ハイスピードで時代をかけぬけるBALLISTIK BOYZを体現した初のシングル『44RAIDERS』

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(撮影:石丸敦章)

令和のはじまり、今年5月にアルバム『BALLISTIK BOYZ』でデビューし、メンバー全員がダンス、ボーカル、ラップを務める7人組グループBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(バリスティック・ボーイズ・フロム・エグザイル・トライブ)。彼らにとって初となるシングル「44RAIDERS」は、スピード感あふれる楽曲である。今回、また新たな一歩を踏み出した7人に、新曲への思いはもちろん、グループの魅力、そして彼らの先輩や自分たちの楽曲にまつわる話を聞いた。


個性のまったく違う7人だけれど、いつの間にか仲良くなっていった

―BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEはEXILE TAKAHIRO、三代目J Soul Brothers 今市隆二、登坂広臣、GENERATIONS片寄涼太、数原龍友、E-girls、THE RAMPAGEのメンバーらを輩出してきた『VOCAL BATTLE AUDITION』出身の4人とニューヨークで3年に渡って修行した『PROJECT TARO』出身の3人のメンバーで構成されているんですよね? PROJECT TARO出身は深堀さん、砂田さん、奥田さんだそうですが。

砂田将宏(以下、砂田):この3人は知り合って10年以上で、ニューヨークの留学も一緒に行っていました。毎週日曜日には、ストリートパフォーマンスをやっていて。ひたすら踊っていると、人がだんだん集まってくるんですよ。ある程度集まったら、少しルーティンをして。最後にマイクがないので自分たちの Instagram を書いたボードを掲げながら「全員、僕らのInstagramをチェックして!」と叫んでいました。

奥田力也(以下、奥田):“WE ARE EX-CREW!”と言っていましたね。

砂田:そのときはEX-CREWみたいな名前をつけていて。そういうのは思い出に残っているけれど、なかなか大変でした。あとは3人とも学校が中高同じで、宿題も一緒にやっていたんです。

奥田:僕がこの2人の面倒を見ていて。

深堀未来(以下、深堀):いやいや、それは事実とは真逆です(笑)。僕たちが彼(奥田)の面倒を見ていました。

―本当に長い間、一緒だったんですね(笑)。そしてVOCAL BATTLE AUDITIONは日髙さん、加納さん、海沼さん、松井さん。4人はある意味ライバルとして出会ったと思うのですが、最初の印象は?

日髙竜太(以下、日髙):今、思い出したんですけれど、(加納)嘉将と初めてオーディションで出会って。その時の嘉将の表情が今ぱっと浮かんだけど、何かノートを持っていなかった?

加納嘉将(以下、加納):持っていたかもしれない。

日髙:それをちょっとニコニコしながら見ていて。

加納:うん。確かにやっていた! よく覚えているね。

日髙:でもその時はそれだけだったんですけれど、『週刊 EXILE』(TBS系)で審査の様子が流れた時に、嘉将が取り上げられていて、「すごく歌がうまい!」と思って。それで嘉将に対して興味を持って、三次審査のころに話しかけたんです。三次審査が終わった後も一緒に合宿審査に行ったり。ライバルだけれど、最終審査が終わった後もご飯に行ったりしていましたね。

―海沼さんと松井さんはどんな出会いでしたか?

松井利樹(以下、松井):流星はブラジルと日本のハーフなんですけれど、初めて会った時、ブラジルの国旗のキャップをかぶっていて、「ブラジルとのハーフなのかな?」と思ったことを覚えています。

海沼流星(以下、海沼):僕はもともと利樹と仲が良かった人と仲良くなって。いつも利樹が話していて、「仲良しなんだな」という感じで最初は見ていたんです。でも当時は黒髪だったので、すごく落ち着いて見えました。

―親しくなっていくうちに、どういう人だと感じましたか?

海沼:いい意味ですごく個性的だと思いました。

日髙:よく一緒にいたよね。

海沼:自然に一緒にいやすい空気を持っていたんです。

砂田:でも実はお互いに初めて会ったときは、あまり覚えていないんです。いつの間にか仲良くなっていた感じがします。

―そして2018年にBALLISTIK BOYZが結成されて、最初は先輩グループのFANTASTICSさんの夢者修行に帯同されたんですよね? どんなことが思い出に残っていますか?

