日本最大の音楽エンタテインメントショーを見逃すな〜紅白歌合戦と日本レコード大賞の見どころ〜

日本最大の音楽エンタテインメントショーを見逃すな〜紅白歌合戦と日本レコード大賞の見どころ〜
KKBOX編集室
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第64回 輝く!日本レコード大賞

12月30日にTBS系で放送される年末恒例の『第64回 輝く!日本レコード大賞(以下 レコ大)』。最近はSNSなどで「知らない名前のアーティストが多い」「こんな曲、ヒットしていたの?」と発見の場となることもある『レコ大』ですが、年の瀬の風物詩的な音楽エンタテインメントショーであることに間違いはありません。そんな『レコ大』の今年の見どころを紹介します。

優秀作品賞(大賞ノミネート作品)

まずは大賞候補となる優秀作品賞。日本作曲協会によれば、この賞は〈大衆の強い支持を得、芸術性、独創性、企画性に優れ、その年度を反映したと認められた作品に贈る〉とされています。かつては金賞やゴールドディスク賞という名称が使われていた時期もありましたが、第50回(2008年)からは優秀作品賞に変更されています。今年の10作品は次の通りです。

 ●君を奪い去りたい/純烈

 ●CLAP CLAP/NiziU

 ●恋だろ/wacci ★

 ●甲州路/氷川きよし

 ●新時代/Ado

 ●スターマイン/Da-iCE

 ●ダンスホール/Mrs. GREEN APPLE ★

 ●なんでもないよ、/マカロニえんぴつ ★

 ●Bye-Good-Bye/BE:FIRST

 ●Habit/SEKAI NO OWARI ★

出典元:YouTube(SEKAI NO OWARI)

今年の優秀作品賞の傾向としてバンドが4組 (★印)も受賞しています。昨年はAwesome City Club、一昨年はDISH//と各1組ずつだったので、これまでになくバンド色が強くなっています。そう言えば、昨年の最優秀新人賞はマカロニえんぴつで、邦楽ロック系としては初受賞だったので『レコ大』全体としてバンド志向が強くなっているのかしれません。新国立劇場中劇場のステージでのバンドの競演は邦ロックファンにとっては楽しめそうです。その一方で「シンデレラボーイ」のストリーミング累計再生回数3億回を突破し、『紅白歌合戦』に初出場を決めたSaucy Dogが受賞していないのは不思議です。またこれまで常連とも言えた坂道系グループやAKB系グループが、まったく受賞していないのも少し寂しさを感じます。とは言え、NiziUやAdo、BE:FIRSTなど若い世代から強力な支持を集めたアーティストたちの名前もあることから、これまで以上に若返った顔ぶれになっています。

それでは大賞はどのアーティストが受賞するのでしょうか?ここで大賞の基準を改めて押さえておきましょう。

 ● 作曲、編曲、作詩を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な作品

 ●優れた歌唱によって活かされた作品

 ●大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映・代表したと認められた作品

以上3点に該当する作品であり、優秀作品賞の基準に比べると、作詞·作曲·編曲において広い観点でのクリエイティブ性に加え、優れた歌唱力が求められます。

出典元:YouTube(Ado)

この点を考慮したKKBOX的視点では、Adoと氷川きよしの一騎打ちになるのではないかと予想します。昨年は「うっせぇわ」で社会的に世の中を賑わせ、注目された人や作品などに贈られる〈特別賞〉を受賞しているAdoの布石は十分。しかも『ONE PIECE FILM RED』の主題歌として大ヒット中の「新時代」で、2年連続の〈特別賞〉も受賞しています。外堀りはかなり埋まってきたと言えます。

出典元:YouTube(氷川きよし公式チャンネル)

これに対抗するのが、2001年以来〈優秀作品賞〉を22年連続受賞 (2000年は「箱根八里の半次郎」で最優秀新人賞受賞)という前人未到の偉業を打ち立てた氷川きよしです。年内での活動休止を前に、これまでの実績と貢献度を考えれば、大賞受賞は十分に考えられ最高の花道となることでしょう。

最優秀新人賞

ストリーミング全盛時代、レコード大賞で初めてアーティストの名前を知ったという人も多いと思います。今年は『Seventeen』の専属モデルでライジングプロダクション所属の石川花(いしかわはんな)、現役女子大生ながらソウルフル・ボイスが魅力の演歌&歌謡曲の新星・田中あいみ、「W/X/Y」のミュージックビデオが8,000万再生超、各ストリーミングサイト大ヒット中のシンガーソングライター・Tani Yuukiなどが優秀新人賞を獲得しています。

出典元:YouTube(OCHA NORMA)

