【独占取材】日高里菜・加隈亜衣「ひだかくま」が番組愛を語る

【独占取材】日高里菜・加隈亜衣「ひだかくま」が番組愛を語る
KKBOX編集室
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突然ですが、あなたはカフェで隣の会話が楽しくて思わず聞き入ってしまったという経験はありませんか?声優の日高里菜さんと加隈亜衣さんがパーソナリティを務める「ひだかくま」は、まさにそんなカフェでの会話を隣で聞いているかのようなトークが人気を博すラジオ番組。プライベートでも仲の良い二人が繰り広げるテンポの良い会話は、彼女たちのファン以外からも根強いファンを多く抱えます。

文化放送のアニメ・ゲーム・声優関連専門インターネットラジオ局「超!A&G+」で本放送とリピート放送でのみ配信されていた番組は、2023年1月から音楽サブスクサービスKKBOXでPodcastとしても配信を開始。音声のみならず、動画でも配信を行っているのも同番組の特徴です。

そこで今回は、そんな番組の魅力に迫るべくパーソナリティの「ひだかくま」のお二人に、構成作家の小林さんとディレクターの中川さんも交え、“いつもの収録の延長線のような“ 座談会形式で番組初の独占取材を決行!番組の裏話や、二人やスタッフにとっての「ひだかくまとは?」などをたっぷりとお話を伺いました。番組同様に笑いが絶えない二人の温かい掛け合いを余すことなくお届けします。

肩肘張らずラクな感じで話しているのをリスナーのみなさんが楽しんでくれている

─では本日はよろしくお願いいたします。早速なんですけど、先月で「ひだかくま」は丸三年というところで。
日高・加隈:そうですね。
─今月から4年目ということで、みなさんにとって「ひだかくま」がどんな番組なのかをおうかがいできればと思うのですが。
加隈:あ、私達にとって?えー笑。
─はい、スタッフの皆さんも含めてお伺いできればと。
(一同爆笑)
日高:「ひだかくま」とは、かあ。なんか難しいね。
小林:ご飯笑
(一同爆笑)
加隈:その通りかも笑
日高:欲?笑
小林:欲ね笑、確かに
加隈:うーん…。
─欲、ですかね?笑
日高:でも本当に自由というか、あまり番組だからこうとかってかしこまる感じがないんですよね。
加隈:ラジオってあんまり思ってないかも笑
日高:そうですね笑
─本当にあれですね、カフェでお話しされてるような感じというか。
日高:あ、でもだんだんカフェでも話さないような内容になってきてるというか。 
加隈:カフェでずっとご飯の話しないもんね笑。お腹が満たされて…。なんだろう?
日高:あんまり肩肘張らずラクな感じで話しているのを皆さん楽しんでくれてるのかなとは思いますね。
加隈:確かに。ラジオにしては動画もあるしで、最初こう緊張してたんですけど。動画付きか…みたいな、なんかハードル1個高いっていうか。
─ちょっとなんか構えちゃうみたいな?
加隈:そうなんです!見られてる意識もあるし。カメラもこの部屋にいたってはとんでもない台数あるし、動いてるのはそんなないですけど笑。…っていう緊張感はあったけど、もう今はもはや(慣れたよね)。
日高:うん。むしろ映像がなかったら何やってるか伝わるかな?大丈夫かな?と思います。
加隈:意識してないかもしんない。
─すごく楽しいコンテンツになっていると思います。
加隈:笑。そうですね、気楽で楽しいです。

