夏の夜を彩る花火の名曲18選|平成の大定番から令和の新定番まで

夏の夜を彩る花火の名曲18選|平成の大定番から令和の新定番まで
KKBOX編集室
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いよいよ夏本番!プールや海水浴、アウトドア、フェスなど様々な楽しみが盛りだくさんの季節到来。夏の風物詩といえば、花火も欠かすことができません。ここ数年はコロナ禍で花火大会の中止が相次ぎましたが、規制が緩和された今年はすでに花火大会や夏祭りが開催された地域もあり、全国各地で夏の夜を彩る花火を見ることができそうです。

そこで今回はそんな花火をテーマに、「花火といえばこれ!」という平成の大定番、次世代アーティストによる令和の新定番まで夏に聴きたくなる花火ソングを厳選して18曲ご紹介します。


Whiteberry - 夏祭り

夏の歌といえば真っ先にこの曲を思い浮かべる人も多い、Whiteberryの「夏祭り」。元はJITTERIN'JINNの楽曲をカバーしたものですが、Whiteberryの代表曲として広く知られ、2000年9月にリリースされてから今もなお夏の定番ソングとして広く知られています。リリース当時はメンバー全員が14~15歳の少女達であったことも相まって、若さ弾ける元気な歌声とポップなサウンドが魅力の明るい一曲。浴衣の裾をまくってミニスカートのようにアレンジした独自のファッションも注目を集めました。オリコンチャートでは週間3位を記録する大ヒットとなり、その年の「第51回NHK紅白歌合戦」にも出場を果たしました。

いきものがかり – HANABI

メジャーデビュー1作目「SAKURA」がロングセールスを記録し、一躍人気アーティストの仲間入りを果たしたいきものがかりが2006年5月にリリースした2枚目のシングル「HANABI」。テレビアニメ『BLEACH』のエンディングテーマに起用され、オリコンチャートでは初登場で5位を記録し、自身初のTOP10入りを果たしました。「せつなに ひらく それはhanabi」というフレーズが印象的な本楽曲は、力強い歌声と疾走感のあるアップテンポなサウンドで元気づけてくれるような一曲。曲の間奏中に響く力強いハーモニカの旋律も印象的です。

椎名林檎 – 長く短い祭

椎名林檎の「長く短い祭り」は、2015年のコカ・コーラのサマーキャンペーンCMソングに起用された楽曲。東京事変のギタリストである浮雲とのデュエットで話題を集め、その年の「第66回NHK紅白歌合戦」では座ったままのパフォーマンスを披露したことでも記憶に新しいでしょう。「一寸女盛りを如何しやう」という椎名林檎ならではの言い回しで、女盛りの美しさと儚さを夏祭りの花火に例えて表現しています。ブラジル音楽の要素を取り入れたダンスチューンで、聴けば聴くほどハマっていくような中毒性のあるサウンドも印象的。

YOASOBI – あの夢をなぞって

「夜の空を飾る綺麗な花 街の声をぎゅっと光が包み込む」という歌い出しが印象的な、YOASOBIの「あの夢をなぞって」。花火大会での恋物語を描いた小説「夢の雫と星の花」を題材にした楽曲で、ストリーミング総再生回数は2億回を突破。疾走感のあるメロディと透明感のある歌声で耳馴染みの良い本楽曲は、青春の甘酸っぱさを感じさせる爽やかなナンバーで、SNSでは主人公の気持ちを巧みに描写した表現力の高さを賞賛する声が多く挙がっています。

back number – わたがし

2012年7月にリリースされたback numberの「わたがし」は、好きな相手を誘って初めて一緒に行った夏祭りでのセンチメンタルな想いを切ないメロディラインにのせて歌う一曲。切ない恋を歌う楽曲が多いback number のなかでも特に“らしさ”が光る楽曲で、「想いがあふれたら どんなきっかけタイミングで 手を繋いだらいいんだろう」と、もどかしい気持ちをリアルに表した歌詞に共感を覚えた人も多いのではないでしょうか。