そして、もう1組が、ハロプロ研修生から選ばれたメンバーと『ハロー!プロジェクト 新メンバーオーディション2021』の合格者によって結成された10人組アイドルグループ・OCHA NORMA(おちゃのーま)です。KKBOX的視点では、今年の〈最優秀新人賞〉の大本命はOCHA NORMAと考えます。というのも過去のデータを見ると、ハロプロのアイドルグループは℃-ute(2005) 、スマイレージ(2010)、Fairies(2011)、こぶしファクトリー(2015)、つばきファクトリー(2017)、 BEYOOOOONDS(2019)と“ノミネートされると必ず最優秀新人賞伝説”があります。これは偶然ではないでしょう。

出典元:YouTube(成田昭次)

そのほかでは〈特別賞〉の男闘呼組のステージを再び見ることができるかどうかに期待です。2022年7月16日にTBSテレビ「音楽の日2022」にて再活動を発表した男闘呼組。その話題性は凄まじく東京ガーデンシアターでの再結成ライブは、全国のファンからチケット申し込みが殺到、Yahoo検索大賞2022ミュージック部門でもノミネートされました。男闘呼組の人気が再燃する年の瀬が楽しみです。


第73回NHK紅白歌合戦

紅白歌合戦は他の音楽番組の追随を許さない国内最大の音楽エンタテインメント番組です。司会は大泉洋と橋本環奈、スペシャルナビゲーターの櫻井翔、桑子真帆アナウンサーの4人が担当。今年のテーマは「LOVE&PEACE~みんなでシェア!~」で、2022年の最後をしめくくる時間に歌で “平和の尊さ”や“希望にあふれた愛”を感じてもらいたいという願いが込められています。そのテーマ通り、今年の紅白歌合戦は見どころがたくさん過ぎてトイレにも行けないかもしれません。紅白歌合戦はもうオワコンだと思っている皆さん、今年は見逃すときっと後悔します。それでは今年の紅白歌合戦の見どころを紹介していきましょう。

桑田佳祐 feat.佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎 (特別企画)

出典元:YouTube(桑田佳祐)

まずはなんと言っても、桑田佳祐が昭和30~31年生まれの同級生である佐野元春、世良公則、Char、野口五郎に声をかけ生まれたスペシャルバンドが、テレビ初のステージを披露するというサプライズが決定しました。5月にリリースされた「時代遅れのRock’n’Roll Band」は、新型コロナウイルス禍やロシアのウクライナ侵攻で混迷する世界に向け、平和への願いなどを込めたメッセージソングで大きな話題を呼びました。ちなみに佐野元春とCharは紅白歌合戦初出場。どんなセッションになるのか期待せずにはいられません。平均年齢66.4歳のスーパーバンドのパフォーマンスは多くの人に勇気と元気を与えてくれることでしょう。

THE LAST ROCKSTARS(特別企画)

出典元:YouTube(THE LAST ROCKSTARS)

“世界に旋風を巻き起こす”という志を持って、今年11月に突如として結成発表されたYOSHIKI(X JAPAN)、HYDE(L’Arc~en~Ciel)、SUGIZO(X JAPAN/LUNA SEA)、MIYAVIによるスーパーバンド・THE LAST ROCKSTARS。このニュースに多くの人が驚愕しましたが、なんと早くも紅白歌合戦で初のパフォーマンスを見せてくれることになりました。

YOSHIKIは別の投稿でも“「新しい歴史を刻むつもりで」 みんなと頑張ります”というメッセージも投稿するなど、その意気込みを伝えてくれています。どんなステージになるのか固唾を飲んで待ちましょう。

松任谷由実 with 荒井由実(特別企画)

出典元:YouTube(松任谷由実)

デビュー50周年を迎えたユーミン。べストアルバム『ユーミン万歳!』がチャート1位を獲得し、これで1970年代から2020年代まで6つの年代すべてで、音楽チャート1位を獲得する偉業を成し遂げました。また1980年の未発表トラックを元に新たに歌詞を書き下ろした新曲「Call me back」のミュージックビデオで、最新のAIで作られた荒井由実のボーカルと現在の松任谷由実のデュエットという試みをおこない大きな話題となりました。今年の紅白歌合戦には、その“松任谷由実 with 荒井由実”として出場。時空を越えた共演は見逃すことができません。

氷川きよし(特別企画)

出典元:YouTube(氷川きよし公式チャンネル)

今年の紅白歌合戦をもって歌手活動を休養し、アーティストとして新たなステージを目指すための充電期間に入る氷川きよし。デビュー曲「箱根八里の半次郎」(2020)での初出場以来、20年以上に渡って連続出場を続けてきました。2020年の紅白歌合戦における、演歌・歌謡曲の枠を超えた「限界突破×サバイバー」の圧倒的なパフォーマンスは忘れることができません。12月14日の活動休止前ラスト公演で「氷川きよし業をやらせていただいた、Kiinaでございます」と発言。今後は新たなアーティストとしてスタートする決意を表明しています。今年の紅白歌合戦には白組、紅組の枠を超えた特別企画として出場、最新であり、そして最後の氷川きよしに出会えるはずでしょう。