「ショートムービー3本立て」みたいな感じの3本録り

─今の話に関連するんですけど、お二人のこれまででベストエピソードみたいな「あの話でめちゃくちゃ盛り上がったよ、やばかったよね」みたいなのがあればぜひ伺いたいです。
加隈:やっぱ、チョコレートの回かな。伸ばしすぎってくらいバレンタインやったもんね笑
日高:そうねえ笑
小林:ほぼホワイトデーに足突っ込んでたもんね。
(一同爆笑)
日高:そう!それでいうと2本録りや毎週録りをする番組が多いなか、この番組って3本録りをすることが多いんですよ。一時期4本録りのときもあったし。そこもすごいよね!
加隈:うん、打ち合わせがまず今なくて。
日高:来た瞬間始まって、アバン(オープニングトークのこと)で1本目が終わるみたいな笑
加隈:1本目アバン、2本目ちょっと本編、3本目で「あ、メールやらなきゃ」みたいな、3本で1本みたいな感じで。だから、映画みたいな捉え方ですよね笑。ショートムービー3本立てみたいな感じの、3本で1回分の消費量というか。1本目終わって疲れたはないかな?
日高:確かにないね!
加隈:うん。
─あんまり1本目とかって区切る感覚もなく、ひたすらこう話し続けている感じという。
加隈:うん。時間感覚が下手になりました。配分ができなくなるって感じ。
小林:90分1本撮るのを3分割して放送してるだけっていう感じで。
─あ、そうなんですね笑。
小林:1本1本でちゃんとしようって感じはもう全員ないと思います笑。時間が来たから1本目は終了して、じゃあ続きは来週!って笑。
加隈:音が鳴ったら「あ、終わりなんだ」みたいな。
─なるほどなるほど笑。逆に言えば時間で区切らないとみたいなところもあるわけですね?
小林:それはあるかもしれないですね。
日高:あくまで目安なんですけど、本来は台本に「5分でオープニング行きましょう」とか「コーナー10分」とかって書いてある場合もあるんですけど、ないですね。
一同:うん、ないね。
─当初はあったんですか?
日高:この番組に関しては最初からなかったかな?でもけっこうほかのところだとタイムが書いてあることが多かったりするみたいです。
加隈:でも一回かな?その…話し始めてずっと止まんなくて、気付いたら2本目に行ってたみたいなときもあったから。 
日高:あ、締めなかったもんね!
加隈:締めずにね笑
小林:週またぎでトークしてたもんね笑
加隈:…ていう、臨機応変なスタッフさんのおかげです笑
(一同爆笑)
日高:スタッフさんすごいんですよ!この番組はドラマの話とかもけっこうするんですけど、その(ドラマで使われていた)音楽とかもサッとかけてくれたりとか。
加隈:髭男(Official髭男dism)は公式BGMだと思ってる笑
小林:あれ?KKBOXでは流れないんだよね笑
日高:あー!!!そうか笑
加隈:あ、じゃあ変に使えないね。
─いえ、あんまり気にせず自由にお話いただいて大丈夫ですよ笑
加隈:あ、じゃあ公認いただいたということで今度言います笑
日高:あ、でもジングル(CMや編集点などに挿入される短い音楽の総称)もすごいよね。 
加隈:あー、そうだねそう!けっこうジングルもたくさん作ってくれてて。
小林:でもうちジングルあんまり流れないで終わることのが多いよね。
中川:いろいろないことが多い。
加隈:今何種類くらいあるんですか?
中川:ジングルは多分30くらい。
日高:ジングルだけ流す回あってもいいね笑
加隈:30分行くかもしんない笑
中川:二人のトークをこう、色々ひっぱりだして切り取ってジングルみたいにしてるんで。
─そうなんですね。
日高:でも、それがけっこうホラー寄りなんですよね笑。
加隈:全体的に。めっちゃ疲れてるときに編集してるんだよ多分笑
(一同爆笑)
日高:なんか洗脳しようとしてるのかも笑
小林:あと多分「ひだかくま」っていう番組の構成上、編集する場所もないし。
日高・加隈:あー。
小林:あんま仕事してない感じがあるから、何か仕事したいなっていう、なんか作ってて思ってる笑
(一同爆笑)
小林:ここでオレ仕事しなきゃみたいな笑
中川:なんかやらなきゃみたいな。
小林:そうそう笑。サボってる感じがしちゃうんだよね。
加隈:申し訳ねえ笑

