【アイドルの耳元:PIGGS】全てエンタメに昇華させる業界最注目アイドル

【アイドルの耳元:PIGGS】全てエンタメに昇華させる業界最注目アイドル
山本雅美
山本雅美

愛用するイヤホンやヘッドホンをお見せ頂きながら、ミュージックライフについて掘り下げていく連載企画「アイドルの耳元」。今回お話を伺うのは、4月12日にメジャー2ndシングル「BOO!SHUT」をリリースしたPIGGSの SHELLMEさんとCHIYO-Pさん。お二人の大好きな音楽はもちろんのこと、初の声出し解禁全国ツアー『ブシャーッとブーシャウトツアー』中の彼女たちの心境の変化にも迫りました。

- PIGGS -

“萌えよりエモ” な 5人組の “全身全霊アイドル” PIGGS(ピグス)。2020年4月19日に始動し、メンバー5 人は共同生活を行っている。元 BiS のプー・ルイが会社を立ち上げ、社長兼プロデューサー兼メンバー として自らオーディションで選んだメンバーと共にトップアイドルを目指すプロジェクト。「WALK or PORK TOUR」と題し1,000km 超を徒歩でツアーをしたり、ノンストップで 109 回歌って 踊る MV 撮影をしたり、100km マラソン後にワンマンライブをしたり、激辛料理や鼻うどんに果敢に挑戦したりと、さまざまなことをエンタメに昇華させファンの心を掴みたくましく成長を続ける。

グラムロック・パワーポップ・インダストリアルなどさまざまなジャンルを縦横無尽に駆け巡る新しくもどこか懐かしさもあるその楽曲、格好悪さすらもさらけ出す等身大で熱いパフォーマンスで聴き手を魅了している。2022年7月13日にリリースした、“インディー制作陣シングル VS. メジャー制作陣のメジャープロデュース権を賭けたバトル企画シングル” を最後に、次作でのメジャーデビューを発表し、翌月「SUMMER SONIC 2022」にオープニングアクトとして出演を果たす。2023年1月11月に「負けんな BABY」をリリースしメジャーデビュー。1月29日には日比谷野外第音楽堂でワンマンを開催。2023 年 から冠番組「全身全霊ラジオ」(FM ヨコハマ)「PIGGSの豚金ラジオ」(KBS京都)がスタートするなど、いま最も勢いに乗るアイドルグループの一つ。

PIGGSの耳元

ー今回お二人には、よく聴いている大好きな楽曲を5つ選んでもらいました。

SHELLME:ひとりで駅から歩いて帰ろうというときは、アルバムの中にさりげなく入ってる「あっ、いいな」みたいな、聴いていて気持ちいい曲を並べて聴くのが結構好きです。なので今回はそういう曲から厳選した5曲みたいな感じですかね。少しボーッとしながら歩いて帰りたいなってときとか、リラックスだったりチルい感じだったりするときに聴いている5曲です。この流れのまま聴いていただいてもいい感じになるように選んでみました。

ー聴きながらここまで来たんですがすごく気持ちいいですね。ライブ前に聴く曲とはまた違うんでしょうか。

SHELLME:全然別です。どちらかというと、ライブ後のストレッチのときだったり、リラックスしたいときだったりに聴く曲という感じです。

ーまず最初に挙げてもらったのが、ちゃんみなさんの「Morning mood」。ちゃんみなさんの中でも、かなりチル感ある曲ですよね。

SHELLME:めっちゃ好きです。この前の横浜アリーナ公演も行きたかったんですけど、PIGGSのライブと被ってしまって。でも、その時に私たちも横浜公演だったんで、近くにいるから頑張ろうみたいな感じで思っていました笑

ー特にどんなところが好きなんですか?

SHELLME:言葉です。ちゃんみなさんの歌詞は、こういうことがあって、こういうことを感じたんだなという事がすとんと入ってくるんです。ちゃんみなさんの想いを自然と自分に置き換えて聴けてしまうというか。私はPIGGSで作詞とかにも挑戦していたりするんですけど、苦手で。そういう意味でも、ちゃんみなさんからは刺激をもらっていますね。

ー2曲目のthuy(トゥイ)はベトナム系アメリカ人のR&Bシンガーですね。初めて知りました。

SHELLME:私は中学生や高校生の頃にダンスをやっていて、その頃によく聴いていたのがクリスティーナ・アギレラとかブリトニー・スピアーズなんです。 thuyは影響を受けた音楽が私と似ていて、私と近い世代なのかなあと親近感を抱いています。そういうところも相まって、thuyの音楽が好きです。

