ちょっとだけ知らなかった 2022音楽トピックスを振り返る

ちょっとだけ知らなかった  2022音楽トピックスを振り返る
KKBOX編集室
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2022年もあとわずか。少しずつ戻ってきた日常生活の中で、音楽的な話題に触れることも多かったのではないでしょうか?そこで今回はKKBOXのコラム特集で紹介したかったけれど、紹介しきれなかった話題を月別に改めて振り返ってみます。日々アップデートされ続けてきた2022年の音楽エンタメ関連のニュースの中でも、「あー、そうだったなー」とか「えっ、そうだったの?」という出来事をKKBOX的に解説していきます。

〈1月〉音楽の聖地 Zepp TokyoとSTUDIO COASTが閉館

出典元:YouTube(BRAHMAN)
ELLEGARDENとBRAHMANのステージで2021年12月31日にZepp Tokyoはその歴史の幕を閉じた

2022年1月には多くの人がそれぞれの思い出を持つふたつのライブハウスが歴史に幕を閉じました。ひとつは東京・台場の大観覧車真下に位置したZepp Tokyo。1999年3月20日のTRICERATOPSによるこけら落とし以来、約22年に渡っておよそ6,000公演が行われてきました。スタンディングで約2,800名が収容できるライブハウスは国内最大級。数々のアーティストたちが恵比寿リキッドルームなどでのワンマン公演を成功させた後に、よりキャパシティの大きいZepp Tokyoを次の目標として目指していたライブハウスです。

出典元:YouTube(音楽ナタリー)

そして1月30日には2002年の開業以来、ライブハウスの会場と同時に「ageHa」としてのクラブの性格を併せ持つSTUDIO COAST。千石橋を渡ってすぐに立地する唯一無二のロケーションと設備は、いつもワクワクさせられる場所でした。日本はもちろんのこと、世界中のクラバーやアーティストから愛されたこの日本随一のキャパシティを誇り、アジア圏内でも最も有名な会場の一つである STUDIO CAOST & ageHa は日本が世界に誇る史上最強のクラブでした。

〈2月〉女優・石田ゆり子がひっそりと音楽活動をスタート

出典元:YouTube(HILLS RECORDS)

ドラマ、舞台、CMと幅広い活動をし好感度も高い女優・石田ゆり子が53歳にして歌手デビュー。アーティスト名義はlily(リリー)、プロデュースを手掛けるのはシンガーソングライターの大橋トリオ。10月26日には、全楽曲の作詞も手がけた初のミニアルバム『リトルソング』もリリース。『奇跡の50代』と呼ばれる石田ゆり子ですが、新たなチャレンジを続け年々輝きも増しています。まるで少女のような無垢な歌声が素晴らしすぎます。

〈3月〉第72回芸術選奨で藤井風が新人賞、佐野元春が文科大臣賞を受賞

出典元:YouTube(Kaze Fujii)

芸術選奨(げいじゅつせんしょう)とは、文化庁が1950年にスタートした由緒ある芸術家の顕彰制度で、各年度毎に芸術各分野において優れた業績をあげた人物に対し「文部科学大臣賞」、またその業績により新生面を開いた人物に対し「新人賞」の各賞が贈られます。今年度はその新人賞に藤井風が選ばれましたが、その選考理由がお役所っぽくないコメントだったので紹介します。

2010年、12歳の時から動画配信サイトに投稿し続けてきたピアノ弾き語り映像が話題を集めデビューに至った経緯も含め、まさに今どきの新人音楽家。自作、カバーにこだわらず、いい曲を豊かな歌心と優れた技能でまっすぐ聞き手に伝えるという、基本的な、しかし誰もがふと忘れがちなポップ音楽の美学を今改めて、フレッシュな感性で全うしようとする姿勢が爽快だ。

2021年には動画サイト登録者も100万人超え。無観客野外ライブの全世界生中継や全国ツアーも成功。NHK紅白歌合戦への出演も好評を博した。複雑化したシーンに文字通り新風を吹き込む存在として評価したい。

出典元:YouTube(Sony Music (Japan))

まさに新時代の象徴のような藤井風ですが、文科大臣賞を受賞した佐野元春も1980年に、シングル『アンジェリーナ』でデビューして以降、詩人としてのメッセージを内包した歌詞、多様なリズムとアレンジ、ラップやスポークン・ワーズなどの手法を実践するなど、常にオルタナティブな存在として音楽活動を続けています。世代は違えど、共通する部分を感じられる2人が選出されたのは偶然でなく、必然だったのでしょう。

