大人もグッとくる!!映画クレヨンしんちゃんの名曲たち

大人もグッとくる!!映画クレヨンしんちゃんの名曲たち
KKBOX編集室
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出典元:YouTube(オリコン洋画館 ORICON NEWS)

テレビシリーズ放送から30周年を迎える『クレヨンしんちゃん』。そして記念すべき劇場版第30作目『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』が、現在絶賛公開中です。今作では、しんちゃんこと“野原しんのすけ”の出生の秘密に迫った物語。ひろしとみさえの元にしんのすけが生まれて5年経ったある日、野原家に屁祖隠ちよめという女性が5歳の少年を連れて訪れ、自分がしんのすけの本当の母親だと告げます。追い返す訳にもいかず二人を泊めたその夜、野原家を謎の忍者集団が襲撃。しんのすけがさらわれてしまいます。なんと屁祖隠家は忍者の里で地球のエネルギー「ニントル」を代々守ってきた家系ということがわかり、地球の存亡がしんのすけの忍法に委ねられることになります。今回も、いや今作はアニバーサリー作品に相応しい、これまで以上のスケールの大きさで「家族愛」から、地球の未来をしんのすけ達が守れるのか?までが描かれています。

出典元:YouTube(東宝MOVIEチャンネル)

『映画クレヨンしんちゃん』はテレビシリーズではお馴染みの「ギャグ」の要素だけでなく、「笑い」「感動」「アクション」など様々な要素を持つ作品で、子供だけでなく大人も十分の楽しめる作品になっています。そして映画の公開が近づくと、しんのすけが様々なアーティストとコラボレーションした映像を目にすることも多いと思いますが、主題歌もまた映画に欠かせない要素になっています。今回のコラムでは『映画クレヨンしんちゃん」の作品とともに、『映画クレヨンしんちゃん』主題歌の移り変わりや音楽の聴きどころなどを改めて紹介していきましょう。

『もののけニンジャ珍風伝』の主題歌は、いま大人気のリョクシャカ!!

『もののけニンジャ珍風伝』の主題歌となるのは、いま幅広い世代から大人気の緑黄色社会の「陽はまた昇るから」です。楽曲には「しんちゃんにもきっと寂しい時だったり、悲しいことがある。そんな気持ちにより添える楽曲にしたい」というメンバーの思いが込められているそうで、クレヨンしんちゃんにちなんだフレーズも含まれています。

出典元:YouTube(緑黄色社会)

『映画クレヨンしんちゃん』のオープニング&エンディングの両方を明確にJ-POPアーティストが飾るようになったのは、21作目となる『バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』(2013年)からではないでしょうか。オープニング曲はきゃりーぱみゅぱみゅの「キミに100パーセント」、エンディング曲をSEKAI NO OWARIの「RPG」が飾りました。その後、オープニング曲はゆず、ケツメイシと受け継がれていきます。

出典元:YouTube(東宝MOVIEチャンネル)

エンディング曲は、29作目の『謎メキ!花の天カス学園』でマカロニえんぴつの「はしりがき」が、27作目の『新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』ではあいみょんの「ハルノヒ」など、その年その年の話題のアーティストが名前を連ねることになります。またしんのすけとアーティストとのビジュアル・コラボレーションなども多くなっています。

クレヨンしんちゃんに縁の深い3組のアーティスト

『クレヨンしんちゃん』のテレビと映画を通じ、主題歌として最も長く起用されたのがきゃりーぱみゅぱみゅです。「キミに100パーセント」は、テレビでは2012年10月から約6年間、映画では2013年公開の『バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』から2018年公開の『爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜』まで、6作連続でオープニングテーマ曲として使われています。

出典元:YouTube(Kyary Pamyu Pamyu ( きゃりーぱみゅぱみゅ ))

そんなこともあり、現在もクレヨンしんちゃんといえば「キミに100パーセント」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。テレビ放映及び劇場での使用時のみ、サビでしんちゃんの合いの手が入っているのも注目です。また2014年公開の『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』では、オープニング曲とともに、エンディング主題歌としてきゃりーぱみゅぱみゅの「ファミリーパーティー」が使われる快挙を成し遂げています。きゃりーぱみゅぱみゅに続き『クレヨンしんちゃん』と縁の深いアーティストはゆずで、2015年公開の『オラの引越し物語 〜サボテン大襲撃〜』で「OLA!!」が主題歌になり、2019年から2作連続でオープニング曲として「マスカット」が使用されています。

出典元:YouTube(yuzuofficial)

またケツメイシは2016年公開の『爆睡!ユメミーワールド大突撃』で「友よ 〜 この先もずっと…」が主題歌となり、「さくら」「さらば涙」などとともに、ケツメイシにとっても高い人気を誇る楽曲となりました。その後に「スーパースター」が2年連続でテレビアニメ&映画のオープニング曲となっています。

大人たちが魅せられた『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の音楽

キネマ旬報オールタイムベスト・テン アニメーション部門の4位にランクインしたほか、数々の映画賞を受賞した『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』。大人たちも涙したこの作品は、ファンの間でも最高傑作との呼び声が高いものになっています。春日部に誕生した「20世紀博」は70年代の日本の懐かしいテレビ番組やアニメや物事に浸れるテーマパーク。大人たちは自分たちの子供時代を思い出し、童心に帰り我を忘れて楽しんでいしまうようになっていきます。その結果巻き起こる様々な出来事を描いた作品です。

出典元:YouTube(tvasahi)

劇中で流れる選曲も秀逸で、日本の高度成長期に寄り添ったエバーグリーンな曲が飾ります。バズの「ケンとメリー〜愛と風のように〜」(1972年)、ベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」(1969年)、 ザ・ピーナッツの「聖なる泉」(1964年)などが使われ、音楽ファンをも唸らせました。

また映画のラストで、野原一家や春日部の住民たちがトラックの荷台に乗って春日部に帰るシーンでは、吉田拓郎の「今日までそして明日から」(1971年)が流れます。そして〈明日からもこうして生きていくだろうと〉というメッセージとともに終わるシーンに、大人たちは胸が熱くなったことでしょう。

しんのすけの実らぬ恋に寄り添った「○(マル)あげよう」

出典元:YouTube(tvasahi)

古びた映画館で西部劇の映画の世界に入り込んでしまったカスカベ防衛隊。みんなの記憶が薄れていく中、元の世界に戻るためにしんのすけが奔走する姿を描いた話が『嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』です。劇場版で多く見られる野原一家の「家族の団結」ではなく、カスカベ防衛隊の5人にスポットをあてた「友情と絆」をテーマにした作品となっています。また、しんのすけが恋心を抱く少女つばきとのなんとも言えない結末は、とても切ないものになっています。

この作品の主題歌は、テレビ朝日系列のバラエティ番組『内村プロデュース』から生まれた内村光良、さまぁ〜ず、ふかわりょうからなるNO PLANの「○(マル)あげよう」。決して上手いとは言えない6人のユニゾンに、なぜか郷愁を感じ涙してしまう人も多かったのではないでしょうか。



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