岸田繁が選曲した100年後に残したい音楽:897Selectors#100

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アーティストたちが影響を受けてきた音楽や、100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲をテーマにしたFMプログラム「KKBOX presents 897 selectors」(奇数週の20時からInter FMでOA中/DJ:野村雅夫)。2016年1月にスタートした番組もおかげさまで100回を迎えました。そこで、番組の節目にはこの方のお話を聞きたい!ということで、京都在住でデビュー20周年を迎える〈くるり〉の岸田繁さんをセレクターにお迎えしました。収録もいつもスタジオを飛び出し京都・左京区の一乗寺にある焼肉屋の「いちなん」さんで、親交のある野村雅夫と2人でお酒と食事を楽しみながらの「居酒屋音楽トーク」。「KKBOX presents 897 Selectors in 京都」を2回に渡って、岸田さんの音楽のルーツ、影響を受けた曲、100年後も残したい曲などをお届けします。

音楽体験の原点となる曲

The Entertainer/Scott Joplin

親父が日曜日になるとドボルザークとか、チャイコスフキーとかを大音量でかけてて。自分にとってクラシックは爆音で鳴らす特殊な音楽という感じでした。でもその中で「The Entertainer」という曲がめちゃ好きで、あのベースが下がっていく部分とかもすごく気になってました。自分が「音楽、好きやなあ」と思ったのも、この曲を聴いた頃からですかね。あとドボルザークの〈新世界〉も下校の時によくかかる第2楽章の「家路」が、めちゃいい曲やなと子供の頃から思ってました。

炎の筋肉マン/串田アキラ

キン肉マンのちょっとかっこいい歌があったんですよ。“悪魔超人〜”と言うたあとで入ってくるピアノ(キーボード)がめちゃ好きやったんですよ。チャリラリラリランみたいな音が入ってくるだけなんですけど(笑)。それで「カセットテープを買うてくれ」と親にせがんだんが、初めての能動的な音楽購入体験やったんです。

初めての音楽体験

武田信玄のテーマ/山本直純

音楽の授業での鍵盤ハーモニカやったのが初めての楽器体験でした。NHKの大河ドラマで〈武田信玄〉をやってて、そのテーマ曲が鍵盤ハーモニカで吹きやすかったんですよ。それで自分が弾いてカセットで録音したんですけど、メロディしか鳴ってないんでテレビで流れてるのと違って完成度低いやないですか。それでさらに研究して和音のとこ吹いて、コードのとこだけ別のカセットで録音して、一緒に鳴らしてみたら武田信玄のテーマになったんですよ! マルチトラックレコーディングとか知らなかった、小5の頃に思いついてやったのが唯一の僕の自慢(笑)。

初めて買ってもらったCD

ホルベルク組曲/ エドヴァルド・グリーグ

サンタさんがCDラジカセをプレゼントしてくれたんです。CD は付いてへんかったから、親が「CDは買うたる」と言ってくれて。その時に買ってもらったのが、ベートーベンのカラヤン指揮『第9番』と、グリーグの『ペール・ギュント』でした。
僕、小学校の放送部やったから部室にレコードが結構あって、掃除の時間とかにかけてたんですよね。特に『ペール・ギュント』のカップリングの『ホルベルク組曲』というのすごい好きで、いまでも大事に持っててよく聴いてます。

余談

Leave it Alone/ living Colour

高校の頃にハードコアをかなり聴いてた時期があって、黒いツェッペリンというキャッチコピーのLiving Colourをよく聴いてました。ヴァーノン・リードのギターが好きでよく練習してたんです。で、「Leave it Alone」のギター・ソロが終わってバースに戻ってくるとこが、おかんがめちゃ怒って、1階から2階にいる僕をの名前を「しげるー」と呼ぶ周波数がでるんです。3分8秒ぐらいのとこぐらいなんですけど、何回聴いてもビクッとするんです(笑)。この前久しぶりに聴いてもビビりましたね。

十代の頃の想い出の曲

No Woman, No Cry/ Bob Marley And The Wailers

中三の頃に初めてバンド組んだ時に、バンドメンバーだったやつにツェッペリンのファーストと、クラプトンのベスト、ボブ・マーリーの『 Legend 』を貸してもらって。自分ではビートルズの『ホワイトアルバム』と、The Whoの『キッズ・ア・オールライト』を買ったりして。その中でもボブ・マーリーが一番衝撃的というか、すっと入ってくる感じだったんですよ。いまだに一番好きですね。「No Woman, No Cry」のLIVEバージョンはマイクのハウリングとか含めて最高です。

くるりの結成の頃

Today/ Smashing Pumpkins (bgm)

My Sweetness/ Stuff (bgm)

僕がまだ歌ってなかった頃、ボーカルが風邪引いてライブに来れなかった時があったんです。で、僕と佐藤、森の三人だけで、何を思いつたか3人でガーと弾いて、ガーと歌ったら結構気持ちよかったんです(笑)。「この感じ、あるんちゃう?」みたいな。ソニック・ユースとかダイナソー・ジュニア、モグアイに近かった感じがします。その頃オルタナ・グランジみたいな流れもあって。自分たちが何かのスタイルに似ていることをやっているのが、その頃は安心にもなったと思います。なんとなく大衆に迎合できるのではないかという(笑)。それでくるりを結成していったという感じですかね。

あと本当に三人とも音楽を聴く幅が広かったですよね。佐藤さんはスマッシング・パンキンズがすごく好きだったし、でも森の家にはスティーブ・ガッドの『スタッフ』みたいな渋いのがあって。

※ 後編(7月19日オンエア)に続く


京都音楽博覧会2018 IN 梅小路公園
開催日:2018年9月23日(日)
場所:京都・梅小路公園芝生広場
(JR・近鉄・地下鉄京都駅より徒歩15分、阪急大宮駅より徒歩25分、京阪七条駅より徒歩30分)
開場:10:30 開演:12:00(いずれも予定) 雨天決行・荒天中止
出演:くるり / never young beach / ハナレグミ(弾き語り) 他

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