砂田:僕は夢者修行の帯同中に誕生日を迎えたとき、FANTASTICSさんにも祝ってもらいました。

日髙:あれはサプライズだったね。

砂田:FANTASTICSさんは同年代のメンバーもいるので、やっぱり刺激はすごく受けます。自分たちのオープニングアクトが終わって袖からFANTASTICSさんの夢者修行のパフォーマンスを見て、いろいろ考えたし、勉強させていただきました。


自分たちを改めて知ってもらうため、今できること全部を注いだ

―シングル「44RAIDERS」は新しい時代を切り開くという決意が込められた、スピード感のある楽曲ですね。

加納:僕らはアルバムでデビューさせていただいたのですが、このシングル曲はアルバム7曲とはまた違った、とてもクールでかっこいい曲だと思いました。だから新しい僕たち自身を表現できる曲かな、とも感じています。
―7人のマイクリレーもありますね。

砂田:今回はBALLISTIK BOYZの中でのボーカル担当としての4人が、メロラップのような感じでやっていて、メジャーデビューアルバムの7曲ではやったことがなかったものも「44RAIDERS」で挑戦できて。そこもすごく聴きどころだと思います。あと1ラインずつ歌う人が変わっていくのもBALLISTIK BOYZの特徴で。そのおかげでスピード感が出ますし、特にパフォーマンスをしている時だと、左で歌っている人がいたら、次のラインでは、もう右側で歌っている人がいる。それでお客さんの目線を動かせるのは、自分たちの強みだな、と思っています。そのスピード感とか、構成がガーっと迫ってくる感じを見て、HIROさんからBALLISTIK BOYZという名前を付けていただいたので。それも今回の曲でもしっかりと、より強く出せたと思います。

海沼:最初に聴いたときは、すごくかっこいいなと思いましたし、これを自分が歌ったらどうなるんだろう、という楽しみもありました。

―≪Wavyなわびとさびの精神≫という歌詞には世界を目指す日本のグループといった主張も感じられます。

奥田:ここは僕が歌わせてもらっています。僕らはサムライ魂なんですけれど、世界のことも考えてという思いがあるので、あえてこのリリックが入っているんです。

砂田:僕らはもちろん世界を目指しているんですけれど、「日本の文化を世界中に広めていきたい」という思いは、たぶんみんな抱いていると思います。

―改めて皆さんが思うBALLISTIK BOYZの強みとは?

加納:ダンス、歌、ラップのスキルが高くて本物感があることは、自分たちが意識してやっていることの一つです。パフォーマンスの面でいうと、そこが自分たちの強みでもあるかなと思います。

砂田:あと、全員がアクロバットをできるのも特徴で。

深堀:今回のミュージックビデオではパルクールも取り入れているんですが、かなり練習しました。

出典元:YouTube(avex)

―ダンスの難しさとはどんなところが違うのでしょうか?

砂田:ダンスとまったく違うところは、恐怖心が起こるところ。後ろに飛ぶとか、体ひねるとか。普段はやらない動きをやるのは、やはり怖いです。

―たとえば体をひねるときは、視線はどうなるのでしょう?

砂田:一瞬分からなくなりますね。着地の瞬間だけ床が見えるんです。

加納:正直にいうと本当に怖いです。とくにステージは暗いですし。

―そのおかげであんなかっこいいミュージックビデオに仕上がっているんですね。ダンスの振付も皆さんが担当されたそうですが。

砂田:はい。自分たちでやっています。

―銃を構えるような振付もありましたね。

砂田:あのあたりは未来が担当しました。

深堀:前回の「テンハネ-1000%-」も自分たちで作って、そのときはキャッチーさを重視したんですけど、今回は曲を聴いたときに、クールでかっこいい曲なので、シャープにしようと決めました。僕はサビを作ったのですが、やはりサビは曲の中でも一番大事なところなので、しっかりと歌詞を振りで表現したいな、と思ったんです。

―そうなんですね。

深堀:あそこ(銃を構えるような振付)は≪定めGo up≫と言っているので、定めている動作を取り入れているんですよ。

―ほかに初めてBALLISTIK BOYZのパフォーマンスを見る人には、どの辺りに注目してほしいですか?

