ミュージックビデオで巡る東京・神戸散策

ミュージックビデオで巡る東京・神戸散策
坂井彩花
坂井彩花

アーティストの表現を後押しするのに一躍を担っている、MVことミュージックビデオ。演奏シーンを中心に映すもの、ライブ映像を使ったもの、ドラマ仕立てになっているものなど様々な映像が存在していますが、今回は街を徘徊しているMVをピックアップ。アーカイブスとしても機能しそうな、MVに映っている街を紹介していきます。

fallin‘/Ghost like girlfriend (渋谷/下北沢)

出展元:YouTube(Ghostlikegirlfriend)

歌詞に“東京都渋谷区道玄坂”“東京都世田谷区下北沢”と出てくることもあり、MVに登場するのも渋谷と下北沢。有名なスクランブル交差点から始まり、センター街、井の頭通りと歩いていきます。後半のほうでは、タワレコやMODIの方面を歩いている映像も使われており、カップルの健全なデートコースそのものといっても過言ではないのでしょうか。
下北沢パートでは駅回りというよりも、下北沢GARDENや下北沢ERAの近辺などライブハウスに近い街並みがよく映っています。もしかすると“自信なくすだけの一歩となった”きっかけの場所が近くにあるのかもしれませんね。

夜の学校 Feat. もののあわい/踊Foot Works (新宿)

出展元:YouTube(踊Foot Works)

最初に踊Foot Worksのメンバーともののあわいが歩いているのは、新宿3丁目のゴールデン街です。フォーマルな衣装に身を包み、飲み会として闊歩する街としては最適ですね。もののあわいが弾き語りをしている公園のようなところも、実はゴールデン街へと向かう通路。雰囲気がガラッとかわるシチュエーションを持ち合わせているのも、新宿の魅力かもしれませんね。後半で楽器を振り回しているのは、歌舞伎町のTOHOシネマズの通り。広い通りは角を曲がると歌舞伎町へ入っていける靖国通りです。

Corner/iri (池袋)

出展元:YouTube(iri)

最初にiriさんが歩いている橋の部分は奥にVARKIN HOTELが見えることから、池袋であることが想定されます。サビで彼女が歩いている眩しい街並みも同じく池袋。池袋東口北から出て、明治通りから一本奥に入った通りで撮影されたようです。“ドロドロのメイクを指でなぞりながら”歩く街が池袋ということでしょうか。
ちなみにサビに行くまでに乗っている電車は都営三田線。この電車に乗っていても池袋にはつかないので悪しからず。

メランコリー/サイダーガール(吉祥寺)

出展元:YouTube(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)

夜の街が多い徘徊系MVですが、これはなんと真昼間! 吉祥寺を舞台に商店街の人たちにも協力してもらって撮影されています。そのおかげで、日中の街の様子がよくわかる映像に仕上がっています。ファッション物のお店にセールの看板が出ていることから、撮影されたのは7月末くらいでしょうか。店に並んでいる商品からも、その時分の流行りなどが見えるのもアーカイブスとして面白いですよね。

至上の空論/ドラマストア(兵庫県神戸市)

出展元:YouTube(dramastore official)

MVがアーカイブスの役割を果たすのは東京の街だけではありません。カップルが歩いているのは、兵庫県神戸市中央区。男女が出てくるラブホテルを基点として100㎡くらいの範囲で撮影されています。ラブホテルのある街、しかも地方での撮影は、テレビドラマなどでもあまり行われている印象はないので貴重かもしれません。都内とは違った独特の雰囲気も見ていて面白い!

ミュージックビデオはアーティストの作品なので、その後ろに映っている景色を意図的に見ることはあまりないかもしれません。しかし、よく見てみるとその街だからこそ伝えられる思いが伝わってくるのもまた事実。時には後ろの建物などに注目して、映っている場所を聖地巡礼なんてのも楽しそうですね。


坂井彩花
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