祝!! 2022年アニバーサリーアーティスト

祝!! 2022年アニバーサリーアーティスト
KKBOX編集室
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音楽がヒットする法則として大きな影響を持つようになったTikTok。再生回数1億超えというZ世代のアーティストたちが続々登場しています。その一方で、2022年は音楽シーンに大きな影響力を残すキャリア・アーティストや人気のアーティストの周年アニバーサリー・ラッシュとなる年でもあります。そこで今回のコラムでは、メジャーデビューした年から2022年にめでたく周年を迎えるアーティストをピックアップ、祝辞を述べるとともにお祝いの気持ちを持って振り返ってみましょう。

デビュー60周年(1962年デビュー)

まず紹介するのは、サブちゃんこと北島三郎がデビュー60周年を迎えます。サブちゃんは戦前の1936年生まれで御年85歳ながら、BSテレ東でレギュラー番組『サブちゃんと歌仲間』に毎週登場、その歌声がいまなお衰えることはありません。そんなサブちゃんは1962年6月5日に「ブンガチャ節」でデビューし、同年12月に「なみだ船」で第4回日本レコード大賞・新人賞を受賞するなど華々しい歌手生活をスタートさせます。NHK『紅白歌合戦』には紅白史上最多となる50回の出場を果たし、『紅白歌合戦』でも何度も歌われた代表曲の「まつり」や「与作」は世代関係なくエバーグリーンな曲になっています。

また若い世代の人はNHK『おじゃる丸』主題歌の「詠人(うたびと)」でサブちゃんの歌声に馴染みがあるかもしれません。

2022年1月1日にこれまで発表された747曲が音楽ストリーミングサービスで解禁されました。芸道60年の間の残した『函館の女』に始まる「女」シリーズや『兄弟仁義』などの「任侠」シリーズなど、サブちゃんの楽曲は最近ブームの昭和カルチャーに欠かすことのできないものだと思います。

デビュー50周年(1972年デビュー)

出典元:YouTube(Sony Music (Japan))

デビュー50周年を迎えるのは郷ひろみ。一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に登場したかと思えば、昨年末から放送されている「にしたんクリニック」のテレビCMでは強烈なインパクトを残し、NHK『紅白歌合戦』ではさらに進化&パワーアップした「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」を披露、デビュー50周年を迎える節目にその圧倒的な存在感を見せつけています。

1972年8月1日に「男の子女の子」でデビュー、トップ男性アイドル歌手の地位を築きます。人気ドラマや映画にも多数出演するなど、芸能エンタテインメント業界を席巻していきます。ジャニーズ・アーティストに代表される日本の男性アイドルのひとつの形を作ったのも郷ひろみでした。いまなお絶頂期と変わらない歌声、キレのあるカラダの動き。66歳という年齢を微塵も感じさせない若々しさとスター性は、まさにONE AND ONLYの存在と言えます。

またこの年は、1970年代から1980年代にかけて音楽シーンを席巻したニューミュージック・ムーブメントを牽引したアーティストたちがデビューしました。1972年7月5日に「返事はいらない」でデビューしたのは、ユーミンこと松任谷由実(当時は荒井由実名義)。この時ユーミンは多摩美術大学に入学したばかりの18歳でした。その後はみなさんもご存知のように数々のヒット曲を生み出します。2021年10月から2022年7月にかけ全国60公演以上に及ぶロングツアー『松任谷由実 コンサートツアー 深海の街』を敢行中です。

「冬の稲妻」や「チャンピオン」などのヒット曲で有名なフォークグループのアリスは、1972年3月5日に「走っておいで恋人よ」でデビュー、2010年2月28日には東京ドーム公演も行い5時間におよぶライブを敢行、2019年にはメンバー全員が70歳となったことを記念し「70歳の限りなき挑戦」と銘打ち全国ツアーを開催するなど、年齢を感じさせないチャレンジング精神は素晴らしいです。

「心の旅」「青春の影」「サボテンの花」「虹とスニーカーの頃」など青春期における情緒的な名曲を生み出したのは財津和夫率いるチューリップ。元祖エモい音楽バンドかもしれません。ビートルズに影響を受けたメロディ・ラインやコーラスにより洋楽ファンからの支持を集めました。1972年6月5日に「魔法の黄色い靴」でメジャーデビュー、解散と再結成を繰り返しています。かつて財津和夫は「(50周年ライブは)元気だったらやりたいが、年齢的な問題があるので断言はできない。客席がそれを受け入れてくれるなら目指したい」と語っています。ぜひ、あの歌声を聴けることを願ってます。

デビュー40周年(1982年デビュー)

デビュー40周年を迎えるのは1982年デビューしたアーティストです。この年の特筆する点は“花の82年組”と言われるほどアイドルが多数デビューしました。小泉今日子、中森明菜、松本伊代、早見優、原田知世、シブがき隊、堀ちえみ、石川秀美などが相次いでデビューしています。その中でも小泉今日子、中森明菜は、日本の歌謡ポップスシーンに大きな影響を与えた存在でした。

出典元:YouTube(小泉今日子)

小泉今日子は1982年3月21に「私の16才」でデビュー、1991年にリリースした「あなたに会えてよかった」がミリオンセールスとなったほか、「なんてったってアイドル」「木枯しに抱かれて」「優しい雨」など、いまなお輝いている名曲がたくさんあります。5thシングル「真っ赤な女の子」ではバッサリと髪を切りボーイッシュな姿になったり、アルバム『TRAVEL ROCK』では裸に近い姿でジャケットに登場するなど、アイドル像の概念を常に壊し続けました。また音楽活動だけでなく数多くのドラマや映画に出演し、トップ女優としてのポジションも確立しました。そして2022年は31年ぶりの全国ホールツアー『小泉今日子 TOUR 2022 KKPP (Kyoko Koizumi Pop Party)』12都市計14公演で開催!最新型のキョンキョンのステージを見られるのがいまから楽しみです。

