アニメ界から現れた魅惑の女性コーラスユニット-Kalafina

アニメ界から現れた魅惑の女性コーラスユニット-Kalafina
Annie Sun
Annie Sun

劇場版アニメ『空の境界』の主題歌を歌いデビューした女性コーラスユニット、Kalafina。ここ数年、アジア各地で多くのファンを獲得しており、現地のアニメ・シーンにおいて無視できない存在になっている。5月末に香港公演を行った際、メンバーに独占取材を敢行。舞台裏に迫まった! アニメ主題歌をきっかけに結成 その作品世界と想像力 台湾では、Kalafinaを中国語で「華麗菲娜」と表記するが、そのことについてメンバーは「聞いたときとてもきれいな名前だなと思いました」と話す。もともとKalafinaとは、音楽プロデューサーの梶浦由記が劇場版アニメ『空の境界』の音楽を手がけた際、その主題歌を制作するために結成されたプロジェクトだった。そのためこの作品は、彼女らにとって非常に大きな意味を持っている。「『空の境界』があったからこそKalafinaがあるし、今いるたくさんのファンも『空の境界』を通して私たちを知ってくれた。とにかく、こんなにたくさんの人たちに知ってもらえたことは、とても嬉しいし感動的なことだと思います」。 Kalafinaは、ある種ミステリアスともいえる雰囲気を持っている。特に歌詞に注目してほしい。何語ともいえない独特の表現が多用され、ファンはいつもその意味についてアレコレ想像を膨らませているのだ。メンバーの一人Hikaruは言う。「あれは私たち自身が作った言葉です。先生が、楽曲を作っているときに思いついた耳触りのいい音をローマ字で歌詞の中に入れてくれるんです。実際何を歌っているかは、リスナーが自由に想像してくれればいい。聴いてくれた人が、なにかを感じたり考えたりすることこそが、その歌詞のもつ意味だと思います」。 おもにアニメやゲームへの楽曲提供で知られる作曲家の梶浦由記は、Kalafinaにとってもっとも重要なクリエーターであり、彼女らが一番リスペクトする人物。「先生が私たちのために曲を作ってくれている姿を見ると、いつもすごいと感動してしまいます。これからもずっと先生の楽曲を歌っていきたい」と、Keikoは真摯に話す。 ファッション、グルメ アニメが華やかで幻想的なものであるように、Kalafinaのコスチュームはいつも華麗で、ロマンティックかつエレガント。メンバーのWakanaは、「衣装については、デザイナーさんと意見を出し合っています。たとえば、ライブの時に動きやすいか、どんなデザインがどのメンバーに似合うのか、といったことです」と話す。また彼女は、結成6周年記念のコスチュームはデザイナーと何度も打ち合わせをして作り上げたものだと語った。 プライベートのKalafinaは、ショッピングに出かけたり美味しいものを食べたりするのが大好きな、ごくごく普通の若い女の子と変わらない。2010年公演で来た際の、キレイな景色と美味しい食べ物の印象が忘れられず、ぜひまた香港に訪れたいと思っていたと話す。 さらに、「前回公演からのこの4年間で私たちはたくさんの新曲を発表してきました。香港のみなさんにはまだ生で聞いてもらったことのない曲も多いので、今回のライブではできる限り多くの新曲を歌おうと思いました」と語った。 ベストアルバムとライブ ライブ・パフォーマンスにおける力強い高音が彼女たちの大きな特徴の一つだが、その個性的で魅力的な声を彼女たちはどのように維持しているのか。その疑問にWakanaが答えてくれた。「いつものど飴を舐めたり、マフラーやスカーフを首に巻いたりして喉を保護するようにしています。それに、ライブ前はなるべく低く、小声で話すように気をつけていますね」またHikaruは、特に食事に気を使っているという。「刺激の強いもの、例えばすごく辛いものや炭酸飲料はできるだけ口に入れないようにしています」。Keikoは、まずうがいをすることを挙げたが、さらに台湾由来の秘密の方法があるのだと語った。漢方薬に似たものを煮出して、その蒸気を吸うことにより呼吸がスムーズになり、肌もつるつるになるのだという。台湾人である私も聞いたことがないと言うと、Keikoは少しあわてながらも可愛らしく、「本当にすごく効くから、絶対試してみて!」とお薦めしてくれた。 もしあなたがKalafinaの魅力的なコーラスを生で聴くことができないのであれば、7月に発売される2枚のベストアルバムを手に入れるべきだろう。「このベストアルバムの曲順は、ほぼライブと同じ構成になっています。まだ私たちのことをよく知らない人たちにも、このアルバムを通してKalafinaのことを知ってもらいたいし、ライブの感覚を味わってもらいたいと思っています。」 Kalafinaは、これからも多くのライブを計画している。2015年春の武道館2デイズは、絶対に見逃せないものになるだろう!

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