奥田:ダンスでいうと、やはり間奏のダンスパートだと思います。

砂田:今回ミュージックビデオ自体が“自分たちのことを改めてもう1回知ってもらいたい”という想いを込めて、今の自分たちができることを全力で全部出しました。ミュージックビデオはTEST1、TEST2、TEST3と3段階に分かれていて、歌、ダンス、身体能力という3つのスキルをいろいろ測るというコンセプトになっています。だから間奏パートでは、しっかりダンスのスキルを見せつけようと思って、ああいった詰め込むような振付になりました。

―さらにカップリングの「Most Wanted」はさらにクールな楽曲ですね。

海沼:この曲は一言で言ったら、僕たちの自己紹介曲です。サビはBALLISTIK BOYZの名前を連呼しますし。ほかの部分の歌詞を見ても、BALLISTIK BOYZだらけです。でも、いい意味で聴く側の方が受け身になれるといいますか。押される感じがあるくらい、すごく勢いのある曲なので。歌詞も全部そうなんですけれど、今の自分たちはこうなんだ、とはっきり主張する曲にもなっているので。「44RAIDERS」はもちろんですが、個人的には「Most Wanted」もめちゃめちゃかっこいいと思います。


お風呂でバラードや自作の曲を歌ったりしている

―皆さん、先輩方の曲の中で特に思い出があるものは何でしょう?

日髙:僕はEXILEさんのミュージックビデオにEXPGの生徒として初めて参加した曲が、「EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~」という楽曲でした。それはすごく印象深いです。一瞬なので、出演しているのは本人しかわからないんですけど(笑)。

出典元:YouTube(avex)

松井:僕は誰にも言ったことないんですけれど、EXILEさんの「願い」という曲。お母さんもお父さんもお兄ちゃんも誰もいない時に、一人でテレビのリモコンを持って歌っていました。

一同:(爆笑)

―誰もいないときに?

松井:今、初めて言いました。もし僕にこの質問が来たら言おうと思っていたのですが・・・まさか本当にくるなんて(笑)。

砂田:テレビを流しながら?

松井:DVDを流しながらバラードを全力で歌っていたんです。

砂田:よく家でもいきなり歌い出して、熱唱するんですよ。

奥田:お風呂でいつも熱唱するよね? すごく響くので聴こえます。

―BALLISTIK BOYZもデビューアルバム、今回のシングルと新しい楽曲たちがどんどん加わってきていますよね。今まで発表した楽曲の中で1曲ピックアップしてみると「テンハネ-1000%」は、怖いもの知らずの強さが描かれています。ちなみに、メンバーの中では誰が怖いもの知らずでしょうか?

加納:それは今まで聞かれたことなかったです。誰かな?

―逆に一番慎重なのは誰でしょうか?

松井:ここ(砂田、松田)ですね。2人とも少しジャンルが違いますけれど。

日髙:でも利樹は不思議じゃない? アクロバットとかは怖がらずにガンガンいくのに。

奥田:まっさん(砂田)も、あまりアクロバットは怖がらない。

砂田:僕は虫も大丈夫なんですけれど、お化け屋敷は無理。ホラーも見れないです。

松井:僕もホラー作品は見れないです。

日髙:あまり動じないという意味では、流星かもしれないです。このナチュラルな感じで、なんでも「分かった」みたいな感じでいけるので。

奥田:怖いもの知らずすぎて、怖いですもん。

―お化け屋敷は大丈夫ですか?

海沼:まったく大丈夫です。

―加納さんは?

加納:怖い映画も漫画も見ることができます。

日髙:僕はお化け屋敷は大丈夫だけれど、アクロバットは怖いです。

砂田:(深堀)未来もホラーとか怖い系は大丈夫です。

海沼:逆に怖いのは好きだよね? そういうイメージがあります。

深堀:でも僕もアクロバットはすごく怖いです。

―アクロバットの怖さというのは、他とはまた違うものがあるんですね。さて今回初のシングルがリリースされますが、最後に改めてこれからのBALLISTIK BOYZが目指す方向性を教えてください。

深堀:デビューしてから約5カ月間、デビューアルバムをはじめBATTLE OF TOKYO~ENTER THE Jr.EXILE~だったり、いろいろなことを経験させていただいて、この5カ月で成長した姿を今回のファーストシングルに全部つめこめたと思います。逆に今までの5カ月が助走期間で、この「44RAIDERS」の1stシングルからが本当の定まったBALLISTIK BOYZじゃないか、と個人的に思っているので、これを機に、自分たちの目標を理解していただきながら、皆さんに聴いていただきたいです。これから日本を背負って、世界を代表するグループになるように、ひたすら進んでいきたい。僕たちはアクロバティックさやカリスマ性はそろっていると思うので、あとは本当に全員同じ夢を持ちながら、いつまでも頑張りたいです。


キャベトンコ

ライター。主にエンタメ、ビジネス関係のインタビューを担当。

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