4人組ガールズバンド、SILENT SIRENの10年の最高傑作『mix10th』
4人組ガールズバンド、SILENT SIREN。彼女たちのバンド結成10周年を記念して、待望の7th Album『mix10th』(読み:ミックスジュース)が9月2日にリリースした。
今作の表題曲でもある「Answer」は、彼女たちにとって、これまでのバンドの歩みが綴られた楽曲。アニバーサリーイヤーを機に、次のフィールドへと勝負へ出たメンバー4人に、それぞれが作詞を担当した楽曲にまつわる話とバンド結成10周年に寄せる想いを聞いた。

今だからこそ実現できたことが詰まった作品
―まずはバンド結成10周年おめでとうございます。遂にアルバムが発売となりましたが、10周年を振り返っていかがですか?
すぅ(Vo&Gt):まさか自分たちがこんな風に10周年のお祝いのアルバムを出せるとは思わなかったので、そこにはビックリしています。「武道館でライブをやりたい」とか「あのフェスのステージに立ちたい」という目標だったり、楽しい“いま”が続いてこうなったので。
―あまり、何かを続けるのは得意ではなかった?
すぅ:そうですね。学生時代の部活は3年やってもそれ以上やりたいと思えるものではなかった。続いたのがバンドでよかったなって思います。
あいにゃん(Ba):わたしもバンド以外は、部活もバイトも1年と持たなかったので、続いてよかったなって思います。
―10周年企画の第一弾として、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんによる提供楽曲「聞かせてwow wowを」も先行配信されましたが、この楽曲をはじめ、今作はバンドとして新たなチャレンジもたくさんされています。
出典元:YouTube(SILENT SIREN)
あいにゃん:常に新しいことはやっていこうとしてきたけど、10年やって確立されたからこその挑戦はありました。サイサイの曲は元メンバーのクボくんが作曲しているので、結成当初だったら「サイサイらしさが無くなっちゃうんじゃないか」とか考えて、実現できてなかったと思います。Poppin'party の愛美ちゃんとも『NO GIRL NO CRY』で共演した仲で、ゲスト・ヴォーカルを招いて曲を出すという試みも今回がはじめてでした。
―10年を迎えられたのは、やはり感慨深いですね。
あいにゃん:そうですね。10年って大きいなって。インディーズ時代の「sun moon」って曲も10年経ったからこそ、こうして出せたのかなって思います。
―ゆかるんは、加入してからこれまでを振り返っていかがですか?
ゆかるん(Key):それぞれ好きなアーティストもいるけど、サイサイは「あのバンドみたいになりたい」って感じではなかったんですね。存在してる人ではなく、サイサイらしさを大切にしてきたのがよかったのかなって思います。バンドだからこういうのはやらないとかではなく、枠に囚われずやってきたことが今のサイサイに繋がってるなって思いました。
―確かに、そういった良いモードがアルバムからも感じられます。今アルバムの初回生産限定盤にはフォトブックもついてくるようですが、これはどんな内容になってるの?
すぅ:実は、私たちもまだ手に取っていないんですけど、楽しんで見てもらえるんじゃないかと思います。毎回フォトブックは入ってたりするんですけど、撮り下ろしで48Pというヴォリュームなので、楽しみにしていて下さい!
―それは楽しみです。アルバムの曲ではないけれど、サイサイの過去の楽曲「milk boy」がTikTokで急浮上してますね。最近はTikTokからリバイバルヒットが出ていたりしますが、今作のアルバムでも相性の良さそうな楽曲はある?
ゆかるん:そうですね。最近、TikTokにもサイサイの楽曲が追加されて、映えする曲が多いから、使ってもらえるのは嬉しいです。「mix10th」だと「CONNECT」がピッタリなので、TikTokに入ったらそれを使ってダンス動画を投稿したりしてほしいな。
アルバムを制作したからこそ持てた、サイサイは続くという確信
―でも、こうしてお祝いのアルバムが完成したことは本当にこれからの自信にも繋がっていきそうですね。
あいにゃん:ガールズバンドで10年も続いたというのは素直に嬉しいし、おっしゃる通り自信にも繋がったことかなって思います。メンバー同士で何年やろうとかって、長くいればいるほど空気感でなんとなく感じるようになる部分もあるので、そういう意味ではこのアルバムができて「Answer」のような曲が出来たことによって、「今後も一緒に頑張って進んでこう」って、この先も続くって思いました。
―アルバム制作を通してメンバー各々の気持ちも知れたのが大きかったんですね。ゆかるんは加入して8年目です。加入当時の心境って覚えてますか?