携帯のメモに毎回話したいこと書いてるのに、話せたことがない笑

─ふつおた(ラジオ用語:「ふつうのおたより」の略)からテーマをもらうことがある一方で、そうじゃないときもあるじゃないですか、突然トークから始まってみたいな。
日高:基本そうだよね「ひだかくま」は。だからメールも読めなくて。でもこの間メールってすばらしいなって思ったというか、メールきっかけでこんなきれいにトークできるんだっていうメールの有難さを感じたので、今後はいっぱい読んでいきたいと思っています笑
─この収録のために明日はこれ話そうとかって考えてこられたりするんですか?
加隈:あ、でも里菜は毎回台本に書いてて、これ話そうとかっていうのが。なのに話せてないんだよね笑
日高:そうなんですよ!いつも携帯のメモに「ひだかくま」って(メモ欄を作って)話すことをワーッと書いています。
加隈:そうなんだあ、へえー!
日高:そうそうそう!それをアバンで話すことが多いですね。一個目のお題というかエピソードとかはもちろん話せるんですけど、そこからやっぱりどんどん話しが展開していくから、「あれ、2個目のネタ話せてないやばい!」ってなって、2本目の頭に話すってなって。でも結局消費できずに3本目もいっちゃうっていうこともあるんだよね。
加隈:でも里菜の新しい技が最近開発されて、とりあえず話したいことをひたすら話し続けるっていう。
日高:私性格悪くない!?笑
加隈:お互いにもうなんか何の脈絡もなく「何の話?」みたいな感じで好きなことだけを話してひたすら食べ物の話で終わった回が最近あって、それはなんか新しい里菜だなっていうのを笑
日高:確かに笑
加隈:本当に脈絡がなくて、今私の話を聞いてないんだろうなって思って笑
日高:そんなことはないよ!!!笑
─この間 “あく取り” の話みたいなのあったじゃないですか、鍋のあく取りがみたいな。
日高・加隈:ありましたっけ笑?
加隈:あー、確かになんかあったかも笑
─「今何の流れであく取りの話になったんだっけ?」って聞きながら思ったりしまして笑
加隈:編集かなー?笑
小林:いや、ほんとでも突然話題が変わるんですよね。
─そうですよね笑、展開がすごいなあと思っていて笑
加隈:テクニックなんです笑
日高:でもきっと、話の流れ的に何かしらの共通点はあったと思うんだよなあ。
加隈:あーあったあった!
小林:なんかしら繋がってるんだよね。トークのおしりを盗み合ってる感じだもんね。
日高:そうそうそう!あーここに行けるぞ!みたいな笑
加隈:でも、話したいことだけ話してるから…なんか書き出すとほんとにあんまりないよね笑
加隈:うーん、なんかなー思い出に残ってること…
小林:記憶にないもんね。
日高:そう。だからいつも収録が終わった後に内容に沿ったポーズで3本分の写真を撮るんですけど、どんな話したっけ?って覚えてないこと多いもんね。
加隈:(覚えて)ない。 
日高:「1本目ってなんだった?」みたいな笑
加隈:いっつもこれでしたって言われるまで何も思い出せない。
日高:そのときに思ったことをね、話してるだけだからね。
加隈:わからないね笑