加山雄三(特別企画)

出典元:YouTube(dreamusic)

今年85歳を迎え、現在行われている船上ライブ「若大将クルーズ THE FINAL」をもって、コンサート活動から引退を発表した永遠の若大将・加山雄三。これまで紅白歌合戦には17回出場、うち3回は司会を務めるなど、紅白歌合戦とはゆかりが深いです。今回は特別企画として史上最高齢となる出場となります。昭和、平成、令和と半世紀以上に渡って日本の音楽界をトップランナーとして牽引してきたレジェンドの節目となる年の大晦日。最後のステージとなる歌声を世代に関係なく、私たちの耳に焼き付けておきたいものです。そして加山雄三の新たな船出をみんなで祝福しましょう。

MISIA(紅組)

出典元:YouTube(DisneyMusicJapanVEVO)

紅白歌合戦ではもはや欠かすことのできないMISIAの歌声。今回は東京ディズニーシーの最新ナイトタイムエンターテインメント「ビリーヴ! ~シー・オブ・ドリームス~」の日本語版テーマソング「君の願いが世界を輝かす」を歌唱しているMISIAと、ディズニーの仲間たちとのコラボレーションでの出場です。東京ディズニーリゾートでどんな壮大なショーを繰り広げてくれるのかワクワクが止まりません。

milet×Aimer×幾田りら×Vaundy(紅組)

出典元:YouTube(THE FIRST TAKE)

今回白組から初出場するVaundyが作詞・作曲・プロデュースした「おもかげ」は、『THE FIRST TAKE』で実現したコラボレーションで大きな話題となり、楽曲総再生数は1億回を超えるなど2022年を代表する歌になっています。紅組出場のmilet、Aimer、ゲストの幾多りらと白組・紅組の枠を超えたステージはテレビ初パフォーマンスとなります。もしかしたら二度と見ることのできない若きアーティストたちの共演。このコラボレーションは必見です。

King & Prince(白組)

出典元:YouTube(King & Prince)

多くのファンが嘆いた岸優太・平野紫耀・神宮寺勇太の脱退宣言。キンプリは紅白歌合戦辞退?という噂もありましたが、5人揃って最後となる紅白歌合戦の出場が決定しました。気が気じゃない日々を送ってきたファンはホッと一安心しつつ、最後の大舞台をどのような気持ちで観るのか心中を察します。また今回の紅白歌合戦に初出場する なにわ男子のほか、関ジャニ∞、KinKi Kids、SixTONES、Snow Manと6組のジャニーズアーティストが登場。これは2015年、2020年の7組には及びませんが、大晦日には個性豊かなジャニーズアーティストたちのパフォーマンスを思いっきり楽しめそうです。

福山雅治(白組)

出典元:YouTube(福山雅治Official)

昨年まで2年連続で白組のトリを務めた福山雅治が、今年は初の大トリとして最終歌唱者としてのステージを飾ります。1993年に「MELODY」で紅白に初出場。コロナ禍では白組のトリで、「家族になろうよ」(2020年)「道標~紅白2021ver~」(2021年)を歌唱し、新型コロナでどんより落ち込んでいる気分に、希望を持つことのできる感動的なステージを披露し続けてくれました。今年は「ガリレオ」映画の第3弾となる主演作『沈黙のパレード』が公開され大ヒットを記録。俳優としても歌手としても充実した1年だった福山雅治が、どんな感動とフィナーレを見せてくれるでしょうか。

その他にも恒例となった三山ひろしの「けん玉ギネス記録」。今年も記録更新に挑戦するのかも気になります。また24年振りの出場・工藤静香、28年振りの出場・篠原涼子の歌声は、同世代の皆さんの青春を思い出させてくれるかも知れません。JO1とBE:FIRSTの新世代のボーイズグループや、日本人メンバーもいるTWICE、IVE、 LE SSERAFIMのK-POPガールズグループのパフォーマンスも注目です。

出典元:YouTube(avex)

また出演者以外にも気になるのがゲスト審査員の顔ぶれです。2023年の大河ドラマ『どうする家康』に主演する松本潤が大決定!! 司会の櫻井翔とどんな掛け合いがあるのか非常に楽しみです。またサッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表をベスト16に導いた森保一監督や、プロフィギュアスケーターの羽生結弦、プロ野球ヤクルトで今季史上最年少で令和初の3冠王に輝いた村上宗隆、民法改正で成人が18歳に引き下げられた新成人の代表としての芦田愛菜など、こちらも多彩な皆さんが審査委員として彩ります。


「日本レコード大賞」と「紅白歌合戦」。まだまだたくさん見どころがあるので、1年の締めくくりを最高のエンタテインメントショーで楽しんでみてください。


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