ジャズピアニスト・上原ひろみが「最高の作品」と語った新作

ジャズピアニスト・上原ひろみが「最高の作品」と語った新作
森朋之
森朋之

いまや世界的なジャズピアニストとなった上原ひろみが、通算10作目のリーダー作『SPARK』を2月3日にリリース。アンソニー・ジャクソン(Ba)、サイモン・フィリップス(Dr)という名うてのミュージシャンを擁した“上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト”として4作目となる本作は、『SPARK』というタイトル通り、心のなかに生まれる衝動、そこから沸き起こる火花のようなパワーがひとつの物語として表現された作品に仕上がっている。

(YouTube: UNIVERSAL MUSIC JAPAN) アルバムの軸になっているのは言うまでもなく、上原、アンソニー、サイモンが繰り出す刺激的なインタープレイ。ドラマティックなメロディとシャープなリフを共存させた上原のピアノが鳴り響き、そのフレーズに呼応してアンソニーとサイモンがスリリングなリズムを奏でる。驚異的なテクニックと意外性に満ちたアレンジ、そして、“この3人の音楽をさらに進化させたい”という意思。世界を駆け巡るライブサーキット(このトリオでのライブは通算250本を超えているという)によって鍛え上げられたアンサンブルの魅力は、本作によってひとつの高みに達しているといえるだろう。上原本人が「最高の作品」とコメントしているのも頷ける。アルバムリリース後は、イギリス、スイス、アメリカなどでライブを開催。先鋭性とポピュラリティを併せ持つ上原ひろみのジャズはこれからも新しい地平に向かって進み続けるはずだ。 KKBOXでは新作『SPARK』をいち早く配信中。“上原ひろみザ・トリオ・プロジェクト”名義の作品『VOICE』『MOVE』『ALIVE』を含め、ピアノトリオの可能性を切り開く彼らの音楽の軌跡を辿ってみるのもいいだろう。

森朋之
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