ーCHIYO-Pさんは邦ロックですね。

CHIYO-P:自分的青春を思い出す曲ですね。辛かった思い出もキラキラした思い出も一気に蘇ってきます。これらの楽曲で私の好きな音楽の軸みたいなものが形成されている気がしています。

ーサカナクションは「仮面の街」、クリープハイプは「風にふかれて」と割と通好みの選曲ですね。

CHIYO-P:中学生とか高校生の頃に、闇落ちではないですけど思春期でそういう気持ちになって、学校になかなか通えなかった時期があったんです。その時のサカナクションとクリープハイプの曲は心を落ち着かせてくれて。いまでもずっと好きで、とりあえず聴きたい曲ってなったらポンポンって聴くのがその2曲です。

ー具体的にどんなところに惹かれたんでしょう。

CHIYO-P:「仮面の街」はスーツを着た大人たちが、下向いて歩いているような感じが頭に浮かぶんです。学校に嫌々行く時とか、そういう大人の人たちを見て同じように思っているのかなって。自分の仲間がいる感覚になれて安心できた気がします。「風にふかれて」はもう本当に死にたいって思った時に聴いていました。

ー「風にふかれて」に助けられていたんですね。

CHIYO-P:そうですね。クリープハイプはよく聴いていたんですが、この曲を聴いた時にぼろぼろと勝手に涙が出てきたんです。それから自分の中で、クリープハイプが大好きだっていう気持ちがますます強くなっていきましたね。

ーSPARK!!SOUND!!SHOW!!知らなかったんですけど、かっこいいですね。ライブ行きたくなりました。

CHIYO-P:以前対バンさせてもらったんですけど、めっちゃかっこいいです。

ーお二人の音楽趣向の違いが明確ですね。ほかのメンバーも割とバラバラだったりするんですかね。

SHELLME:綺麗にバラバラですね。

ーお互いに気になるアーティストとか音楽を教え合ったりとかもされるんですか?

CHIYO-P:SUPER BEAVERさんとか?

SHELLME:そうだ!BAN-BANがSUPER BEAVERさんのライブにすごくハマっていて、「これいいよ」みたいな感じで教えてくれて。その時は気分が下がっていたときというのもあって、元気をもらって。大好きになりました。

ーそれぞれ好きな音楽ジャンルが違うと発見も多そうですね。それでは、いつも使っているヘッドホンについてご紹介いただけますか。

SHELLME:オーディオ・テクニカの白いヘッドホンです。以前はAirPodsを使っていたんですが、犬にかじられてしまい笑。大きめだけど、見た目も可愛いのでファッションアイテムとしても気に入ってます。

ー使い心地はどうですか?

SHELLME:初めてのヘッドホンなんですけど、CDショップにあった試聴機を思い出しました笑

ーCHIYO-Pさんは猫耳のヘッドホンですね。

CHIYO-P:見た目で選んでいます笑。自撮りする時に使いたいなと思って選びました。これ、耳も光るのも可愛いなと思っていて。どこのメーカーかもわからないんですが、包まれている感と音が空間的に広がる感じが好きです。イヤホンよりヘッドホン派です。

ーそのヘッドホンを付けていると目立つし、音楽をより楽しく聴けそうですね。

SHELLME:そのヘッドホンで落ち曲を聴いているなんて、誰も思わないよね笑。

CHIYO-P:そういえば、電車の中で外国人のカップルが同じヘッドホン付けていたんです。自分も持っているのに、それを見て可愛いなーと思いました。

ーヘッドホンからお二人それぞれの個性が垣間見れますね笑

コロナ禍で結成したPIGGSの歴史を振り返る

出典:YouTube (PIGGS Channel)

ーPIGGSの結成とコロナ禍が始まったのがほぼ同時期です。プールイさん(PIGGSの創設メンバー/株式会社プープーランド代表取締役) がPIGGSを結成すると聞いた時、正直「こんな時期に大丈夫なのかな」と思ったんですけど、多くのアーティストがライブが出来なくなっている中でPIGGSはZepp Hanedaや日比谷野音でワンマンを行うなど着実にステップアップしているのに感銘を受けました。これまでのPIGGSを振り返ってみて、どんな想いがありますか。