印象的なのは「ミニスカ事件」。スタッフさん含めて盛り上がることが増えてきた

─ここからは、ちょっと本編以外のところのお話で、ラジオってスタッフさんとの絡みも醍醐味だと思うんですけど、本編以外であの人のこの行動が面白かったみたいなのはあったりしますか?
日高:あ、スカート事件じゃない?ミニスカ事件?
(一同爆笑)
小林:誕生日のね。
日高:加隈氏の誕生日に、私含めてスタッフみんなで加隈氏に似合うと思うミニスカートをプレゼントするって企画があったんですけど、もういろんな癖(へき)が垣間見れて‥笑
加隈:個人で違うよね。
日高:すごいんですよ!もちろんどれも本当に可愛いスカートだったんですけど、番組ですし、加隈亜衣ちゃんに着てほしいっていう…履いてほしいっていう前提でのスカート選びだったはずなのに!
加隈:しかもいままでさんざん私服を見てきてるであろうスタッフさんが、なんですけど。
日高:すごかったよね。
加隈:なんか…犯罪臭みたいな笑
(一同爆笑)
小林:それディレクターだけでしょ笑
(一同爆笑)
日高:主にね笑
加隈:そう!しかも挙句の果てにはなんかミニスカ持論があるらしくて、ミニスカを履いてるのに下が見えてないって、座ったら映像に映んないのに、それなのにミニスカ履いてるのがいいって言われたらもうなんか立ち上がることもやだし笑
(一同爆笑)
日高:そうだよね笑
加隈:そう!変な人がやっぱラジオ作ってるんだなっていうのがわかった感じですね笑
日高:スカートの企画もバレンタインの企画もそうですけど、みんなで何かを持ち寄ってというか、参加してっていうのが「ひだかくま」ではあったりするので、それが楽しいんですよね。一緒に作ってる感というか。
加隈:うんうん。ホワイトデーもね、結局バレンタインも自分達の好きなチョコ持ち寄って、これどうですかー?っていってスタッフさんたちにも振る舞って。
日高:何を食べたいかみんなで挙手して、被ったらじゃんけんして決めるって感じで。
加隈:そうそう!ホワイトデーはホワイトデーでスタッフさんたちが準備してくれて、それもまた取り合ってみたいな。
─うんうん。
加隈:なので二人だけだったらあんまり広がらなかったかもしれないけど、スタッフさん含めて盛り上がれることも割と増えてきたかなって。
日高:うんうん。
加隈:…です笑
中川:そういう意味では放送に乗ってないんですけど、ちゃんこさん(小林さんのニックネーム)ずっと企画を書き続けてたんで。
(一同爆笑)
日高:そうなんです~!
中川:基本フリートークで終わるので企画のほうはやらないんですけど、一応台本の中の企画はちょっとずつアップデートされてるんで笑。
─そうなんですね。
小林:そうなんすよ。僕も中川くんと一緒で、なんか仕事してないとちょっと気持ち的に…書いてんだぞっていうのでこう、ラクしてないよって自分に思えるから笑。だから新しい企画に替えてそのままボツにしてくっていうのをずっと繰り返してます笑
日高:本当に3ページ目と4ページ目見る事ないもんね。
小林:ないよね。1年以上やってないもんねコーナー。
加隈:そう、でもちゃんとあるし。
日高:それでも毎回、新しいものを用意してくださるので、本当に申し訳ないし有り難いです。
小林:でも、僕自身も企画とかコーナーよりもたぶんフリートークが面白いラジオが一番面白いラジオだと思うから。なんで別にコーナー無理してやらないっていうか、それはそれでいいんじゃないって思うんで、これでいいんです。
加隈:でも本編中にあまりにもひどいときはちゃんと突っ込んでくれるし笑
(一同爆笑)
日高:そうだね笑
加隈:ここ(二人の間)ではなんか理解し合ってても、やっぱちょっと行き過ぎたなっていうときは軌道修正してもらってるっていうか。
日高:ちゃんとリスナー目線というか、わからないよこれはっていうのをね。
加隈:修正してもらって、手綱を引いてもらっています笑