ゆかるん:最初は不安要素があって、冷静に考えたら「絶対、無理だろう!」って思ってました。でも、加入するタイミングでメジャーデビューするのは決まっていたので、その時にサイサイのインディーズ時代の曲「All Right~"今"を懸ける~」を聴いて背中を押されました。心配なことばっかりじゃなくて、自分のやりたいって気持ちを素直に信じてみようと思えるきっかけでした。
それぞれが作詞を担当する中で見えてきたもの
―今作はメンバー全員が作詞された楽曲も収録されていますね。それぞれについて、お話をお聞かせいただけますか?
出典元:YouTube(SILENT SIREN)
ひなんちゅ(Dr):今までサイサイは恋愛とかそういうテーマが多かったんですけど、あえて友達をテーマに「mate」を書きました。
―ミュージックビデオも物語性が見れて面白い仕上がりになってますが、どんなことを意識して書かれましたか?
ひなんちゅ:10年やってきたバンド生活の中でもそれぞれプライベートな時間は少なからずあったわけで、その時に支えてくれた友達はすごく大事だなって思って書きました。
―ゆかるんは「cheer up!」「OVER DRIVE」の2曲収録されていますね。
出典元:YouTube(SILENT SIREN)
ゆかるん :「OVER DRIVE」はアルバム制作前に作った曲なんですけど、AbemaTV『イマっぽTV』のエンディングとして書き下ろしたので、それに合わせて自分のためじゃなく、誰かのためだから頑張れる前向きソングになっています。
―「cheer up!」のミュージックビデオは自身でプロデュースされたアパレルブランド「jour de muguet」とのコラボになってます。
ゆかるん :自分の傷跡も愛せるようになったら良いなと思って、「大丈夫だよ」って大人たちにも寄り添える曲を書きました。わたしがはじめて歌詞を書いた作品が「ぐるぐるワンダーランド」で、当時はネガティブなことを外に出すのが苦手でハッピーな歌詞を書いてたんですけど、「渇かない涙」っていうバラードを書いたときにサイサイファミリー(=ファンの愛称)から「共感した」って言ってもらえて、心境の変化があって今回もそういう弱さも上手く出せたと思います。
―各自キャラの立った歌詞が印象的ですよね。あいにゃん作詞の「てのひら」は?
出典元:YouTube(SILENT SIREN)
あいにゃん:この曲は、去年山中湖の近くに合宿へ行ったときに作った曲で、シンプルにその時思ったことを書いてたんですけど、結成当初からライブ直前にみんなで集まって円陣を組む時のてのひらを思い浮かべました。
―9月20日(日)に山梨・山中湖交流プラザ きらら シアターひびきで行われる予定だったバンド結成10周年記念ライブは新型コロナウイルスの影響で延期となってしまいましたね。
あいにゃん:ひとつのストーリーで曲を書くことが多かったので、今回の「てのひら」も最後のサビが今年やる予定だったきららでのステージを思い浮かべながら景色を想像して書きました。なので、それが今年実現できなかったのはすごく残念ではありますね。
すぅ:ライブは延期にはなってしまったんですけど、私たちはやっぱりあの場所でお客さんを入れて、サイサイファミリーを入れてライブをしたいなって思っているので、想いが途切れないようにC Dを出させていただいたり、もっと繋がれること考えていきます!
―アルバムの楽曲が聞ける日を楽しみにしたいです。
すぅ:やっぱり「Answer」はそこでやるのがグッときちゃうと思います。10周年記念のアルバムの表題曲が「Answer」になっているんですけど、これまでを振り返ったりバンドに対する想いをいちばん詰め込んだ曲なので、楽しみにしていてほしいです。この曲は赤裸々に描きたいなって思って書いたけど、自分たちの話だけじゃなくみんなが共感してくれたらいいなと思って書いたので、きららで演奏できる日まで、待ってて欲しいなって思います。
出典元:YouTube(SILENT SIREN)