SEKAI NO OWARI – スターライトパレード

メジャーデビューを果たした2011年に2ndシングルとしてリリースされたSEKAI NO OWARIの「スターライトパレード」。第文明が発達することによって奪われていくものを「夜空の星の光」に例えて歌った楽曲で、ファンタジーと現実の世界が融合した“セカオワ”の世界観を感じられる一曲といえます。歌詞に「花火」という言葉は出てきませんが、「Starlight Parade」「星が降る眠れない夜に」といったフレーズから連想する幻想的な世界観が夏の夜にぴったりな楽曲です。

aiko – 花火

「夏の星座にぶらさがって 上から花火を見下ろして」のサビでお馴染みのaikoの「花火」。自身初のオリコンTOP10入りを果たしたシングルで、1999年8月のリリースから20年以上経った今でもaikoを代表する楽曲として多くの人に親しまれています。切ない恋心を歌った楽曲ですが、ポップで軽快なメロディで明るさも感じられる一曲。2009年にオリコンが実施したアンケートでは「夏に恋をしたら聴きたくなる曲」1位に選ばれており、以降も夏の定番ソングとして定着しています。

大塚愛 – 金魚花火

2004年8月リリースの大塚愛の5枚目のシングル「金魚花火」。儚い印象の静かなメロディにのせてひと夏の恋を歌ったバラードで、「夏の匂い 夜が包んで ぽたぽたおちる 金魚花火」というフレーズからは終わりを迎えた恋心を切なく思う気持ちが感じられます。美しい映像で話題になったMVもぜひチェックしてみて。

[alexandros] - ムーンソング

「ムーンソング」は、2016年11月にリリースされた[alexandros] の6thアルバム『EXIST!』の収録曲。三井住友カードのCMに起用されたことで広く認知を得るきっかけとなったほか、2023年6月に前年のアリーナツアーでの同楽曲のライブ映像が公開されたことでも話題に。ピアノの澄んだ音色から始まるイントロが印象的な本楽曲は失恋を思わせる歌詞で、「湿気った花火 百円ライターに近づけ 火を付けた」「1分足らずで花火は消え去って」など、愛する2人の関係がいずれ終わることが暗示するような含蓄のある表現が印象的です。

DAOKO × 米津玄師 – 打上花火

2017年8月にリリースされ、映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌に起用された楽曲。Billboard Japan Hot 100をはじめ数々のチャートを記録し、日本レコード協会によるゴールドディスク認定を受けました。切ないピアノの旋律とブレスの効いたやさしい歌声で幻想的な印象に仕上げられた本楽曲は、まさに夏の夜空にパッと咲く打上花火の美しさと儚さを表現しているかのよう。SNSではDAOKOと米津玄師の歌声の掛け合いに魅了されるファンの声が多く見られるほか、Z世代からは「花火と言ったらこれ!」との呼び声も高い一曲です。

Mr.Children – HANABI

「HANABI」は、2008年9月にリリースされたMr.Childrenの33枚目のシングル。人気テレビドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の主題歌として起用されたことでも馴染み深い人が多いはず。2021年8月にはBillboard JAPANチャートにおけるストリーミングの再生回数が1億回を突破しました。桜井和寿ならではの巧みな詩的センスで、日常の中にある儚さと美しさを花火に例えて描いた本楽曲は、世代を超えて多くの人の心に響く名曲として新旧ファンから熱烈な支持を集める一曲です。

Ado – 花火

YouTubeの総再生回数は21億回を突破し、その圧倒的な歌唱力で“令和の歌姫”とも称されるAdo。2022年1月にリリースの1stアルバム『狂言』の収録曲「花火」は、作詞・作曲・編曲をボカロPのくじらが担当したことで話題となった一曲。「青春の残骸とどうしようもない思い出」というフレーズが印象的で、青春の儚さを空中に上がった花火に例えています。透き通るような美しさのなかにも力強さを感じられるAdoの歌声が楽曲の世界観にマッチし、特にZ世代から熱い支持を集める楽曲です。夏の思い出を回想するかのようにエンドロール風に歌詞が流れるMVが印象的なのでそちらもぜひチェックしてみて!