どんなに疲れているときでも、喋ってると楽しくなっちゃう

─それでは続いて、スタッフさんも交えてお二人のすごいところをお伺いできればと思います。それこそ今お話していたような、話がどんどん派生していくみたいなこともすごいところだなと思うんですけど…どうでしょうか?
日高:加隈氏ラジオめちゃめちゃ聞くよね?
加隈:あー、うんうんうん。
日高:だからお笑い芸人さんのラジオとか本当に幅広いジャンルというか、私があんまり詳しくないところも色々知識としてあるから、そこにもすごい助けられていますし、普段から時間の使い方が上手なんだなって思います。お仕事もして、ラジオも聞いてドラマも観て…とか。
加隈:いやでも里菜はもう本当に好きなものがいっぱいあって、しかもそれを自分は苦手なんですけど深掘りして、あとなによりもまず名前を覚えてるのが感動するんですよ。お店の名前とか。
日高:あー。
加隈:「なになに知ってる」みたいなのをサラサラとすらすらと出てくるし、メモしてたりするし。で、ご飯食べたいってなるとそのジャンルのURLを貼り付けて「こことこことここおすすめだよ」とか、イベントのときに取り寄せするってなったときもこれでもかっていうぐらい送ってくれたり。そのうえ差し入れというか楽屋弁当?とかまでもこれがいいんじゃない?って…笑
(一同爆笑)
日高:ねーえー!聞いてくれたから!聞いてくれたから言ったんだよ!?笑
加隈:はじめて現れた私の目の前にお弁当指定する人―っ!って思って笑
小林:確かに笑。演者さんの番組イベントで弁当指定することあんまないからね。
日高:聞いてくれたからね!?笑
小林:「(里菜ちゃんのことだから)あるんじゃないのかな、もしかしたら」って思ってたらあったってなったんだよね笑。
日高:でもいっぱいあるんですよ、おすすめが。
加隈:ねー。今までなんかね、お弁当とか食べておいしかったら「あーおいしい」で終わってたのに、なんかそこに情熱注ぐタイプの人間が現れると私もそっちに寄れるっていうか、お弁当大事にしようって思えるし笑。それをね、リスナーさんにまた話せるから。で、リスナーさんもおすすめのお弁当とか…。
日高:リスナーさんからも、けっこうお取り寄せのおすすめとかを教えてもらったりするんですよ。
加隈:そうそう。まあ(メールを)読まないんですけどあんまり笑。でもね、そういうのとかも、なんか好きなことが増えたかもです。里菜の影響だよ。
日高:嬉しい笑。
─ちなみに日高さんはすごくまめなんでしょうか?今のお話伺う感じ、とってもまめそうで。
日高:あ、でも確かにけっこう調べてメモをするということは多いですね。あとはその人がこういうの好きって言ったらそれをメモしたりしますね。
─じゃあ、後から見返せるようにどっかにまとめてるんですね。すごい!
日高:そうですね。
加隈:やっちゃうもんね。
─スタッフのお二人からはありますか?
小林:なんだろうな、やっぱりこういろんなご飯の話とか面白いし、いろんなトークテーマ出てるけど、なんか二人って上品さがあるかなって思ってて。そのトークの中身というか。
日高・加隈:笑
小林:なんかそこが魅力なのかなって。ずーっと聞いてても、そのなんだろう…丁度隣のやつ(別の番組)とかのレベルが下品だったんで。
日高・加隈:爆笑
小林:で、それと比べちゃうから、こっちはやっぱ上品さがあるなってずっと思ってましたね。くだらなさのベクトルが違うっていう。
一同:あー。
─くだらないけどすごく品があるっていう?
小林:そう、なんかそうなんですよ。
日高:くだらないってひどくないですか!?笑。
─いえ違うんです!ごめんなさい!まとめたんですよ笑。お話をまとめたんです笑。
(一同爆笑)
