BE:FIRST初フルアルバム『BE:1』をSOTA&RYUHEIが語り尽くす

BE:FIRST初フルアルバム『BE:1』をSOTA&RYUHEIが語り尽くす
阿部裕華
阿部裕華

SKY-HI率いるBMSGに所属する7人組ダンス&ボーカルグループBE:FIRST。2021年8月16日にプレデビューして、早1年。8月31日には初のフルアルバム『BE:1(ビーワン)』が発売された。既発曲7曲に新曲8曲を加えた合計15曲は、日本が世界に誇るトップクリエイターをはじめ、新進気鋭のクリエイターやメンバー自らが制作に携わっている。王道のJ-POP、R&B、ヒップホップ、エレクトロなど、まさにバラエティに富んだ楽曲の数々。7者7様の個性を持っている彼らに、多様な個性を持つ楽曲が掛け合わさることで、無限の可能性を感じられるアルバムとなった。そんな『BE:1』の発売に合わせて、類稀なるダンススキルを持つSOTAと15歳にして圧倒的な存在感を放つRYUHEIにインタビューを実施。既発曲7曲にまつわる当時の記憶を振り返ってもらうとともに、新曲の魅力についてたっぷり語ってもらった。このインタビューを読めば、より『BE:1』を楽しめるはずだ。

(写真:安藤未優)

『THE FIRST』疑似プロ審査課題曲「Be Free」「Move On」

―はじめにオーディション『THE FIRST』擬似プロ審査課題曲「Be Free」「Move On」。審査の際は、2つのグループに分かれてパフォーマンスしていた楽曲(SOTA⇒「Be Free」、RYUHEI⇒「Move On」)を、BE:FIRSTとしてパフォーマンスする上で意識していることはありますか?

出典元:YouTube(BMSG)

出典元:YouTube(BMSG)

SOTA:オーディションでやっていた「Be Free」は当時のエモさを残しつつ、BE:FIRSTになってからやった「Move On」は当時の空気感を邪魔しないように。その上で、最初からある楽曲だからこそ、毎回のライブでは成長を感じさせたいと意識しています。

RYUHEI:「Move On」は反射で動く振り付けが多いから、一つひとつの動作が雑にならないようにパワーをセーブしながら決めるところは決めることを最近は意識しています。反対に「Be Free」は大きく動くようなイメージなんですよ。サビで大きく手を広げる振りでは、自分の手が広げられる最大限の範囲まで広げるようにしています。

出典元:YouTube(BE:FIRST Official)

―『THE FIRST』から振り返って「Be Free」「Move On」で成長を感じるポイントはありますか?

SOTA:僕はどちらでもラップをメインで担当しているのですが、「Move On」を初めて歌った時に自分はこんなに声の使い分けができるんだという発見がありました。「Be Free」は「Be Free」で初心者の頃からやっているからこそ、フックやヴァースが上達していると感じていて。比べる対象が昔からあるからこそ日を重ねるごとに成長していると実感します。

RYUHEI:僕は『THE FIRST』の時期に声が不安定だったこともあり、今は芯の通った声が出せるようになったと感じています。「Move On」はブリッジの裏声が難しく苦戦していたのですが、歌い方や発声の仕方など新しい技術を覚えたこともあって、以前より確実に一段階上がっているんじゃないかなと思います。

―成長が垣間見える「Be Free」「Move On」が『BE:1』に収録されると知った時の心境はいかがでしたか?

SOTA:たしかデビューメンバーが決まったタイミングで、SKY-HIさんから「いつかアルバムをリリースする時は「Be Free」「Move On」を入れたい」と聞いていたんですよ。だから、ライブやレッスンでパフォーマンスする時は、毎回「BE:FIRSTの自分としてどう表現するか」を探る意識を持ち続けてきましたね。

『THE FIRST』最終審査課題曲&プレデビュー曲「Shining One」

―プレデビュー曲と発表があった上で『THE FIRST』最終審査課題曲になった「Shining One」。この楽曲はお二人にとって、どんな楽曲ですか?

