疾走感がたまらない!1秒だけイントロソング
毎回、歌がはじまる前奏部分「イントロ」にフォーカスした曲を紹介するプレイリスト記事の第4弾。今回は歌いだし前に、短いですが楽器の音が一瞬入る、通称「1秒だけイントロ」曲を紹介します。1秒だけでも楽器の音が入ることで、曲に勢いがつき、歌が快く進んでいきます。知っている曲でもイントロに注目した聴き方で新しい発見があるかもしれません。是非、その点に注目して聴いてほしい4曲を紹介します。
今夜このまま / あいみょん
出典元:YouTube(Warner Music Japan)
女性シンガーソングライター、あいみょんの6枚目シングル曲。2018年にSNSで話題となり、発売した楽曲のYouTubeでの再生回数が次々と1000万回を越え大ブレイク。大晦日の『NHK紅白歌合戦』にも出場しました。この曲は新垣結衣主演のドラマ『獣になれない私たち』の主題歌に起用され、昨年の大ブレイクを決定づける1曲となりました。
イントロは、フェードインしてくるシンセの音が入ります。注目して聴かないとわからないくらいの一瞬ですが、この音が入ることで、歌とギターの弾き語りではじまる歌い出しが耳にスっと心地よく入ってくる効果を増大させています。主題歌に起用されたドラマ『獣になれない私たち』でも毎回クライマックスの盛り上がるシーンでこの曲が必ずかかるのですが、このイントロからの歌い出しで登場人物の描写が視聴者の感情に乗り移ってくる気持ちになります。歌詞もドラマの世界とリンクしているワードが多いので、ドラマを観ていた人は、ビールを飲みながら聴くと、もっと曲に感情移入できるかもしれませんね。
悲しみの果て / エレファントカシマシ
出典元:YouTube(elekashiofficial)
2018年の『NHK紅白歌合戦』で椎名林檎とのコラボ曲『獣ゆく細道』を歌った宮本浩次がボーカルを務める4人組ロックバンド、エレファントカシマシが1996年にリリースしたシングル曲。
イントロは、メンバー全員の担当楽器、ギター、ベース、ドラムが同時に歯切れ良くリズムを刻むバンドアンサンブル。この一瞬のイントロフレーズは一度聴いたら絶対に忘れないインパクトがあります。その音に少しかぶさるように宮本浩次の唯一無比な歌声が入り2分30秒を一気に駆け抜けていきます。とても短い曲ですが、これ以上他には何もいらないと感じる「ロック」な、心揺さぶられるカッコいい曲です。
Feelin' Good -It's PARADISE- / DA PUMP
出典元:YouTUbe(avex)
2018年、『U. S. A.』のヒットで16年振りに『NHK紅白歌合戦』出場に返り咲いた男性ダンスボーカルグループDA PUMPの1997年リリースのデビューシングル。
イントロはターンテーブルのスクラッチ音。そしてボーカルISSAの高音で遠くまで響くアカペラの歌声でサビがはじまります。この曲は元々、作詞を担当しているm.c.A・Tが1996年にリリースした『Feelin' Good -恋はパラダイス-』のカバー曲。原曲の方はイントロが無く歌い出しからはじまるのですが、DA PUMPのカバーはまさにイントロに入るスクラッチ音が象徴するニュー・ジャック・スウィングをベースとしたサウンドアレンジとISSAのボーカル力でグルーヴ感が格段に増しています。発売から20年以上経った今でもダサカッコイイ名曲ですね。
Wake up! / AAA
出典元:YouTube(avex)
男女混合ダンスボーカルグループ、AAAが2014年にリリースした、アニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマに起用された41枚目のシングル曲。
イントロはリズムカルなドラムから、アニメ『ONE PIECE』の世界を詰め込んだファンタジーな歌詞で彩られたサビがはじまります。一般的なJ-POPのBPM(曲のテンポ)は130前後といわれている中で、この曲は終わりまでずっとBPM170オーバーとかなり速いテンポ。イントロのドラムがつけた勢いでそのままラストまで駆け抜けていく、聴いていてとても気持ちが良い爽快な曲ですね。
抜粋して4曲を紹介させていただきました。
この4曲以外にも、短いですが楽器の音が一瞬入る、通称「1秒だけイントロ」曲をプレイリストでピックアップしました。そのような観点で是非、イントロ~歌いだしに注目して聴いてみてください。