小林:夜にやってるラジオですけど、お昼に聞いてもいいな、みたいな。
─時間帯を選ばないって感じですね。
小林:なんかそういう感じはしますね。
日高:逆に夜やって飯テロしてるみたいになってますね笑
加隈:うん、そうねー。
小林:情報番組みたいだもんね、ブランチみたいな。
─角度の違うブランチみたいな?
小林:そうですね。そういうバラエティーって感じです、感覚的に。
中川:僕はそうですね、日高さんは「じゃあ始まりますよー」っていってスタートすると、ぽっとこう話題が最初に出てくるのがやっぱり…。
小林:うん、確かに。しゃべり始めは大体日高さんだもんね。
日高:話したいことがあるからすぐに…はいとったー!!って笑
加隈:早押しぐらいの感じでね笑
(一同爆笑)
中川:毎回毎回すごいなと。普通は演者さん達と打ち合わせとかフリートークとかして、みんなでひねり出したりとかしてなんとか1個作っていくことが多いんですけど、これだけスケジュール管理が忙しいなかでちゃんと話題が出てくるっていうのはすごいですし、加隈さんは加隈さんでそれを受けて自分の考えというか、逆に自分の最近あったこととかに持っていけるというか。
加隈:奪い合ってる笑
日高:奪い合ってる笑、そこでね。
中川:なんかレシーブがすごいよね。
小林:うんうん。
─連携がすごいですよね。
中川:相性すごいいいからなっていう。
日高・加隈:嬉しー♡
日高:絶対書いてください笑
─書いておきます笑!もちろんです。
小林:普通のラジオ番組だったら、着いてすぐにアイドリングっていって、撮るまでのテンションに持っていくためにちょっとなんか雑談するんですよ、みんなで。
─はいはい、ちょっとスイッチ入れるために。
小林:そう、それがまったくいらないんですよ。着いたらスタート出来て。あと多分ほかの番組だったらアイドリングで話してたことも話してるかもしれないんですけど。
日高:その通り笑
小林:その通りではあるんですけど、でもテンション感は全然使えるレベルだからアイドリングする必要ないし、それをそのまま1本目に持って行ってるから多分3本録りできてるっていう感じですね。
─ああ、なるほど。
小林:アイドリングトーク1本と笑、本編2本みたいな感じで撮ってるから。
日高・加隈:たしかに。
─それこそ今日もそうですもんね。アイドリングとかなく、もうそのままのエンジンで行ってる感じですもんね。
中川:だって入ってくるときからテンション高かったからね笑。
(一同爆笑)
─そうですね笑
小林:本当にそうかも。普通、人なんでやっぱりテンション低い日とかも絶対あるはずなんですけど、それがあんまないかなって。
─それは普段もそうなんですか、お二人は?
加隈:里菜はさ。
日高:確かに。
加隈:うん。ずっとこれです。プライベートも。
─ずっと高いまま、明るいまま?
加隈:高いというか明るいというか…楽しそう!
小林:朝10時とかでもそうだもんね。
日高:そうですね笑、でも加隈氏もそんなにテンション低いときはない気がする。
加隈:あー、そうかなあ?でも喋ってたりするとなんか楽しくなって。
日高:うんうん。
加隈:普通に戻れるっていうか、忘れちゃうかもですね。
─なるほど。じゃあ仮にここに来る前に連日仕事とかですっごく疲れていても、ここはもう明るく楽しく喋れる場所というような?
加隈:終わったらフラットに戻って帰るみたいな。
日高:うんうんうん。
小林:みんなが里菜ちゃんの明るい感じに引っ張られてる感はありますよね。
加隈:あーそうですね!
─なるほど。そういうことですね!
日高:ほんと~?それも書いといてください♡
(一同爆笑)
日高:ピンクで書いておいてください笑!ハッピーな感じで!えへへ、うれしい笑