出典元:YouTube(Warner Music Japan)

小泉今日子の明るいキャラクターと対比し、 クールで陰りのあるイメージがどこかオトナチックな存在だったのが中森明菜です。少し物悲しいバラード調のデビュー曲「スローモーション」は1982年5月1日にリリース、そして衝撃的なタイトルで、アイドルとしては挑戦的な歌詞の「少女A」が大ヒットとなりました。中森明菜が表舞台から姿を消して4年。またその歌声を聴けることを願っています。

デビュー30周年(1992年デビュー)

出典元:YouTube(ウルフルズ)

Mr.Children、ウルフルズ、THE YELLOW MONKEYなど、いまなお音楽シーンの第1線で活躍するバンドたちが、2022年にデビュー30周年を迎えます。彼らはデビューからヒット曲を連発していたイメージですが、決してそうではありません。1995年に「ガッツだぜ!!」が大ヒットしたウルフルズは、1992年5月13日に「やぶれかぶれ」でデビュー。1995年に「太陽が燃えている」が大ヒットしたTHE YELLOW MONKEYは、1992年5月21日に「Romantist Taste」にデビューとブレイクまでに3年かかっています。

出典元:YouTube(Mr.Children Official Channel)

また1993年にミリオンセールスとなった「CROSS ROAD」をリリースしたMr.Childrenでさえ、1995年5月10日にファーストアルバム『EVERYTHING』から大ブレイクまで1年半かかっています。その後のMr.Childrenは「Tomorrow never knows」「innocent world」ほか10作品のミリオンセールを生み出すスーパーバンドになっていきます。アニバーサリーイヤーにどんなことが起きるのか現時点では不明ですが、どんな情報が発表されるのか楽しみです。

Mr.Children、ウルフルズ、THE YELLOW MONKEYの3組に共通するのは、メジャーデビューから、コンスタントな作品のリリースやライブなど着実な音楽活動をしてきたという点です。このようなバックボーンがあるからこそ、30年を経たいまでもファンからの信頼や愛情が注がれているのでしょう。

デビュー20周年(2002年デビュー)

出典元:YouTube(YUKI YouTube Official Channel)

2002年には、YUKI、森山直太朗、元ちとせ、柴咲コウ、SCOOBIE DO、ACIDMAN、MINMI、一青窈など多彩なアーティストがデビューしています。その中でYUKIはJUDY AND MARYのボーカリストとして1993年にデビューし「そばかす」や「散歩道」など大ヒットを放っていますが、2001年にバンドを解散。その後2002年2月6日シングル「the end of shite」で本格的なソロ活動を開始します。女性ファンからカリスマ的な存在として認知され、GiRLPOPを確立したことに貢献しつつ、ソロデビュー10周年となった2012年には、女性として初めてバンドとソロの両方で東京ドーム公演を行ったり、女性歌手としてバンドとソロの両方でNHK『紅白歌合戦』に出場。髙橋真梨子(ペドロ&カプリシャス)、原由子(サザンオールスターズ)に続く史上3人目となる記録を築きました。2021年に全国12年22公演となる『YUKI concert tour “Terminal G” 2021』を敢行したばかりのYUKIですが、ソロデビュー20周年を迎える2022年、今年はどんなサプライズを見せてくれるか楽しみです。

デビュー10周年(2012年デビュー)

どのアーティストにとっても一つの大きな節目であることに間違いありません。長いようであっという間のデビューから10年。「えっ、あの人やこのグループも10周年!?」というアーティストがたくさんいます。

出典元:YouTube(乃木坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL)

まずアイドルグループの中から10周年を迎える乃木坂46。2011年に1期生36名で結成、デビューシングル「ぐるぐるカーテン」は2012年2月22日にリリースされました。先日の『紅白歌合戦』で1期生メンバーの生田絵梨花が卒業、現在は齋藤飛鳥、秋元真夏、樋口日奈、星野みなみ、和田まあやの5人が1期生として10周年を迎えます。そして2022年5月14日(土)、15日(日)に日産スタジアムにて「10th YEAR BIRTHDAY LIVE」の開催が決定しています。そのほかの主なアイドルグループとしては私立恵比寿中学、SEXY ZONE、TEAM SHACHIたちが10周年を迎えます。

出典元:YouTube(avex)

EXILEファミリーで10周年を迎えるのはEXILE THE SECOND。2012年11月7日にロックとダンスミュージックを融合させたシングル「THINK 'BOUT IT!」でメジャーデビュー。その2週間後の11月21日には洗練されたトラックにアイドル然したボーカルが魅力のGENERATIONS from EXILE TRIBEがシングル「BRAVE IT OUT」でデビューしました。いま現在に繋がるEXILEファミリーが生まれる節目となった年と言えます。

出典元:YouTube(家入レオ)

17才でデビューした家入レオは衝撃的なデビューを飾った「サブリナ」をセルフカバー、さらにパワーアップした「サブリナ(10th Anniversary Version)」として配信リリース、2022年2月にはベストアルバム『10th Anniversary Best』のリリースと、デビュー10周年を記念したライブ『家入レオ 10th Anniversary Live at 東京ガーデンシアター』を開催することが発表されています。そのほかにも石崎ひゅーいやchayがデビュー10周年となります。

またグループ結成やインディーデビューを起算とするなどアーティスト発信の周年アニバーサリーは終了していますが、クリープハイプ、Silent Siren、wacciもメジャーデビューは2012年となっています。



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