出典元:YouTube(BMSG)

出典元:YouTube(BMSG)

RYUHEI:僕たちの思い出として宝物になる曲です。オーディションの時、グループで歌詞の解釈を深めていたんですよ。そしたら、僕たち一人ひとりが辿ってきた道と誰もが共感できるような言葉がまとまっていて。しかもオーディション最後の楽曲だけど、トラックがすごく明るい。例えるならハッピーエンドに感じたので、「Shining One」が『THE FIRST』の最後の曲で本当によかったと思いました。

SOTA:一番練習した楽曲かもしれません。オーディションの時は自分がデビューしたことを想像してパフォーマンスしていましたし、プレデビューの時はこの楽曲に追いつけるようにと必死に練習しました。最終審査と比較するとプレデビュー用の「Shining One」はトラックが豪華になっていたんですよ。メンバーに選ばれたとはいえ自分に課題を感じていたけど、プレデビュー用の「Shining One」を聴いたらそんな暇があるなら練習しようって思わせてくれた楽曲です。

出典元:YouTube(BE:FIRST Official)

―SOTAさんがおっしゃるように「Shining One」はトラックやパフォーマンスの人数構成(5人から7人へ)など、オーディション時とBE:FIRSTのプレデビューとでは変化の大きい楽曲ですよね。

SOTA:BE:FIRSTになったことで歌詞の解釈も大きく変わりました。オーディションの時は自分たちの応援ソングであり、『THE FIRST』を見てくれている人に希望を与えるような楽曲だと思っていました。でも今は同じ歌詞だけど、BE:FIRSTが唯一無二であることを提示することで、希望を与える楽曲に変貌を遂げたのではないかと感じています。原点にして一番メッセージ性の強い、BE:FIRSTらしい楽曲になりました。

RYUHEI:合宿の時から一番練習してきて、テレビで披露する機会も多くて、ライブやフェスでは必ず最初にパフォーマンスしてきて、一番僕たちが届けている音楽が「Shining One」なんですよ。オーディションの時は「SKY-HIさんに届くように」と思っていたけど、「プレデビューしてからはお客さんに楽しんでもらう」ことへ意識が変化していきました。振り付けを手掛けるNOPPOさん(s**t kingz)が、みんなにマネしてもらえるような振りを考えてくれたので、今は聴いてくださる人たちと楽しめる楽曲になってきたと思っています。「Shining One」をパフォーマンスすると戻ってきた感覚とみんなの成長が感じられて、いい感じのエモさがあります(笑)。

SOTA:あはは(笑)。

BE:FIRSTを体現するデビューシングル「Gifted.」

―デビューシングルの「Gifted.」は最初に聴いた時、かなり尖った印象が強くて「これがデビュー曲なんだ!」と驚きを感じました。

出典元:YouTube(BE:FIRST Official)

SOTA:攻めすぎているのは間違いないと思います(笑)。僕たちはSKY-HIさんについていきたいと思っていたし、カッコいい曲が好きだったから嬉しかったけど、その反面スタート地点から「自分たちの才能を証明する」ということに振り切るのは怖さもありました。でも今振り返ると僕たちの原点に「Gifted.」があることで、言い方を選ばずに言うなら“舐められない安心感”があるんですよ。バラエティ番組をやらせてもらったり、RYUHEIがお茶目な一面を出したり(笑)、多くの人に知ってもらう機会となった「Bye-Good-Bye」をリリースしても、この先どんなにイメージとかけ離れたことに挑んでも、「Gifted.」という唯一無二な楽曲があるから道を逸れることは決してない。今になって、この曲を出した意味が効いてきていると感じます。最初が「Gifted.」で良かったと思っています。

―「Gifted.」が原点にあるからこそ、迷わず挑戦できる。

SOTA:いろんな曲に挑戦してみたいと思えるのは「Gifted.」のおかげですね。いろんなコンテンツに手を出したとしても「俺らって何者なんだ?」と迷走しない。本当に素晴らしい土台をつくってもらえたと思います。

