心に染みる反戦の名曲まとめ

心に染みる反戦の名曲まとめ
柴那典
柴那典

10月21日は「国際反戦デー」ということで、今回は様々なアーティストたちが生み出してきた、戦争に反対し平和を願う名曲を紹介したいと思います。心に染みるメロディと深いメッセージ……、じっくりと耳を傾けてください。

愛の力でテロリズムに対抗する

The Black Eyed Peas「Where Is The Love?」

(YouTube:BlackEyedPeasVEVO) ブラック・アイド・ピーズの人気を決定づけた名曲。リリースされたのは2003年で、ブッシュ大統領がイラン戦争に踏み切った年のこと。9・11の同時多発テロ事件以降の世相を反映しているこの曲は、リリックに“テロリズム”という言葉が出てくることも印象的です。

クリスマスの日の祈り

John Lennon「Happy Xmas (War Is Over) 」

(YouTube:johnlennon) ビートルズ解散後、妻のオノ・ヨーコと共に反戦運動を繰り広げ、平和を願う数々の名曲をリリースしてきたジョン・レノン。その中でも特に直接的なメッセージが込められたのが、この曲です。リリースは71年で、歌われている“War”とは当時行われていたベトナム戦争のこと。クリスマスの定番ソングのひとつです。

いつの日かきっと……

Matisyahu「One Day」

(YouTube:MatisyahuVEVO) ユダヤ系アメリカ人のレゲエ・アーティスト、マティスヤフが2009年に発表したナンバー。彼はヒッピーの両親の元に育ち敬虔なユダヤ教信者でありながら、ボブ・マーリーに憧れてレゲエの道に足を踏み入れたというユニークなキャリアの持ち主。“いつの日かきっと平和が訪れる”という願いを、おおらかなメロディと包容力のある歌声で歌っています。

兵隊となった息子

Kate Bush「Army Dreamers」

(YouTube:KateBushMusic) イギリスを代表する女性シンガーソングライター、ケイト・ブッシュが80年に発表したナンバー。兵隊となった息子を母親の目線で語る歌です。曲の中で繰り返される“B.F.P.O.”とは“英国軍郵便”の略称で、戦死した息子が火葬され遺体となって戻ってきたことを示す言葉。とても悲しい物語が綴られています。

愚かなリーダーの寓話

元ちとせ「腰まで泥まみれ」

(YouTube:Sony Music (Japan)) 「ワダツミの木」「死んだ女の子」など、平和をテーマにした数々の曲を歌ってきた元ちとせが、戦後70年を迎えた日本の2015年にリリースしたカバーアルバム『平和元年』。そのリード曲となったのがこの「腰まで泥まみれ」です。原曲は、アメリカのフォーク・シンガー、ピート・シーガーが67年に発表したナンバー。実際に戦地で起こった事件を元にした寓話は、今の時代も歌い継がれる意味合いがあると言えるでしょう。

柴那典
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