世界の女性リーダーと音楽

初の女性東京都知事となった小池百合子。11月8日に行われるアメリカ大統領選を戦い、勝利すればアメリカ史上初の女性大統領となるヒラリー・クリントン。そのほかドイツの首相メルケル、韓国の朴槿恵など、いま政治の世界でも多くの女性リーダーが活躍しています。ときに力強く、ときに美しく、世界の政治をリードしていく彼女たち。そういう姿を見ていると、こういう人たちってどんな音楽を聴いてるんだろうなぁと、ふと思うことがあります。調べてみると、彼女たち、けっこう音楽と深い関わりがあるんです。そこで今回は世界をリードする女性たちと音楽の関わりについてご紹介したいと思います。 　目前に迫ったアメリカ大統領選挙。その候補者のひとり、ヒラリー・クリントン。勝てばアメリカ史上初の女性大統領となる彼女の支持を表明しているアーティストは多い。ビヨンセ、ジョン・レジェンド、デミ・ロヴァートなどがそうですが、なかでもケイティ・ペリーが熱烈な支持者であることは有名。自らキャンペーンソングを書きたいという申し出もあったとか。それに対しヒラリーはありがとう、でも大丈夫といって、彼女の大ヒット曲「Roar」を選挙キャンペーンに起用して戦ったそうです。この選曲を見る限り、かなり知っているはず……。出典元：(YouTube：Katy Perry - Roar (Official) )4年後の東京オリンピックを筆頭に、多くのチャレンジを抱える東京都の知事を務める小池百合子。Twitterでも、「サイモン＆ガーファンクル、セントラルパーク版のCDを久々に購入」「母の看病。大好きなお三味線のCDを聞かせる。昨夜は大好きなロッキーのテーマソング。」などいくつもツイートが見られるなど、彼女もかなりの音楽ファン。先日はフジテレビ「SMAP×SMAP」に出演し、カラオケの十八番がクイズとして出題されていた。ちなみにその答えは……「涙そうそう」でした。出典元：(YouTube：PBS)2016年1月の総統選挙に勝利し、台湾初の女性総統となった蔡英文。その活動のなかで話題のひとつとなったのが、蔡英文の“萌えキャラ化”です。日本でもニュースとして取り上げられたので覚えている人も多いはず。DMMのオンラインゲーム『艦隊これくしょん（艦これ）』に登場する霧島に似ている、などという声も聞かれました。その萌えキャラ、実は歌ってもいるんです。しかも党公式の動画としてアップされこれまた話題を呼びました。出典元：(YouTube：音無傑生)これまでの三人が“誕生”だったのに対し、ドイツのアンゲラ・メルケルは初の女性首相となりすでに10年の時間が経っています。その政治的手腕をどう評価するかはさておき、音楽の話。彼女がクラシック音楽、とくにワーグナーの愛好家というのはよく知られたこと。リヒャルト・ワーグナー音楽祭とも言われるバイロイト音楽祭に出席したことも話題になりました。ちなみにバイロイト音楽祭は歴史的にヒトラーとの関わりがあったこともあり、公人は忌避するという傾向もあったもの。音楽と政治はやはりどこかで結びついているのだなと感じさせられます。出典元：(YouTube：Jeffrey Chan)2015年に香港で行われた音楽フェス「2015 Mnet Asian Music Awards（MAMA）」で映像でサプライズの挨拶を行ったのが韓国大統領、朴槿恵。MAMAは韓国のケーブルテレビ、Mnetが開催する年末歌謡授賞式。もともと1999年にMnet「映像音楽大賞」としてスタートし、10年間韓国で開催されてきたもので、2009年から「MAMA」と名前を変えアジア各国で開催されるようになったフェスです。韓国主催のものですが、受賞者には韓国人アーティスト以外の名前も挙がり、アジア歌謡祭といったものになってきているものでもあります。その音楽祭で朴槿恵がサプライズで登場。韓国の音楽との関わりを説きながらフェスの成功を祈っていました。出典元：(YouTube：BIGBANG) 歴史を振り返ってみても、音楽と政治は深くつながっているもの。ときには、アジテーションのひとつとしても利用されてきた歴史があります。ただしこうやって調べてみると、「カラオケの十八番は？」「涙そうそう」というように、単純に音楽が好きというだけだったりもするんですね。ヒラリーはけっこう若者の音楽を聴いてるんだなぁとか。政治のリーダーたちはどうしてもお堅い面をニュースなどで見ることが多く、あまり想像ができないのですが、音楽の聴き方は自分たちとそんなに変わらないんだなぁと、なんだか少し安心してしまいました。