RYUHEI:「Gifted=天賦の才能がある」という意味が込められているからこそ、パフォーマンス中に自信が湧いてくるんですよ。同時に、僕たちが成長していくと共に「Gifted.」に込められたメッセージの規模がどんどん大きくなっていってほしいと思っていて。10年後にパフォーマンスした時にこの曲がどういう意味を持つのか、すごく楽しみにさせてくれる。ほかの曲にはない一面だと思います。

SOTA:そうだね。特に「Gifted.」を引っ提げての1stワンマンライブは「確実に才能が選ばれた」ということを証明できたんじゃないかなって。「自分たちの才能を理解した上で、才能を認める立ち位置に変わった」とデビュー曲、そして1stワンマンから伝えられたことは本当に幸せだった。だからこそ「Gifted.」を心から愛してくれたファンの方にまずは感謝しました。

出典元:YouTube(BE:FIRST Official)

―メッセージ性の強い楽曲だからこそ、愛してくれることへの感謝が強まったんですね。

SOTA:本当にその通りで。楽しい楽曲の方が喜ばれると思うんですよ。「Gifted.」を引っ提げてのワンマンでは「本気で世界を目指せる才能のあるメンバーが選ばれた」という証明になったと思います。

RYUHEI:1stワンマンは「Gifted.」という曲を背負わせてくれたSKY-HIさんへの感謝の気持ちと共に、僕らの魅力をたくさんの人に覚えてもらう第一歩だったから、すごく慎重にパフォーマンスをした記憶があります。良くも悪くもガチガチに緊張していた気がする(笑)。

SOTA:ふふふ、たしかにガチガチだったね(笑)。

RYUHEI:いい意味では、「アーティストとして、BE:FIRSTとしての自分の見せ方を絶対に提示してやる!」という思いからの緊張感だったんですけど……悪い意味だと力が入り過ぎて変に見えてしまったんじゃないかなと思っています(笑)。
でもサイレンを取り入れた「Gifted.」の演出は、BE:FIRSTのカッコよさがすべて詰め込まれていて、あのステージに全員で立ってパフォーマンスできたことはとにかく自信を持てるキッカケにも繋がりました。

Novel Core作詞&作曲「Brave Generation」

―1月31日にデジタルリリースした「Brave Generation」は同事務所BMSG所属のNovel Coreさんが作詞作曲に携わっています。同世代のCoreさんが生み出したクリエイティブに対して、どんな感情を抱きましたか?

出典元:YouTube(BE:FIRST Official)

SOTA:Coreとは全く同じ日に生まれているんですけど(笑)、今の世代の人たちにすごく刺さる1曲だと思います。しかも、ずっとソロで一人で抱えながら歩みを進めているCoreがつくるからこその重みを感じました。

RYUHEI:同じ時代を生きる者として、あのリリックを書けるのはすごい。ラッパーとして活動を続けてきたCoreくんのワードセンスが本当に光っているなと思います。サビの重いキックからの「足掻くよ もう一回」は深すぎないのに刺さるリリックで。抜群の言葉選びでリリックを書いてくれたCoreくんに感謝だし、尊敬の気持ちもあるし、本当にすごいんだよな……。

SOTA:歌詞の中にCoreのやさしさが滲み出ているよね。「俺らの世代はコロナとかで行き詰まったけど、最悪の世代なんかじゃないよ。」って、自分の世代を誇りながら思いやって一緒に頑張りたいと願う気持ち。そう思える人柄もすごいし、そういう詞を書こうと思えるのもすごい。

RYUHEI:同じ事務所でCoreくんの性格を理解しているというだけではなくて、Coreくんを知らない人にも刺さる歌詞だと思う。今の僕には絶対に書けないから、本当に尊敬しかないです。