普段よく聴くのはラジオやJ-POP。季節によって昔の曲が聴きたくなる

─続いてスタッフさんに向けての質問で、この番組を作るうえで気を付けていることや大事にしていることみたいなのがあればぜひお聞かせください。
小林:僕は根本的に声優さんのラジオに対して思うことなんですけど、声優さんってアニメとかでお芝居することがメインだったりするんで、ラジオって副業に近いというか、おまけじゃないですか。メインに来る仕事ではない。もちろんお仕事なんですけど、声優の仕事のメインではないからラジオ現場ぐらいは楽しくしてほしいというか、ラクしてほしいっていうのがポリシーにあって。だからこう、ラクにしてほしいからこそ、無理な企画とかもしないし。楽しく来て帰ってもらうっていうのをポリシーに作ってるから、それの集大成感はありますね。
中川:僕はディレクターなんで、基本的に二人がずっと楽しく喋ってもらうっていうのがもちろん大前提なんですけど、それを邪魔しない程度に、それこそドラマの話が話題にあがればBGMをかけてあげるとか、ジングルでちょっとこういうの作ろうかなとか、音の方面で番組がより楽しくなったらいいかなってのは思ってますね。
─ありがとうございます。ここからは音楽サブスク「KKBOX」にかけて、音楽方面の話をお聞きしたくて。ちょっとベタですが初めて買ったCDと普段どんな音楽を聴いているかをお二人にお伺いできますでしょうか。
日高:初めて買ったCD…私はモー娘。かなあ。
加隈:へーなに~?
日高:「LOVEマシーン」だったかもしれない。だった気がするなあ。
─小学生くらいですか?
日高:小学生だったと思います!
加隈:あー!
日高:だった気がするなあ。
加隈:わたしDo As Infinityの「深い森」を買って…
加隈・小林『犬夜叉』
加隈:が好きで笑…!
小林:だよね笑!

加隈:声優目指したきっかけなんですけど。CDレンタル派だったんで、でも手に持っときたいなって思って。なんか安かったんですよ、500円とかで売ってたのかな?なんか安かったから「あ、これは手に取れる」って思って買った記憶が。普段何聴いてるかな?ラジオがやっぱり多いから、ラジオで。音楽…聴くときはJ-POPのランキング上位から聴いてくことが多いかもです。
─サブスクのランキングだったりとか?
加隈:あ、そうですね。
日高:それは私もよくやります。あと友達のライブを観に行くってなると、その子の曲をかけて2~3週間予習することもありますね。
─たとえばこう、仕事の移動中とかプライベートとかで音楽を聞かれたりはしますか?
日高:私はけっこうします。基本的に自分で車を運転するんですけど、そのときは音楽を聴くことが多いですね。
加隈:わたしデビュー作の音楽をデビュー日に聴くっていうのをやってて。
日高:なにそのエモエピソード笑
加隈:あはは笑。ゲームだったんですけど、発売日になるとその曲を聴いてなんかまた今年も頑張んなきゃなみたいな、初心に戻るみたいなのを4月になるとやってますね。
一同:へー!
─へー、そうなんですね!
日高:素敵!
加隈:「この日が来た!」みたいな感じですね。
─ライブに向けてみたいなことはまた別にして、普段はこの人の曲を聴くことが多いなっていうのはあったりしますか?
日高:元気とか出したいときはよく緑黄色野菜さんの曲かけたりとか…。
加隈・小林:「社会」ね笑
日高:社会!笑
(一同爆笑)
小林:食べ物になっちゃってるから笑
日高:また食べ物になっちゃったよ笑。緑黄色しゃかい?さんの曲をかけたりとか、藤川千愛さんの曲をかけたりとか。そうですね、結構いろいろな曲をかけます。

加隈:私アイドル好きだから、乃木坂46とか日向坂46とか聴いたりすることが多いかな。パフュームも好きで。なんかいろんな音が混ざってるやつがけっこう好きかもです。


日高:ピコピコ系とかね。
加隈:ピコピコ系とか、元気出したいときはそっち系で、なんか昔を思い出したいなーってなるとスキマスイッチが好きだから…。
日高:あーー!わかるーーー!!「奏」すきーー!!
加隈:「アイスクリーム シンドローム」とか好きで、夏になるとこれ聴くとか、割と季節とかによって昔の曲を聴いたりするかもです。この気分になりたいときはこれみたいな。
日高:わかるー!私は春になるといきものがかりさんをなんか聴きたくなるんだよね。
加隈:あーいいねーー!なるなるなる。

“すべてにおいて前向きな気持ちになれる番組になったらいいな”

