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雛逃げ (feat. 初音ミク VS メグッポイド)

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Lyricist: はんにゃG     Composer: はんにゃG


走れや走れや 夜が明ける
釵子(さいし)や櫛とて投げ捨てて
揺れる火影(ほかげ)に身を重ね
いざ音を殺して ここから さあ逃げろ!

すげなし娘よ
どこへ逃げやうと おまへはお雛のもの
何案ずることなどありんせん
今直ぐさ丹(に)塗り爪先舐めりゃんせ

なにもかも おまへの望み
全て失くした 全て与えやう
後に残るは お雛の欲すは
この心だけ 心も躯(からだ)も

濡れる肢体と おまへと二人
乾く涙と 他には何も
狂えば最後 なにも要らぬと
死ぬまで虜 さあお雛が手の内

三櫛九重(みくしここのえ)お雛に同じよ
黒の夜空に光るは月か
おまへの濡れた真白の肌に
躍る血びらは万華鏡

絡める指を払いて 逃がさぬ
逃げろ おいでや 逃げろ おいで
地獄の園には今宵が最後よ ひなにげ
(おまへの遊びも今宵が最後よ ひなにげ)

急げや急げや 日が昇る
消えゆく白粉(おしろい)振り払い
揺れる火影(ほかげ)に身を重ね
いざ音を殺して ここから さあ逃げろ!

いけずな娘よ
どこへ逃げやうと おまへはお雛のもの
初(うい)の音ならしてどう可愛がろう
歪みし面はさぞ美しかろう

どうすれば 尚におまへは
鎖を解ける 足りぬと言うか
後に残るは お雛の欲すは
この心だけ おまへのすべてよ

霞む視界と おまへと二人
詰まる吐息と 他には何も
狂えば最後 おまへが欲しい
死ぬまで虜 さあお雛が手の内

椿(つばき)のやうに滴る唇
夜空に光るは真(まこと)に月か
おまへの潤んだ瑠璃の瞳に
映る焰(ほむら)は万華鏡

伸ばした掌(てのひら)空きり 逃がさぬ
逃げろ おいでや 逃げろ おいで
狂気の園には今宵が最後よ ひなにげ
(おまへの遊びも今宵が最後よ ひなにげ)

月に透く髪揺らめく彩り
黒の夜空に光るは御眼(まなこ)
おまへの光る白い首筋に
滲む雫は万華鏡

捕られた手首は空きり 逃がさぬ
逃げろ おいでや 逃げろ おいで
狂気の園には今宵が最後よ ひなにげ
(おまへの遊びも今宵が最後よ ひなにげ)

首筋なぞるはさ丹(に)塗り紅爪
仕方の無い子じゃこちらへおいで…

三櫛九重(みくしここのえ)お雛に同じよ
黒の夜空が光りて刹那
おまへの濡れた真白の肌に
躍る血びらは万華鏡

囁く声が響いて「逃がさぬ」
逃げろ 御出でや 逃げろ 御出で
地獄の園には今宵が最後よ ひなにげ
(おまへの遊びも今宵が最後よ ひなにげ)

おまへは永遠にお雛のものよ
過る黄金(こがね)に映るは眼(まなこ)
おまへの瞳に宿る絶望に
溶ける痛みは万華鏡

揺らめく声が響いて「愛しい」
逃げろ おいでや 逃げろ おいで
わたしの望みも今宵が最後よ ひなにげ
(おまへの遊びも今宵が最後よ ひなにげ)