リッチー・ブラックモア、最後の“ロック”公演で歌うのは無名シンガー?
元ディープ・パープル/レインボー、現ブラックモアズ・ナイトのギタリスト、リッチー・ブラックモアが2016年6月にロックコンサートを行うと発表した。「いやいや、リッチーってハードロックギタリストでしょ? なんで今さらロックコンサートをやるなんて宣言するの? 」と疑問にお思いの方、実はリッチーは1997年のレインボーの活動停止以降、アコースティック主体のブラックモアズ・ナイトでの活動に専念し、この20年近くロックライブは一切行っていないのだ。 これまでにパープル、レインボーを通じて歴史的名曲を多数生み出してきたリッチー。ギターを手にした誰もが一度は「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフを弾いたことがあるだろうし、レインボーは日本人の琴線に触れるドラマチックかつメロディアスな楽曲が多いことから特に日本での人気が高い。今回のロック復帰公演はヨーロッパで数公演のみという期間限定のものだが、ぜひ日本でも開催してほしいと思っている往年のファンは多いはずだ。 リッチーはリフメイカーとしての才能だけではなく、シンガー選びのセンスにも長けていることは過去の共演ボーカリストに目を向ければおわかりいただけるだろう。パープルではイアン・ギランやデイヴィッド・カヴァデール、グレン・ヒューズ、レインボーではロニー・ジェイムス・ディオ、グラハム・ボネット、ジョー・リン・ターナーといった稀代のボーカリストを世に送り出してきた。また1995年にレインボーを復活させた際には過去のシンガーを呼び寄せることなく、ドゥギー・ホワイトという新人を発掘している。 今年4月に70歳の誕生日を迎えたリッチーは、来年のロック公演実施について「体が動くうちに」「単なるノスタルジア」と、その理由を説明している。パープルやレインボーで残してきた名曲を、今のリッチーが演奏したらどうなるのか。そして、その際に誰をシンガーに迎えるのか……、実はシンガーについてリッチーは「まったくの新人を起用する」と既に明言している。リッチー・ブラックモアという唯一無二のギタリストが最後のロックライブにどんな無名のシンガーを起用するのか、非常に気になるところ。彼がこれまで世に残してきた名曲たちを聴きつつ、9ヶ月後に控えた夢の舞台を楽しみに待ちたい。
Related Albums
More articles
-
邦樂洋樂HighlightsNews 【2024年最新版】“秋うた” テーマ別プレイリスト9選
KKBOX編集室
-
J-PopHighlightsNewsPicksMusic Buzz 祝・配信解禁|ファン4,300人が選ぶV6最強人気曲トップ10
常川 啓介
-
J-PopHighlightsNewsPicksMusic Buzz いまさら聞けないHANAのトリセツ5|共感が時代を動かす──“等身大の7人” が提示する新たな価値観
常川 啓介
-
J-PopHighlightsNewsPicksMusic Buzz かぐや姫・イルカ・風—“PANAM” 最強人気曲トップ10|J-POPの源流を築いた名門レーベル55周年
常川 啓介