一人では聴けない「怖い音楽」6選

一人では聴けない「怖い音楽」6選
KKBOX編集室
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暑さを吹き飛ばしてくれる夏の風物詩と言えば「怪談話」や「肝試し」です。そこで自宅にいながら怖い体験ができる音楽やお話をお届けします。聴くだけで不穏な気持になる曲や、よくよく聴いたら不気味なメッセージが隠されている曲をピックアップ。普段何気なく聴いている音楽も、視点を変えて聴いてみると背筋がぞっとする曲があります。KKBOXでちょっぴり怖くなるミステリー音楽ツアーをしてみましょう。

言葉の不穏感がヤバい『花』

アニメ『惡の華』のエンディングテーマ曲として流れていたのが、ASA-CHANG&巡礼の『花』。初めて耳にした時、曲の持つ世界に引きずりこまれ、こっちの世界に戻ってくるのが大変でした。この曲の何が怖いかと言えば、人の感情が〈言葉〉と〈打楽器音〉に分離された不穏感です。「花が咲イタヨ」から始まる短い朗読詩は、シーケンサーを通し再構築され、感情が一切排除された機械的で無機質な言葉となっています。その一方で、打楽器音は言葉にできない感情を爆発させています。これが6分46秒の間、少しずつ形を変えながらリフレインされていくので相当ヤバいです。ラストの「光はイラネ水ヲ下さイ」まで、精神の深淵を覗きこみ、覗き込まれるような気持ちになります。クオリティ高いミニマルミュージックとしても味わってください。

出典元:musicmineinc

作者自身も自殺した『暗い日曜日』

『暗い日曜日』は、1933年にハンガリーで発表された曲で、曲調、歌詞ともに陰鬱さを醸し出した「自殺ソング」として、ヨーロッパやアメリカで「自殺の聖歌」となっていました。真相はわかりませんが、このレコードを抱きしめ自殺した人や、この曲を演奏した直後に拳銃自殺した人などが続出。この曲を聴いて自殺者が多数でたことから、当時のハンガリー政府やイギリスのBBCは放送禁止にしたと言われています。のちに作曲者のシェレシュ・レジェーの恋人が自殺、レジェー自身も1968年、ブダペストで投身自殺をしたこともあり、『暗い日曜日』は試聴要注意曲として扱われてきました。皆さんも注意して聴いてください。

出典元:alias nekotaro

稲川淳二の怪談話はやっぱり怖い

夏になると聴きたくなってしまうのが、稲川淳二の怖い話。夏の風物詩となった「稲川淳二の怪談ナイト」は、なんと26年連続公演で今年も各会場ソールドアウトが続出しています。そんな稲川淳二の超怖い「海に潜むもの」をご紹介。ある夏、友人たちと一緒にサーフィンに行った男性が行方不明となりました。その夜、宿泊した宿に警察官が訪ねてきます。友人たちの悪い予感は的中し、男性は警察の遺体安置所にシートに包まれていました。しかしおかしなことに、シートは人の身体の倍以上の長さだったそうです。シートをめくると男性の姿と、そして彼の腰にはなんとも奇妙な者が巻きついていました。それは、一体……。
続きはKKBOXでお楽しみください!

死者の声も録音された岩崎宏美の『万華鏡』

曲のエンディング部分に奇妙な男性の低い声が収録されていると話題を呼んだ『万華鏡』。実はレコーディングのミックスダウン時に、男性コーラスの低音部分が残ったままマスターテープとなったことが原因であると言われています。とは言いながら、この曲がレコーディングされた某レコーディングスタジオの裏手には、都内でも有数な心霊スポットである千駄ヶ谷トンネルがあります。墓地の下を掘り抜いた千駄ヶ谷トンネルでは「このトンネルを車で通ると窓に手形がつく」「トンネルの真ん中あたりで白いワンピース姿の髪の長い女の霊が出る」など、いくつもの怪奇現象が起きています。そんな場所なので、ひょっとしたら死者の声が録音されてしまうこともあるのかもしれません。そういえば、スタジオ内のシャワールームから勝手に水が流れ始めたなんていう話もありましたね。

背筋が震える『仄暗い水の底から』

『仄暗い水の底から』は、「リング」「らせん」の原作者である鈴木光司の短編集の「浮遊する水」が原作の映画です。派手な演出はないものの、コップの中に浮かぶ髪や、蛇口から出続ける濁った水などがなんとも生理的な不気味さを助長させます。建物全体の空気が重く湿気っているようなマンションが舞台というのも堪りません。そしてその空気感を表現したテーマ曲が、さらに恐怖感を増幅させます。

出典元:HorrorFreaks

童謡に隠された怖いメッセージ

童謡の「かごめかごめ」。最近の子供たちは縁遠くなっているかもしれませんが、江戸時代から歌い継がれた遊び歌です。そして同時に不気味なメッセージが隠された歌として、たくさんの解釈があります。その中でも特に怖いお話をご紹介しましょう。かごめとは「籠止(かごどめ)」を意味し、籠の中は鳥ではなく「鳥居」であり、悪神を祀った場所を籠で封じ込めているという解釈です。その封印が解かれしまうと、昼と夜が逆転するほどの異常気象が起き、長寿の象徴であり地上で最も安定感のある生き物の鶴と亀でさえも転んでしまうような天変地異が起きるのだとか。そして、うしろの正面とは自分自身のことであり、その異常さを表現しています。先人たちはこのメッセージを遊び歌に託し、決してその籠を開いてはいけないということを伝えているのでしょうか。

JR八王子駅の発車メロディが怖い

全国346路線の「10年間の自殺ランキング(2005年〜2014年)」によると、1位はJR中央線だそう。そして中央線内で自殺者の多い駅ランキングはというと、1位が西八王子駅、2位が八王子駅と新宿駅です。なぜ八王子エリアでこんなに多いのかびっくりします。その理由のひとつとして、駅の発車メロディが原因ではないかと言われています。ちなみに八王子駅は「夕焼け小焼け」のメロディが流れています。

いかがでしたか?プレイリストでは他にも怖くなる音楽を選曲しているので、こちらも聴いてみてください。ただ、あまりあちらの世界に引き込まれないように注意して聴いてくださいね。

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