CHIYO-P:私はそもそもコロナ前までお客さん側であって演者ではなかったので、それまでのことがわからないんです。だから気持ちが落ちることはなかったですね。プーちゃん (プールイ)はコロナ前を知っていたから、YouTubeやSNSなどでいろんな発信をするなど、PIGGSをどうやって有名にしていくかいろいろ考えてくれました。そんな全てが初めての経験だったので、大変なこともあったけど全部が楽しかったです。みんなで一致団結してやってこれたかなと思います。

SHELLME:いま思えば、プーちゃんやスタッフの皆さんが、いろんなアイデアを出してくれていたんだと感謝しています。PIGGSを結成してからみんなで共同生活を始めて毎日配信したり、1000km徒歩ツアー企画をやったり。でもそれだけではなく、みんなのモチベーションを考えてレッスンを入れたりしてくれていました。私はアイドルという活動が初めてだったので、プーちゃんが言うことについていくみたいな感じで、とにかく目の前のことをやっていく毎日でした。CHIYO-Pと同じで、気持ちが下がるということはまったく無かったです。

ー成長を続けていく環境づくりって大事ですね。

SHELLME:最初は言われることが理解できないこともありましたが、いまはこの曲はどういう意味なんだろうとか、PIGGSとしてこうしていこうとか考えることができるようになりました。頂いた曲をただ歌っているだけでは駄目で、お客さんにどうやって届くかとか考えることができるようになりました。でも、まだ成長中です笑。

ーPIGGSをスタートさせたときに野音のステージとかイメージできました?実際にあのステージに立ってみてどんな感触があったか、感想についてもお伺いできますか。

CHIYO-P:大きいと思った自分はいますけど、冷静だったかなと思います。振り返れば、出来ることがまだまだたくさんあったし、課題も理解できました。ここからステップアップするには、まだまだ力が必要なんだなって。

ーPIGGS、そしてCHIYO-Pさん個人としても向かう先が見えていた感覚があったと?

CHIYO-P:やっぱり自分の中でモヤモヤしていたものがずっとあって、それを解消できていたら、きっともっと良くなっていたのかなって。でもその時にやれることは全力でやったから後悔はないけど、やっぱりもっと頑張らないといけないなと思いました。

SHELLME:ツアーごとに会場が大きくなっていくにつれて、最初は「わー。 すごい」みたいな喜びの方が大きかったんです。でもZeppぐらいから、ステージが大きくなっていくのは立つ喜びを感じるだけじゃなく、毎日毎日その日に向かってやっていかないと、見せたいものを見せられないんだと気付くようになりました。私は性格的に「なんとかなるっしょ」みたいな考えが多かったのですが、考え方が変わりましたね。もちろん喜びは毎回あるんだけど、それと同じくらいもっとやらなければいけないってことを感じています。そのことはメンバーからもすごく教えてもらっています。

ー野音のステージはさまざまな気付きがあった場所だったのですね。

現在のPIGGSの決意の強さが伺える新作

ー次に新作についてお伺いします。「BOO!SHUT」、めちゃくちゃかっこいい曲ですよね。〈ブシャーっと ブシャーっと浴びたい 賞賛も罵声も〉の歌詞が痛快で現在のPIGGSの決意が伝わる感じがしたのですが、お二人が初めて聴いた時に湧いてくるイメージみたいなものってありましたか?

CHIYO-P:私はとにかくかっこいいなっていうのが一番にバーンってきちゃって。今までのPIGGSの曲調にあんまりない感じがしました。とにかくかっこいいです笑

SHELLME:実はデモ音源を以前に聴いていたんです。その曲をこのタイミングでリリースするってなった時に「確かに!今なんだな」って思いました。まさに言ってもらった通りで、PIGGSに対していい言葉もそうでない言葉も聞くけど「両方ともパワーにしていくぞ」っていう感じを表しているなと。いまのPIGGSにぴったりな曲だと思います。個人的にラップが大好きでラップパートを歌いたいと思っていたので、それを任せてもらえて嬉しいです。

出典:YouTube (PIGGS Channel)

ーSHELLMEさんのパート重要ですよね。本楽曲の主役級じゃないかなあと笑。どんな経緯で決まったのですか。

SHELLME:改めて曲が出来上がった時に、超ガンガンにラップが入ってきているなと思って。歌割は全員が歌って決めるんですけど、これはPIGGSのラップ担当を確立するチャンスだと思い、全部のラップパートを絶対に取るぞと決意して、ひたすら練習しました笑。

ー結構過激な歌詞もありますが、すんなり歌えましたか?

