が生まれて
(夢が消えた)
街に溶けた
(ねえ 過ぎ去った夏の終わりに)
(中身の無い入れ物みたい)
求めていたのは
(求めたのは)
あなた
見え透いた嘘をついて
(慣れ過ぎた嘘をついて)
離れてく 離れてく
(また 離れてく 離れてく)
凍えたまま冬が来て
流れてく 流れてく
季節は巡って
雪が溶けた
一人きりは好きになったよ
(一人きりも嫌いになったよ)
望むことも
比べられて比べた
生まれたこと恨んだ
それでも
もう一度だけ会いたいのはあなた
色づき始めた秋に
(二人で居たい あなたと居たい)
思い出す 思い出す
(あなたとなら でも戻れない)
泣き続く明日が苦しそうに
(消えそうな明日を繋いでるんだよ)
息をして 息をして
生きてるのが望み通りじゃなくても
まだ涙拭いてよ
生きてるんだよ その命ちゃんと見してよ
終わりならばいつか来るさ
悲しみなど腐るほどある
生きて 生きて
(生きてくんだよ)
どうせ消え去る前に