―そんなリリックを、同世代で同じ事務所のBE:FIRSTが歌うということに意味を感じます。

SOTA:僕たちが歌えたこと、表現できたことは何よりも嬉しかったですね。

RYUHEI:僕らが歌うなら、絶対にCoreくんの思いを全て届け切らなきゃいけない。同じ世代として、誰1人逃さず歌詞の意味を受け取ってほしいなって思いましたね。

SOTA:あと、Coreっぽいトラックが単純にカッコいいよね。ラップとか歌っている時、すごく楽しかった。

RYUHEI:本当に。聴いて一発目で「カッコいい!」ってなるよね。エモなロックに仕上がっているトラックだから、ライブでパフォーマンスして光る1曲だと思います。

『THE FIRST FINAL』で初披露のセカンドシングル「Bye-Good-Bye」

―2ndシングル「Bye-Good-Bye」は、『THE FIRST』の卒業式でもあった『THE FIRST FINAL』で初めて披露されました。BE:FIRSTにとっても一つの区切りとなるイベントだったと思うのですが、改めて振り返ってどんな刺激を受けましたか?

出典元:YouTube(BE:FIRST Official)

SOTA:僕にとって絶対に必要な機会だったと感じています。『THE FIRST』の楽曲を辿ってパフォーマンスをさせてもらえたから、何より成長を実感できたことが嬉しかったです。同時に勇気にも繋がりました。
また、改めて一緒に『THE FIRST』を乗り越えてきたメンバー、応援してくれたファンの方たちに面と向かって感謝の気持ちを伝えられたことは大きかったです。散らばっている思い出も『THE FIRST FINAL』を思い出せば、一瞬にして振り返ることができる。振り返りたいとなった時に振り返りやすくなった、すごく素晴らしい卒業アルバムだと思います。

RYUHEI:『THE FIRST FINAL』は日本一ホーム感の強いライブだったなと思うんです。そして、BE:FIRSTになってから僕にとってのホームである『THE FIRST』を見て、刺激を受けて、応援してくれた方たちが、時間とお金を割いて『THE FIRST FINAL』に足を運んでくれたことがすごく嬉しかった。僕たちが成長していく姿を見届けてくれていたんだなと思ったら、まず感謝をしないといけないという思いが一番にありました。

―そんな中での「Bye-Good-Bye」初披露。どんな思いでパフォーマンスしたのでしょうか。

出典元:YouTube(BE:FIRST Official)

SOTA:今まで一緒に進んできた仲間たち「夢を超えて会おうよ」と歌ったつもりでした。僕たちはBE:FIRSTになったけど、君たちへの尊敬は変わらずに持っている。だから、音楽でまた会おうって伝えられたと思います。「バイバイ」ではなく「また会おうね」というメッセージを大切にした楽曲だからこそ、『THE FIRST』の卒業ソングとして完璧だったなと思います。

RYUHEI:僕たち以外、初めて聴く状況でリリックの印象が強い「Bye-Good-Bye」を披露できたのは本当に良かったと思います。「さよならはスタートライン」というリリックでは、卒業式だけどここからがBMSGとして、BE:FIRSTとしてのはじめの一歩なんだと伝えることができたんじゃないかなと思います。
パフォーマンスが終わった後にSKY-HIさんが「会場全体が一体化していた」って言っていたんですよ。たしかに自分がパフォーマンスしていた時、一緒に卒業式をつくり上げようとしてくれる思いが伝わってきて。そんな思いがどんどん積み重なって一体化したんだなと思っています。

SOTA:何より、歌うべき対象となる人に最初に聴いてもらうことができたことで「Bye-Good-Bye」の重みが増したんじゃないかなって思っていて。『THE FIRST FINAL』で会場にいる人たちへ感情を乗せてパフォーマンスできたことで、初めて完成形になったと感じています。この曲を世に放つ上での大きな一歩だったと思います。

二面性を表現した高難度の楽曲「Betrayal Game」

―4月24日の2ndワンマンライブで披露した「Betrayal Game」は、これまたかなり難易度の高い曲だったと思います。

出典元:YouTube(BE:FIRST Official)