SHELLME:今までもRyanさん (音楽プロデューサー) の歌詞って結構刺しにくる言葉が多かったから、そこはすんなり入れました。

ーCHIYO-Pさんもラップパートも歌われたんでしょうか。

CHIYO-P:歌いました!

SHELLME:聴いてみたい聴いてみたい!あ、でもラスサビの長めのラップで「ニートさぁ」っていう歌詞があるんですけど、A&Rの方が「CHIYO-Pのそこ面白いんだよね」って、こっそり聴かせてくれました。

CHIYO-P:えそうなの笑

SHELLME:CHIYO-Pはめっちゃ陽気なニートでした笑

CHIYO-P:私もみんなのラップ聴きたい!

ーツアーではもう披露されていますが、ファンのみなさんの反応はどんな感じですか?

CHIYO-P:「BOO!SHUT」の前に、お客さんが声を出せるようにSHELLMEとBAN-BANが煽るんです。それがあることで「BOO!SHUT」に向かっての盛り上がりみたいなのがどんどん上がっていって、みんなすごく楽しそうに一緒に踊ってくれたりとか声出してくれたりして。それこそ一緒に作っている感がめっちゃいいです。

ー2曲目の「ファイティングブレイン」も攻撃的な感じですよね。〈死ぬ時に笑えるのはどっちだよ〉っていう問いがすごく印象に残るし、2人の自分がせめぎ合っているような感じで。これもPIGGSの内面を表しているのかなと感じました。

SHELLME:「こんな曲を歌えるアイドルいる?」みたいな感じで、やばいかっこいいなあって。でもちゃんと歌ってみると、私にも「こうした方がいいよ」っていう自分と、「いやだよ、だるいよ」っていう自分がいて。だから最初聴いた時のかっこいいだけじゃなくて、聴けば聴くほど私の頭の中だなと笑。ライブでも私とBAN-BANが結構やりあっているんです。だらける私とそれを正すBAN-BANみたいな役割で。

CHIYO-P:ライブのダンスもガチガチに踊りを決めているのでかっこいいです。SHELLMEとBAN-BANがやり合うところは、かっこいいPIGGSでもあるけど、ポンコツというかブエブエブエみたいなPIGSSもいて笑。面白い展開がすごく詰め込まれている曲だと思います。

ーブエブエブエってなんでしょう笑

CHIYO-P:人間の恥ずかしい部分というか、隠したいところというか、怠けたいとかすごく表現されているじゃないですか。私も結構怠け癖があるので、はい。

ーCHIYO-Pさんも怠け者なんですか?

SHELLME:はい。二人とも怠け組です笑。

CHIYO-P:私も楽な方にいってしまうことがあるので、歌っている時に「ああわかるー」ってなりますね。「やらなきゃいけないのもわかってる。でも逃げたい、あー」みたいになる自分に気付かされるというか。

ーでもそういう感覚・二面性みたいなことって多くの人にもあると思いますよ。

CHIYO-P:そうなんですけど、そこを頑張れる人がやっぱり一つ上を行くと思いました。

SHELLME :最後に〈本当の答えを見せてやる〉と言っているので、それがいまのPIGGSの気持ちだと思います。

ーこれだけバトルしている「ファイティングブレイン」なので、ステージでは仮の敵を想定して歌う必要がありそうですね。

SHELLME:この曲が始まってすぐにBAN-BANを突き飛ばす振り付けが入っているんです。私とBAN-BANってケンカしない日がほぼないんです。BAN-BANだけじゃなくて共同生活してたらムカつくことなんて山ほどあるので、スイッチなんて簡単に押せるって感じです笑。

ーなるほど笑

SHELLME:この曲はBAN-BANの〈戦おうぜ〉っていうセリフから始まるので、私のスイッチはBAN-BANです。

CHIYO-P:私は自分に対しての感情が多いかもしれないです。いいのかわからないけど、私はあまり人に対して怒ったりすることがないんです。最近は自分のだらしなさに磨きに磨きがかかってしまい、ダメダメだっていう時期が結構あったんで、その時の自分に対して歌っています。

ー最後は3曲目にしておくのは惜しいぐらいの「世界は爆ぜ」。ロックとかパンク、サイケデリックな要素があるうえに転調が多く、自然と曲に没入できました。こういうタイプの曲って今までありました?

