井上竜馬(SHE'S)が選曲した100年後に残したい音楽〜897Selectors#103〜

アーティストたちが影響を受けてきた音楽や、100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲をテーマにしたFMプログラム「KKBOX presents 897 selectors」(隔週木曜日20時からInter FMでOA中/DJ:野村雅夫)。今回のセレクターは、ニューシングル『歓びの陽』をリリースしたピアノロックバンドSHE’Sの井上竜馬さんです。力強くも美しいメロディと緻密なバンドアンサブルが高い評価をうけるSHE’Sのフロントマンであり、ピアノ&ボカールを担当する井上竜馬さんの、音楽ルーツ、影響を受けた音楽、100年後も残したい音楽などをお話しして頂きました。
音楽体験の原点となる曲
Supernova / ELLEGARDEN
この曲は母親に教えてもらったんです。母親の仕事場のラジオからよく流れていたみたいで。他にもRADWIMPSやBUMP OF CHICKENとかも「これかっこいいよ」ってCD買ってきてくれたり。小一から中三まではピアノを習っていたんですが、この曲がきっかけで中学一年ぐらいからギター弾き始めました。
10代,20代で節目になった音楽
Big Casino / Jimmy Eat World
高校一年の時に初めて聴いたんですけど、ELLEGARDENの生形さんが紹介していたのがきっかけでした。「この音楽がエモっていうものなんや」と思って、その周りをいろいろ漁り始めました。ELLEGARDENが好きだったんで、ELLEGARDENが影響を受けた音楽とか結構聴いてましたね。
I Will Wait / Mumford&Sons
マンドリンとか民族音楽楽器を取り入れた音楽を聴くのは初めてだったんですけど、迫力でしかないです。それなのに「ドラムがおらんのかい!」という、すごい衝撃でした。こういう音楽をSHE’Sでもやりたいなと思ったきっかけの曲です。
音楽活動を始めてから影響を受けた音楽
Dark Blue / Jack’s Mannequin
パフォーマンスも素敵でカッコいいバンドです。ピアノを弾くスタイルもそうですし、ピアノのメロディの美しさとか影響を受けているんじゃないかなぁと思います。それがなんと、昨年アンドリュー・マクマホンと対談をさせて頂いたり、インストアライブで一緒にセッションさせてもらったんです。自分の人生のハイライトのひとつです。
Do You Want Me(Dead?) / All Time Low
ポップパンク✖︎ピアノみたいなことも、SHE’Sでやりたいことの一つだったんです。そんなことを先駆けてやっていたのがAll Time Low。彼らから影響を受けているひとつとして、サビの最後に英語で「いいメロディで終わりたい」というマインドとかは、この人たちから出てるんじゃないかな(笑)。
100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲
The Masterplan / Oasis
オアシスの中で、一番歌詞が好きだったのが「The Masterplan」かなぁと。希望をテーマにしているのは、なんかオアシスらしくないんですが、逆に勇気づけられるというか。
Funny Bunny / the pillows
実はthe pillowsはカバーで知ったんです。中学の頃にBUMP OF CHICKENが「ハイブリッドレインボウ」歌ってたり、ELLEGARDENも「Funny Bunny」を歌っていたんです。いい曲だなと思っていたら、オリジナルはthe pillowsだったのを知って。この曲も歌詞にすごい影響を受けました。僕らも含めて、いろんな人に突き刺さる歌詞だと思うし、聴いている人のことを受け入れてくれるような大きさとか感じます。「すごい言葉やな、こんなに短いのに」ということを感じましたね。
SHE’Sの現在
歓びの陽 / SHE’S
今日の選曲の影響を感じさせない楽曲で申し訳ございません(笑)。でも、いまのSHE’Sのモードはこれなんです。冒頭のバックサウンドはすごく英詞にしてみたかったんです。あと、ホンマのことを言ってしまうと、日本語で歌うと内容的に少し恥ずかしいことを英詞にしてます。「I’m falling into,into deep silence」とか、日本語にすると照れしかないです(笑)。
サウンドもかなり変えました。
前回がロックバンドでありたいという感じで作っていたからこそ反動もあったし、次のステップに挑戦したいと思っていました。