芸人の狩野英孝や落語家の桂文枝師匠、自民党の宮崎議員、そして最近では作家の乙武洋匡氏まで……2016年になってから、大物著名人の不倫や浮気、何股といった騒動がワイドショーを賑わせている。 インターネットや携帯カメラの普及によって秘め事は世に露見しやすくなり、また、騒動の当事者がSNS等によって一般市民に弾劾されたり写真をさらされたりすることも、少なくなくなった今日この頃。不貞を働かれた妻や裏切られた恋人の悲しみや怒りは理解できるが、関係ない人々がお茶の間の不倫報道に憤り、正義感を振りかざす風潮にはどこか疑問を感じる。 決して不倫や浮気を正当化するわけではないが、それらとて恋愛のひとつの形であることは間違いない。ベタな台詞だが「好きになった人にたまたま相手がいただけ」という場合もあるだろうし、他にパートナーを作ることで精神のバランスを取って円滑に家庭生活を営む人もいるだろう。恋愛の真実は当人同士にしかわからない。 誰にも言えないつらい恋をしているとき、音楽は心の助けになってくれる。YUKIの「ひみつ」のように、一見普通のラブソングのようでいて、聴きようによっては不倫・浮気ソングに聞こえる数々の名曲がある。解釈はリスナーに託されている。真実は作詞作曲した当人にしかわからないが、つらいのは自分だけじゃないと思わせてくれるような曲を挙げてみた。
(YouTube: YUKI YouTube Official Channel)
