再結成10周年、進化と深化を続けるD’ERLANGERの今

再結成10周年、進化と深化を続けるD’ERLANGERの今
大窪由香
大窪由香

1983年に結成し、その後メジャーデビューするも1990年に解散。それから約16年の期間を経て2007年に復活を果たしたD’ERLANGER。今年再結成10周年を迎え、リリースに全国ツアーにと精力的に活動を続ける彼らが、今の日本のロックシーンに残した功績は大きい。それは、全国ツアーの東京公演で告知されたばかりのD’ERLANGER初のトリビュートアルバムのラインナップを見れば一目瞭然。そんな彼らに改めて自身の楽曲を振り返ってもらった。

2017年7月1日TSUTAYA O-East

D’ERLANGER の全国ツアー“D’ERLANGER「J’aime La Vie TOUR 2017」”が、7月8・9日に京都VOX hallで大盛況の中ファイナルを迎えた。ここでは東京公演2日目、7月1日TSUTAYA O-East公演の模様をレポートする。 SEが流れ始め、Tetsu(Dr)がステージに登場するなりドラムを打ち鳴らす。その音を聴きながら登場したCIPHER(Gt)、SEELA(Ba)、kyo(Vo)は、Tetsuと呼吸を合わせ1曲目「Harlem Queen Complex」を、みぞおちにズシンと響く爆音で奏でる。続く「Harlem Queen Romance」「LOVE is GHOST」と、アルバムと同じ曲順で会場のテンションを高めていった。今回のツアーは全ヵ所2daysで、1日目はベスト的ラインナップ、そして2日目は5月3日にリリースしたアルバム『J’aime La Vie』のナンバーを中心に展開。終始、熱量の高いパフォーマンスで、“今”のD’ERLANGER サウンドを畳み掛ける。特に本編ラストの二曲、「Everlasting Rose」から「沈む」の情感豊かな流れは秀逸で、その余韻までも美味だった。アンコールは「CRAZY4YOU」と「バライロノセカイ-Le monde de la rose-」、「Love me to DEATH」の三曲を披露。この日、終演後にトリビュートアルバムのリリース、イベントの開催、そして秋のツアーが発表された。再結成10周年、D’ERLANGERの快進撃はまだまだ続く。 ▼オープニング、呼吸を合わせた4人が放つ熱量の高さは比類なきもの ▼アンコールの「CRAZY4YOU」では会場が一体となって大合唱

自身がひもとくD’ERLANGER

全国10 ヵ所20公演を回る全国ツアー“D’ERLANGER「J’aime La Vie TOUR 2017」”で、各地を熱く席巻してきたD’ERLANGER。久しぶりの全国ツアーを終えて、今の心境をボーカル・kyoがコメントしてくれた。 「全国10ヵ所、20公演。どこに行っても愛と熱狂が迎えてくれました! この恍惚がD’ERLANGERを更なる高みに連れて行ってくれる事でしょう! 僕等にもまだ想像もつかない先へ。感謝を愛に変えて」 9月13日には、再結成10周年を記念して自身初のトリビュートアルバムをリリースする。参加アーティストの豪華ラインナップが話題を集めたが、ここで改めてD’ERLANGERメンバーに、それぞれが推すD’ERLANGERの一曲とその理由を語ってもらった。 「〈BABY〉ですね。この曲が出来た背景と、TOURでの想いが重なります」(kyo、Vo) 「〈Everlasting Rose〉です。心の中に永遠に狂い咲きますように…」(CIPHER、Gt) 「〈沈む〉かな。この曲は自分もめっちゃ沈みます」(SEELA、Ba) 「〈NOIR -D’amour-〉。If u obey All the rules, U miss All the fun.」(Tetsu、Dr) 【Photo by HIROSHI TSUCHIDA】

大窪由香
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