名作? クソゲー!? アイアン・メイデンとゲームの意外な関係

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西廣智一

9月4日にキャリア初の2枚組オリジナルアルバム『魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~』を全世界同時リリースしたアイアン・メイデンが、新作に関する興味深い施策を行っている。それは、アルバムからのリードトラックである「Speed Of Light」にちなんだオンラインゲームだ。 このゲームは、アイアン・メイデンのアートワークに毎回登場するマスコット・キャラクター「エディ」が悪者を退治し、監禁された女性を助けるというもの。新曲「Speed Of Light」のMVをモチーフにした内容なのだが、荒いドット絵といい、8ビット調BGMといい、シンプルなゲーム内容といい、どこか80年代のアーケードゲームを彷彿とさせる仕上がりとなっている。スマホでクオリティの高いゲームを楽しめる時代なのに、なぜ今さらこんなローテクゲームを……というツッコミどころ含め、いかにもアイアン・メイデンらしい施策と言えるだろう。 そういえばアイアン・メイデンは、過去にもPC用ゲームが収録されたCD-ROM付きベストアルバム(正しくは、ゲームCD-ROMのオマケとしてアルバムが付属)『ED HUNTER』を発表した経験がある。思えばあのシューティングゲームは無駄に難易度が高かったな。そういう意味じゃ“クソゲー”に分類されるのかもしれない……もしかして、そこでの反省を踏まえて今回の「Speed Of Light」が制作されたのでは……なんてことをぼんやり考えながら、このゲームを楽しみつつアルバムを聴くというのも、メタルファンにとっては贅沢な時間の過ごし方かもしれない。

西廣智一

音楽系ライター。2006年よりライターとしての活動を開始し、「ナタリー」の立ち上げに参加する。2014年12月からフリーランスとなり、WEBや雑誌でインタビューやコラム、ディスクレビューを執筆。乃木坂46からオジー・オズボーンまで、インタビューしたアーティストは多岐にわたる。

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