SHELLME:ないですね。

ー歌ってみてどうでしたか。

SHELLME:歌はユニゾンだったり、歌ったり歌わなかったりと、掛け合いじゃないですけど、それが結構難しかったです。振り付けはかわいらしい感じだったんで、PIGGSの中ではアイドルっぽい曲って解釈していて。でも歌っていくうちに歌詞の深さを理解できて、かわいらしいという印象よりはダークな感じの印象に変わってきました。1サビの最初の〈鏡にいた わたし なんて美しいの〉という歌詞はなんで過去形なのかなとか、この曲に込められたメッセージは聴く人によっていろんな解釈ができるのかなと思います。

CHIYO-P:かわいらしいって思ったんですけど、リズムの感じが変わったり、ラスサビでゆっくりになったりする違和感というか。全体的にはふわふわした感じというか、なんて言ったらいいんですかね。

SHELLME:この前言ってたじゃん!「ふしぎの国のアリス」みたいだって。

CHIYO-P:そうだ!大きくなったり小さくなったりとか変な色彩が見えたりとか。

ー「ふしぎの国のアリス」みたいな曲…確かに。それが自分の感じたサイケな感じかもしれません。

CHIYO-P:それがちょっと気持ち悪さもあるけど、かわいらしい感じもあるので好きです。

声出し解禁されたライブ・全国ツアーで感じたこと

ー本日4/7時点で「ブシャーッとブーシャウトツアー」は6公演終わっているかと思いますが、初の声出し解禁ツアーはどうですか?

SHELLME:コール&レスポンスができるようになってめちゃくちゃ楽しいんですけど、お客さんの心を「ウォー」って動かすライブをするは簡単じゃないな、と改めて思っています。みんなの声が聞けたことで、お客さんからのパワーをめっちゃ感じるんですよ。だからこそ、もっと盛り上げられるはずだし、もっと頑張りたいなって思っています。

ーフロアからよりリアルなレスポンスを感じているということですね。

SHELLME:そうなんです。いままでは拍手だけだったので。

ーコロナ禍でスタートしたグループですし、お客さんの方もどういう風に入っていくかっていうのは同じかもしれません。ここからいよいよPIGGSとファンの皆さんとがひとつになっていくのかなあと思いますが、CHIYO-Pさんはどうですか。

CHIYO-P:私は元々アイドル好きで、自分がお客さんで通っていた時はコール&レスポンスが当たり前にありました。一人でライブに行っていたんですけど、それでも声出しですごく楽しくなれて。その現場にいる知らないお客さんとちょっと仲良くなったりとか、好きなもの同士で繋がれたりみたいなのもすごく楽しかった記憶があります。

今回のツアーでそういう自分が好きだった現場の空気を感じられて、またひとつスタートラインに立てたという感覚があります。そして野音の反省を活かしていきたいなと思っています。それに加えて、憧れのアイドルのライブで自分が感じてきたのと同じかそれ以上の熱量を出していくことは自分たちの努力次第でできると思うから、残りの2公演で出しきっていきたいなと思っています。

ー今回のツアーでも、数を重ねるごとにアップデートしていっているということですね。より一層ファイナルのSpotify O-WEST公演が楽しみになりますね。

SHELLME:このツアーが始まる前くらいからみんなでYouTubeを始めていて、それでみんなと話す機会がすごく増えたんです。BAN-BANとも「今日はこんな煽りやってみようよ」とか話しあったりして。一緒にいる時間はいつも多いんですけど、話す時間が前のツアーより断然多くなったなと思うんですよ。

ツアー中に気付いた問題を話し合う時間も増えてるなって思います。いままでは問題があっても、なんとかやり過ごそうみたいなところが正直あって。でもいまは何か課題があるってなったら、すぐ解決していこうよっていうムードが出来つつあります。気付けた課題にちゃんと向き合えるか向き合えないかで、あと2本がすごく変わってくると思います。

ーまさにアップデートが続いているのですね。

SHELLME:5人で一つのPIGGSの頑張りはもちろん、一人ひとりがもっとPIGGSを良くしたい、ライブを良くしたいという頑張りが重なったらすごくいいステージになるんじゃないかなと思います。このタイミングでまたそういったことに気付けたので、それをしっかり出せたら最高のものになると思います。

ーSHELLMEさん、全然怠け者じゃないじゃないですか笑。今後が楽しみですね。

SHELLME:えそんなにハードル上げないでください笑

ー今日はとても向上心のあるPIGGSに出会えたことに感謝します笑

CHIYO-P:向上心あります笑。はい!

山本雅美
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