〈4月〉第64回グラミー賞で シルク・ソニックが主要2部門受賞

これまでにグラミー賞を計11部門受賞し〈世界一のメロディ・メイカー〉とも呼ばれているブルーノ・マーズ。そしてブラックミュージックにおけるキーパーソンとして、これまでにグラミー賞を計3部門受賞しているアンダーソン・パーク。アメリカのミュージックシーンにおいて、トップランナーとして走り続けるこの2人が生み出したスーパー・デュオ・グループがシルク・ソニック。第64回グラミー賞では「Leave The Door Open」が年間最優秀レコードと年間最優秀楽曲賞の主要2部門を受賞しました。

出典元:YouTube(Burno Mars)

2人が歌う「Leave The Door Open」は1970年代のクラシック・ソウルへのオマージュ感が溢れ、まるで半世紀前から歌い継がれてきたオーセンティックなナンバーのようでした。当時のことを知っている人も、そうでない人も、時代が遡っていく不思議な感覚になったのでないだろうか。日本でも昭和歌謡やシティポップが再評価されてますが、〈古き良きもの〉へのリスペクトは世界共通のトレンドなのかもしれません。

〈5月〉ミスチルがオリコン史上初の快挙

出典元:YouTube(Mr.Children Official Channel)

2022年にメジャーデビュー30周年となったMr.Children 。5月11日にリリースされた『Mr.Children 2015-2021 & NOW』『Mr.Children 2011-2015』がオリコン週間アルバムランキングでオリコン史上初となる3度目の1位・2位独占という快挙を成し遂げました。自身としては2001年にリリースしたベストアルバム『Mr.Children 1992-1995』『Mr.Children 1996-2000』、2012年の『Mr.Children 2005-2010 <macro>』『Mr.Children 2001-2005 <micro>』に続く10年ぶりの快挙です。またアルバム通算1位獲得作品数は19作品となり歴代5位に、男性アーティストでは、歴代3位となっています。ちなみに1位はB’z(30作品)、2位が松任谷由実(24作品)、3位が浜崎あゆみ、KinKi Kids(20作品)となっています。

〈6月〉キムタク&工藤静香の次女のKōki, ゆずの「君を想う」 MVに出演

出典元:YouTube(yuzuofficial)

木村拓哉と工藤静香の次女でモデルのKōki,がゆずの新曲「君を想う」に出演、SNSでは「Kōki,さんが終始美しすぎる」「Kōki,ちゃんがとにかく美しい 歩き方がモデルさん」「Kōki,さん どこかキムタクを感じるわ」「ただただKōki,ちゃんが美しすぎる」「Kōki,ちゃんが可愛くて美しくて涙が切ない」「Kōki,さんの表情にもすごく引き込まれた」と称賛の声が広がりました。そしてなんとMV撮影には、母で歌手の工藤静香が同行していたとのことで、すごい現場だったんですね。MVに登場するゆずの2人もいつもとは違う緊張感が漂っています。

出典元:YouTube(工藤静香 -PONY CANYON-)

そして母である工藤静香も、2022年にソロデビュー35周年を迎え全国ツアー開催や最新アルバム『感受』のリリース、大晦日の「第73回NHK紅白歌合戦」に24年ぶりの出場が決まるなど、とてもアクティブな一年になっているようです。キムタクファミリーの活躍はすごいですね。

〈7月〉Little Glee Monsterから芹奈、manakaが卒業、新たな体制へ

出典元:YouTube(LittleGleeMonsterYT)

素晴らしいハーモニーで多くの人を魅了してくれる Little Glee Monster。 2020年末から長期休養していたメンバーの芹奈に加え、manakaが突発性難聴を発症する中、かれん・MAYU・アサヒの3人での活動が続き、グループとしての存続が危惧されていました。その後メンバー同士で話し合いを重ね、芹奈とmanakaがグループを卒業、新たな新メンバーをオーディションすることを7月に発表しました。卒業するmanakaは「離れていても、特別な存在はいつだってかれん、MAYU、芹奈、アサヒです」とメンバーへの想いを述べています。

出典元:YouTube(LittleGleeMonsterYT)

オーディションには総勢7002名が応募。繊細なコーラスワークが求められるアカペラやダンスに至るまで厳しいレッスンを実施した末、11月に新しいメンバーとなるミカ、結海、miyouの加入が決定。新たなリトグリ伝説がスタートすることになります。新生リトグリのハーモニーを楽しみにしていきましょう。

〈8月〉矢沢永吉50周年記念ライブ 新国立競技場で初の単独公演!

出典元:YouTube(矢沢永吉 Eikichi Yazawa Channel)

2022年は前述のMr. Childrenのほか、郷ひろみや小泉今日子、ウルフルズなどビッグアーティストのアニバーサリーイヤーとなりましたが、その中でも改めて紹介したいのが永遠のロックンローラー・矢沢永吉です。50周年アニバーサリーツアーを敢行、8月27日&28日は全国スタジアム&ドームツアー『MY WAY』の東京公演として新国立競技場で開催し12万人のファンを熱狂させました。御年73歳とは思えないパフォーマンスと「ROCK’N ROLL!!!! 」とステージ上で何度も叫ぶ姿。この言葉が最も似合うミュージシャンは永ちゃんだけということを改めて認識しつつ、勇気と元気を与えてもらえました。

CMで永ちゃんは「年を取るってことは、魂が老けることじゃない」と語りかけてもくれました。この言葉を座右の銘にして、永ちゃんをこれからも追いかけ続けていこうと決意したファンも多いはずです。これからも最高なロックンロール・パーティーをやり続けてください。

〈9月〉レディー・ガガほか海外アーティストが続々来日!