SOTA:曲の説明も難しくて……いつになっても説明ができない。

RYUHEI:曲調も振り付けもムズイしね。

SOTA:全部ムズイ(笑)。BE:FIRSTとして確実に新しい表現を提示できた1曲だと思っています。僕らはアーティストだけど一人の人間でもあるように、人間誰しもが表と裏を持っているということを表現していて、生きていくには自分でコントロールしていかなきゃいけない。人生ってゲームだよね、というメッセージ性が込められていると思っていて、それがすごくオシャレだなと。
分かりやすいポップスだった「Bye-Good-Bye」の後に、こんなにミステリアスでオシャレな楽曲が出せたのはBE:FIRSTとして、アーティストとしてステータスが1段階上がった感覚になりました。新しい一面というよりは、進化した一面を見せられたんじゃないかなと思います。歌唱、ダンス、世界観はもちろん、MVもすごくこだわってカッコいいものになりました。

出典元:YouTube(BE:FIRST Official)

RYUHEI:僕は「Betrayal Game」を最初に聴いて、振り付けを見た時、「得意分野が来たな」と思ったんですよ。自信があって内心ハッピーだったから「やったー!」という感じで(笑)。でも実際に歌詞を考えながらパフォーマンスしてみると、首の角度や表情管理など一つひとつのシルエットがすごく大切になるから、今までやってきたどの曲よりも難しかった……。「今の自分の動作は表に見える? 裏に見える?」と考えることは楽しかったけど、苦戦しました。特にライブは難しくて。落ち着いた曲調なのに、歌そのものも難しいし表と裏の表現も難しいから、すごく集中してパフォーマンスしています。
曲全体を通して大人の色気を感じるからこそ、15歳ではなかなか表現し切れない微妙なラインなので……これから表現できてくるところなのかなと思います(笑)。

SOTA:(笑)。

絶対に1曲は好きな楽曲が見つかる『BE:1』

―続いて、8月31日発売『BE:1』の新曲について伺っていきます。まずは7月25日に先行配信された「Scream」から。アルバムリード曲でもある「Scream」は、リリックがとてもキャッチーな1曲ですよね。

出典元:YouTube(BE:FIRST Official)

SOTA:『BE:1』に収録されている楽曲はいろんなジャンルで、どれも頭を張れるくらいインパクトが強いんですよね。その中で「Scream」の「最高が何なのか証明しよう」という歌詞が、『BE:1』を象徴しているんじゃないかと思っています。BE:FIRSTのパフォーマンスに向けたメッセージでもあると思うのですが、「最高な楽曲をまとめたアルバムだよ」というのが体現されているなと。全部の曲をレペゼンする、言葉通りリードしてくれる楽曲になっている。「Scream」が表題で良かったなと思います。

RYUHEI:今までの曲は何回か通して聴いて深読みする楽しさがあったけど、「Scream」は歌詞が強くてストレートで耳に残るから1回聴くだけで心が動かされるのがいいなと思っています。「誰かに左右されるような自分じゃない」「あなたも縛られる存在じゃなくていい」と、“個性”と“尊重”が込められている歌詞で。それはSKY-HIさんがオーディションの時から、僕らに話してくれていることなんですよね。BE:FIRST的にもすごく合っている曲だし、現代で同じように感じている人にとっても共感できる曲になっているんじゃないかなと思います。その時々で受け取り方が変わってくると思うので、何回も聴いて楽しんでほしいです。

―「Scream」を含め『BE:1』には新曲が8曲収録されています。ぜひお気に入りの楽曲をプレゼンしていただきたいなと。「全部」と言いたいところかもしれませんが……。

SOTA:やばい……全部だ……。

RYUHEI:(笑)。

SOTA:あ、でもユニット楽曲の「Softly」「Spin!」かな……。「Softly」はR&Bを本気で表現できる4人のメンバー、「Spin!」はヒップホップを本気で表現できる3人のメンバーが分かれてるの楽曲は面白いなと思います。
あと、プレデビューから約1年のタイミングで披露する「Grateful Pain」も。「感謝すべき痛み」という意味が込められていて、過去の自分を振り返りながらみんなで歌詞を考えていて。