─ありがとうございます。最後に、リスナーの方にとって「ひだかくま」がどんな番組であってほしいかみたいなところがあれば、メッセージも含めておうかがいできると嬉しいです。
加隈:そうですね。「なんか女子こんなこと喋ってたな」「なんか行ってみようかなこのお店」とか、「あ、なんかコレ食べたくなったな」ぐらいの、なんかほんとに肩肘張らず隣で女子が喋ってるのをちょっと聞いてるくらいなテンション感でいてくれたらこっちも気楽に喋れるから、「なんかあの人の話してほしいな」「これ話してくれるかな」って感じで待たれるとちょっと…。時間のラグもけっこうある番組なので笑
(一同爆笑)
加隈:気長になんか「あ、聞けたこれ」くらいな「ラッキー!」くらいな、ほんとに「気付いたらこれ喋ってくれた」的な感覚でいてほしいです。
─気を休める場所じゃないですけど。
加隈:そうですね、なんか予想は立てずにいてほしい笑
─いい意味で適当に聞いていてほしいっていう。
加隈:そうですね、気楽に。
日高:そういった意味ではBGMになるというか、「しっかり聞かないと」とかっていうよりも流れるように聞いて、気になることがあったら戻して聞いてってしてもらったほうがいいですね。KKBOXさんのサブスクもあるので、それくらいの軽い感じで楽しんでもらえたらいいなと思います。楽しく明るい雰囲気は常にあると思うので、なんか疲れたなってときには「聞くと元気出る」って思ってもらえるような番組になってほしいですし、楽しいときに聞いて「あ、ひだかくまの二人も楽しそう」っていう共感をしてもらえたら…というか、すべてにおいて前向きになれる番組になったらいいなと思っています。
─ありがとうございます。
加隈:ラジオだと思って聞かないでくださいっていうか笑
(一同爆笑)
─個人的にあまり声優コンテンツなどには詳しくないのですが、KKBOXでの配信開始をきっかけに聴かせていただくようになって、すっかりお二人のファンになりました。今後も楽しみに聞かせていただきます。本日はありがとうございました!
日高・加隈:えー!嬉しい!こちらこそありがとうございました!

「ひだかくま」とは?

2020年4月に放送開始した「ひだかくま」は、声優の日高里菜さんと加隈亜衣さんがパーソナリティを担当するラジオ番組。“カフェで話しているような軽~い女子トーク” をコンセプトに、プライベートでも仲の良い二人が様々な話題を繰り広げます。「インターネットラジオ超!A&G+」にて毎週火曜日の23:00~23:30に好評放送中。毎週水曜日の11:00~11:30と日曜日の13:00~13:30にはリピート放送も配信。KKBOXでは、放送の翌週火曜日12:00よりPodcast配信にて聴取可能です。

取材を終えて

いつも明るく楽しそうに喋る二人に元気を分けてもらえるようなラジオ番組「ひだかくま」。今回のインタビューでも、お話がどんどん弾むので笑いが絶えず、終始明るい空気に包まれていました。パーソナリティの二人はもちろん、番組スタッフも含めた全員が “ひだかくま愛” に満ちていたのが印象的でした。

「肩肘張らず気楽に聞いてほしい」とみなさん口をそろえて語っていた通り、気張らずに聴けるのがひだかくまの最大の魅力と言えるでしょう。軽い気持ちでBGM的に聴き流しつつも、時々相槌を打ったりして自分も会話に参加しているかのように楽しめる「ひだかくま」。ふと彼女達の会話を隣で聞きたくなる、そんなラジオ番組というのが適当かもしれません。ちっぽけな悩みなんてどうでもよくなっちゃうくらい、心の隙間を埋めてくれるような、そんな楽しさがあると思います。家事や身支度の折に、リラックスタイムのお供にぴったりでしょう。

KKBOXでは、放送日の翌週火曜日の12:00に最新回を配信しています。すでにリスナーの人はもちろん、「ひだかくま」の二人を知らない方でも十分に楽しめる番組なので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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