出典元:YouTube(Lady Gaga)

世界的なパンデミックの中でライブやコンサートを楽しむことができなかった2年間。しかし今夏は『FUJI ROCK FESTIVAL'22』や『SUMMER SONIC 2022』といった大型フェスが、久しぶりに通常のスタイルで開催、多くの海外アーティストも来日し音楽ファンを喜ばせてくれました。またトップアーティストの来日公演も再開!その先陣を切ってきてくれたのが、9月3日&4日に埼玉ベルーナドームで開催されたレディー・ガガの来日公演でした。全米No.1アルバム『クロマティカ』を携え7月17日のドイツ・デュッセルドルフを皮切りに、 パリ、 ロンドン、 トロント、 ニューヨーク、 ロサンゼルスなど、 全世界の主要都市のスタジアムを巡る大規模なワールドツアー「クロマティカ・ボール」の来日公演は、 2014年に開催された「アートポップ・ボール」以来8年ぶりというサプライズ。

出典元:YouTube(ItGetsBetter Japan)
パブリックイメージと違い、ガガが様々な社会問題に向き合い歌い続けてもいる。

近年、線維筋痛症やデビュー前に起きた性的暴行で慢性的なPTSDを発症していることも明らかにしたレディー・ガガ。奇抜なパフォーマンスだけに目が行きがちですが、その影には自身の身体との壮絶な闘いもあったのです。しかし、今回の来日公演ではそんなことを微塵も感じさせないパフォーマンスを見せてくれたレディー・ガガはやっぱり世界最高峰のエンターテイナーだったのです。

これ以降も、ブルーノ・マーズ、KISS、ノラ・ジョーンズ、ガンズ・アンド・ローゼズ、アヴリル・ラヴィーンなど続々来日、12月にはマルーン5のドーム公演や、2023年2月にはレッド・ホット・チリ・ペッパーズの来日も決定しています。

〈10月〉朝ドラ「舞い上がれ!」主演の福原遥の音楽活動がすごい!

出典元:YouTube(福原遥 Official YouTube Channel)

10月からスタートしたNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』のヒロイン・岩倉舞役で注目度上昇中の福原遥。NHK Eテレの子供向け料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』で、主人公である少女・柊まいんを演じて注目を浴びキャリアをスタート。その後はドラマや映画、また声優として活躍の場を広げていましたが、歌手活動も積極的におこなっていたのはご存じでしたか?2022年4月にはシングル曲で「道標 feat.Hiplin & Rin音(Prod.GeG)」をリリース、いま若い世代から注目を浴びる変態紳士クラブのGeG(ジージ)がプロデュース、さらにシンガーソングライターのHiplin、ラッパーのRin音がFeaturing アーティストとして参加するなど、なんともワクワクするコラボレーション楽曲で、透明感あふれる歌声を披露してくれました。また6月にはファーストアルバム『ハルカカナタヘ』もリリース、女優&歌手を両立できるまた新たなスターの登場です。

〈11月〉きゃりーぱみゅぱみゅが、今年2度目となるアメリカの音楽フェスに出演

出典元:YouTube(Coachella)

デビュー10周年を迎えたきゃりーぱみゅぱみゅがアメリカ・カリフォルニア州のオークランドで開催された音楽フェスティバル「Porter Robinson’s Second Sky Music Festival」に出演。翌30日(日)にはアフターパーティーと銘打ってサンフランシスコ市内で開催されたイベント「Porter Robinson + Friends」にも登場し、現地のファンを大いに沸かせました。きゃりーぱみゅぱみゅは今年4月、アメリカで最も権威のある「Coachella Valley Music and Arts Festival」に出演し話題になりましたが、今年は2回目となるアメリカでの音楽フェス出演となり、アメリカ国内に大きな影響を与えていることがわかります。いまアメリカで最も著名な日本のアーティストは間違いなくきゃりーぱみゅぱみゅ=KPPなのです。

2022年も残りあとわずか。そして12月はこの1年間を総決算する様々なアワードやランキングが発表されます。

「今年の日本レコード大賞は誰?」「今年、一番聴かれた曲は何?」「紅白歌合戦で氷川きよしはどんなパフォーマンスを見せてくれるの?」

これからもまだまだ続く注目のホットなニュースは要チェックです。

KKBOX編集室
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