最初の1秒で泣ける美しいピアノ・イントロソング

最初の1秒で泣ける美しいピアノ・イントロソング
藤田 太郎
藤田 太郎

歌が始まる前奏部分「イントロ」。一番はじめに耳にする部分なので、曲のイメージを決定づけるといっても大げさではないかもしれません。今回はそのイントロが、美しいピアノのメロディからはじまる楽曲を紹介します。知っている曲も知らない曲も、イントロに注目して聴いてみることで新しい魅力を発見できるかもしれません。


「愛をこめて花束を」 Superfly (イントロ秒数13秒)

出典元: Warner Music Japan

女性シンガー越智志帆の音楽ユニットSuperflyが2008年に発売した4枚目のシングル。
はじまりのイントロ4秒でピアノソロが入り、そこから楽器のアンサンブルが響きはじめます。この曲は結婚ソングとして、とても人気が高い曲です。
その理由は、パワフルなボーカルと壮大なアレンジが、結婚式という晴れ舞台にとてもマッチしていることはもちろん、「無理に描く理想より 笑い合える今日の方がずっと幸せね」と2番サビラストの歌詞で歌われているように、一緒にいることが当たり前のように進んでいく毎日が一番の幸せと歌っていることに共感を得ているからだと思います。
イントロ4秒の柔らかくて心地よいピアノの音は、日常の何気ない風景を表現しているからこそ、たくさんの人の心に響いているのではないでしょうか。


「鱗(うろこ) 」秦基博 (イントロ秒数22秒)

出典元: OfficeAugusta

秦基博 が2007年発売した2枚目シングル。ずっと想い続けていた人へ気持ちを伝えにいく男性を歌ったラブソング。
自分は鱗をまとった魚。その身にまとった鱗を捨てて「君」に会いに行くという、力強い決意を感じる名曲です。歌詞の主人公は、イントロのピアノソロ段階ではまだ気持ちを伝える決意ができていません。サビに行くにつれ、その決意が強くなっていきます。それはまるで青春を描いた短編映画を観ているよう。二度目にイントロを聴くと、主人公の気持ちに強く入り込み、彼を応援している自分に出会えます。


「プロミスザスター 」BiSH (イントロ16秒)

出典元:avex

「楽器を持たないパンクバンド」といわれる女性6人組グループ BiSHが2017年に発売したセカンドシングル。これまで歩いてきた道を少し後悔しながらも、それをすべて受け入れ未来へ進んでいく力強いメッセージソング。メンバー6人の決意にも捉えられる歌詞と、曲が終わる4分29秒までずっと感情が揺さぶられるメロディとアレンジ、最高に「エモい」です。その「エモい」はじまりに絶対に欠かせない最初5秒にかかるピアノのイントロの美しさは、一度聴いたらその後何度リピートしても涙腺が崩壊するほど心をわしづかみにされます。


「ロックンロールは鳴り止まないっ」神聖かまってちゃん イントロ13秒数

出典元: BounDEETube

4人組バンド、神聖かまってちゃんの2010年に発売したアルバム『友だちを殺してまで。』収録曲。10代の子が往年のロックバンドの曲を聴いて衝撃を受けた気持ちを描いたパンクロックナンバー。思春期の多感な時期に体験したことはすべて素晴らしい。それを表現したイントロで流れるピアノのメロディがとても美しいです。ヒリヒリした演奏が鳴り響く中、このメロディは曲中ずっと鳴り続け、曲ラストのアウトロもこの美しいピアノのメロディで終わります。

抜粋して4曲を紹介させていただきました。
この4曲以外にも最初の1秒だけで泣ける、美しいピアノイントロからはじまる曲をプレイリストでピックアップしました。是非、イントロに注目して聴いてみてください。


オススメプレイリスト

藤田 太郎
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