林檎飴舐めた 女の子一人
屋根の上にて
もう疲れたの、言葉にするのも
雨降りを待つ
まあ まあ 何かと思えば
猫の鳴き声
ラ ラリンドウ ラリンドウ
なあ なあ 連れて行け
私の身体を 何処へでも
神様の背中には
林檎の樹が一つだけ
「泣くな乙女、また歌え」
何処へ行こうか
ゆらり揺れ 山を跨ぐ猫
紫陽花の花
猫の歩いた 跡に雨降る
涙が溜まる
神様の言葉なら
割れた喉を潤そう
「泣くな乙女、また歌え」
何処へ行こうか
何処へ行こうか