RYUHEI:オーディションに至るまでの痛みや過去の挫折に沿いながら、その痛みに感謝してつらいことは必ず報われると証明するような歌詞をみんなで考えました。また、歌詞を考える前にSKY-HIさんから「Kick Start」という曲のアンサーソングでもあると聞いていたので、それに沿って歌詞を考えているメンバーもいました。

SOTA:曲調もバラードなので、すごく沁みると思います。

RYUHEI:僕は「Message」をおすすめしています。BE:FIRST初の恋愛ソングなんですよ。トラックがすごくフレッシュで、SKY-HIさんも「この曲は流行りそうな感じがする」と言っているほど。日本語の歌詞で書かれた恋の気持ちに、Matt CabさんとMATZさんがプロデュースした海外の雰囲気を感じるトラックが混ざっていて。世界観が見事に噛み合っていて、とにかくエモい。これは聴いたらハマっちゃいますよ(笑)。

―(笑)。ファンのみなさんも喜びそうな楽曲ですね。

SOTA:BE:FIRSTって常に新しいものを提示してきたと思うのですが、「Message」は王道ど真ん中の恋愛ソング。耳にスッと入ってくるんですよ。日本の歌詞で沁みさせるならこれだ!と思うくらい。「Message」のために王道をため込んできたんじゃないかな(笑)。僕も毎日聴いちゃう曲です。

RYUHEI:あと、「Moment」も好きですね。シンセがメインのエレクトロっぽいサウンドがオシャレで、いい感じの味が出ています。夕日を見ながら聴きたい1曲ですね。

SOTA:メンバーみんなこの曲を一番聴いているかもしれません。一番聴き心地が良くて癒される……。

RYUHEI:「Message」と「Moment」はアルバムの曲順的にもちょうどいいタイミングなんですよ。雰囲気がガラッと変わる2曲だから、強めの曲が続く中でこの曲が来るとね……。

SOTA:好きになっちゃう……。この2曲は好きな人が多いだろうなと思います。
結局ほとんど紹介しちゃった(笑)。

―せっかくなので「Milli-Billi」の紹介も!

RYUHEI:とにかくかっこいいですね。

SOTA:ヒップホップで、初めて全員でラップをした曲です。

RYUHEI:1人8小節ずつくらいマイクリレーしましたね。僕たちがSKY-HIさんに提案して生まれた楽曲です。

SOTA:全曲いいですね……。

―ありがとうございます!それでは最後に『BE:1』がBE:FIRSTにとってどんな1枚になると感じているかお聞かせください。

SOTA:今の時代はサブスクでまとめられるけど、パッケージとして残せるのが本当に嬉しいです。いろいろ音楽をやってきたからこそ、まとめられたことで次の1歩に進みやすいなって。いろんなジャンルを揃えたからこそ、いろんな道に進んでいけるような、新しい道にどんどん進んでいけると思えています。
このアルバムを聴けば、僕たちを知ることができるし、今後をすごく楽しみに感じられるはず。『BE:1』で最高を証明したいと思います。

RYUHEI:ジャケ写の白黒からは想像ができないほどバラエティに富んだ楽曲が揃っています。毎回、新しい曲を聴くたびに、BE:FIRSTなのにBE:FIRSTのこれからが楽しみになっていたんですよ。それが『BE:1』では一気に増えたから、より一層楽しみが増えました。プロデューサーさんも豪華ですし僕たちも楽しみながらレコーディングしたので、ぜひ音質の良いもので聴いていただけたら嬉しいなと思っています(笑)。あと、お母さんにもオススメしたいですね。

SOTA:ふふふ(笑)。

RYUHEI:誰が聴いても絶対に好きな曲が1曲あるという絶対的な自信があります!


阿部裕華
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