まふまふ – 林檎花火とソーダの海

歌唱・作詞・作曲・編曲・エンジニアリングと全て自身の手で行う多才ぶりでファンを魅了する歌い手、まふまふ。「林檎花火とソーダの海」は、2015年4月に発売された3rdアルバム『闇色ナイトパレード』に収録されている楽曲です。イントロには花火の音も使われ、明るくポップな曲調に仕上げられているのとは裏腹に、いじめや不条理なことが蔓延る世の中を歌った歌詞とのギャップが衝撃的な一曲。「誰かの涙でできたソーダを飲んで 笑えるような大人になりたくないな」など、まふまふらしさ満載の世界観に多くのリスナーが共感したとか。

嵐 – 花火

2012年6月にリリースされた嵐のシングル曲『Your Eyes』(通常盤)のカップリング曲として収録された「花火」。「打ち上げられた 君と僕との story」と恋の始まりと終わりを花火に例えた情熱的でキャッチーなアッパーチューン。嵐の多彩な歌唱力で楽曲の格好良さを見事に引き立てており、涙するファンが続出。Z世代に人気の花火ソング上位にも挙げられています。

ヨルシカ – 靴の花火

2017年6月にリリースされた1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』の収録曲。「ねぇ ねぇ 何か言おうにも言葉足らずだ」とこちらに語り掛けるように幕を開ける本楽曲は、宮沢賢治の『よだかの星』の世界観とリンクした独創的な言葉で綴られ、ヨルシカらしさを存分に楽しめる一曲といえるでしょう。「花火」という言葉を使わず、「大きな火の花が咲いた」と表現しているところにもらしさ炸裂。ミディアムテンポの心地良いメロディと透明感のある歌声で、耳にスッと馴染んでいくような楽曲です。

三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE – 花火

アップテンポでノリやすい楽曲が多い三代目J Soul Brothersには珍しく、“恋焦がれる女性の気持ち”を綴った切ないラブバラード。「ひと夏の恋に燃える想い」を「夜空を美しく彩る打ち上げ花火」に例え、力強くも透き通るような美声で力強くしなやかに表現している一曲。本楽曲は2012年8月にリリースされたシングル『0〜ZERO〜』の収録曲で、その年の「第54回日本レコード大賞」で優秀作品賞を受賞。同年には「第63回NHK紅白歌合戦」にて三代目J Soul Brothers初の紅白出場を果たしました。

ZONE – H・A・N・A・B・I ~君がいた夏~

メンバー自らが「ZONE一色」と称するほど、ZONEの魅力に溢れた「H・A・N・A・B・I ~君がいた夏~」。2003年7月にリリースされてから今もなお夏の定番ソングとして親しまれ「secret base~君がくれたもの~」と並んでファンからの支持が特に高い楽曲です。淡く切ない恋心を歌っていますが、サビの畳み掛けるようなフレーズと疾走感のあるメロディでポジティブな気持ちになれる一曲。みずみずしい青春の輝きが感じられる本楽曲に、SNSでは世代を超えて「聴いていると懐かしい気持ちになる」という声が挙がっています。

神はサイコロを振らない – 泡沫花火

“神サイ”の愛称で親しまれている4人組ロックバンド、神はサイコロを振らないメジャー1stシングルとなる「泡沫花火」。花火のように儚く切ない泡沫の恋を女性目線で描いたバラードで、「哀愁漂うメロディと繊細で憂いを帯びる歌声が見事に歌詞の内容にマッチ。夏の儚さが感じられる楽曲となっています。作詞・作曲を手掛けたボーカルの柳田周作による美しい歌詞も秀逸で、SNSではその言葉選びのセンスを賞賛する声も。人気YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に出演したことでも話題となりました。



今回は夏に聴きたくなる花火の名曲を18曲ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

いずれも歌詞やタイトルに「花火」という言葉が使われていたり、歌詞の内容が夏の夜空を連想させるものであったりと夏にぴったりの楽曲ですが、曲によって印象が全く異なります。例えば、Whiteberryの「夏祭り」やaikoの「花火」などは明るいキャッチーなメロディで夏のワクワクとした気分を上げてくれるような楽曲ですが、DAOKO×米津玄師の「打上花火」やAdoの「花火」などはしっとりとしたメロディや、花火の儚さを人生や恋心に例えた世界観が心にじんわり染み入る楽曲になっており、同じ花火ソングでもふさわしいシーンが違ってきますよね。

ぜひ今回の記事を参考に、気分やシーンに合わせてぴったりの花火ソングを見つけてみてくださいね。

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